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読書メモ

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休職中、休職後に読んだ本の記録。
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2022年11月の記事一覧

読書メモ #13 『夜明けのすべて』 瀬尾まいこ

読書メモ #13 『夜明けのすべて』 瀬尾まいこ

去年読んだのをもう1回読み返した。

PMS(月経前症候群)がひどい主人公と、同じ会社にいるパニック障害の男の人の話。

メインの登場人物が若い男女、しかもPMSという病気は女性のみのものだけど、だからといって男女の話になっていないのが好きなところだ。恋愛にならないし、男女の友情でもないし、生理に理解のない男性の描写もないのがありきたりじゃなくて良い。

山添くんが変化したのは藤沢さんのお節介の賜

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読書メモ #12 『タダイマトビラ』 村田沙耶香

読書メモ #12 『タダイマトビラ』 村田沙耶香

読み終えてから数日経ってしまったのは流行り病にかかっていたからで、今も自宅療養中ですがPCを触れるくらいにはなったので忘れないうちに感想を書きます。

『コンビニ人間』を先に読もうとしていたけどこっちの方がページの進みが早く、結局読み終えてしまった。
読んできた村田さんの作品の中では一番平和だったというか、グロテスクさがなかったと思う。というのも、読んできた『殺人出産』や『生命式』などは生と死・産

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読書メモ #11 『地球星人』 村田沙耶香

読書メモ #11 『地球星人』 村田沙耶香

常識を疑う、というテーマは今まで読んだ2冊と同じだったので面白さよりもまず既視感が強かった。
でも、『生命式』や『殺人出産』が生(もしくは産むこと)と死(もしくは殺すこと)を中心に描かれていたのに対して、『地球星人』はもっと多くの問題に触れているように思う。子供同士の性行為や、虐待、子供への性犯罪など。
それでも、恋愛至上主義や結婚至上主義、出産至上主義を疑問視する姿勢は強く感じられた。

奈月が

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読書メモ #10 『殺人出産』 村田沙耶香

読書メモ #10 『殺人出産』 村田沙耶香

常識を疑い、正常と狂気の間を考えるというテーマは村田さんの中で揺らがないんだなあと思った。
「殺人出産」における、極度の人口減少という背景は「生命式」と同じだったけど、そのためのシステムとして、10人産めば1人殺せる、というものが正常とされていた。

数十年、数百年前の常識からは考えられないものが正常とされている世の中で、そのギャップを疑問に思える姿勢は単純にすごいと思ったし、でもそういう姿勢や思

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読書メモ #9 『生命式』 村田沙耶香

読書メモ #9 『生命式』 村田沙耶香

12つの短編集だった。すっごく好き
「生命式」、「大きな星の時間」、「魔法のからだ」、「孵化」この4つにやられた。

生命式

人が死ぬと、葬式ではなく生命式を行う。そこに集う人々は喪服ではなく派手な服装をしていて、みんなで故人の肉を食べる。(臭みがあるので基本味噌煮込みにする)派手な服装には訳があって、そこで気に入った異性と式場を後にして受精をするため。この背景には深刻な人口減少がある。亡くなっ

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読書メモ #8 『発光地帯』 川上未映子 エモいと恋愛

読書メモ #8 『発光地帯』 川上未映子 エモいと恋愛

図書館で借りた。

あとがきを読むと、元々は食エッセイの予定だったらしい。でも川上さんがその後に続けているように、食の要素はわりとまばら。そういうテーマだったと言われなければ気が付かなかった。
分かりやすく特徴的な食材が出てくることもなく、強いて言えば エシャロットの塩漬け が印象的だ。

「スノードーム前々夜」が好き、というか図書館でこの部分を少し読んで借りることを決めた。
自分が死んだあと遺言

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読書メモ #7 『うつくしい人』 西加奈子

読書メモ #7 『うつくしい人』 西加奈子

またも図書館で借りてきた、明日には返す予定なので忘れないうちにとnoteを開いた。西加奈子さんの作品はいくつか読んで、中でもこれはかなり好きなほうだった。

まず百合の性格。
他人の目を気にしていて、特に他人のイライラを敏感に察知して自分も消耗してしまう。会社の上司や友達だけでなく、全くの他人のそれにもいちいち反応しては不安になる。最近の言い方をするなれば、”HSP”の気があるのかもしれない。

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