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気分安定薬の内服で生じた特に辛い副作用TOP3

私はこれまで双極性障害やうつ病の治療のため、抗うつ薬を中心に様々な治療薬を試してきました。

悲しいことに、副作用が出やすい体質で合う薬がなかなか無くかったので、これまで私の治療に有効と思われるほぼ全ての薬を試したと言っても過言ではありません。

そんな中で、特にきつかった副作用を振り返ってご紹介しようと思います。「この副作用って実際体感はどんな感じなの?」という一種の体験記として役に立てば幸いです。

※副作用の出方は人それぞれです。紹介されている薬をこれから飲まれる・飲んでいる方も、過剰に心配されないようご留意ください。

※参考までに添付文書の副作用率なども記載していますが、正確な医療情報をお求めの方は各薬の添付文書や医療者による情報を別途当たってください。

第三位:乳汁分泌

 妊娠状態ではないにも関わらず、乳汁が分泌される副作用です。

飲んだ薬
 スルピリド(ドグマチール、アビリット)
この副作用が出る割合
 0.1〜5%未満
どのくらいで副作用が出たか
 内服後約一か月後頃に自覚症状

 「本当は胃薬なんだけど、なんかうつ症状にも効果があるみたいだから使ってみよう!」ということでうつ病の治療に使われることがあるスルピリド。

 この影響でプロラクチン(乳汁分泌ホルモンとも呼ばれる)が過剰になることで、高プロラクチン血症を引き起こし、疑似的に体が妊娠中と似た状態になることがあります。

 具体的には、生理が止まったり、乳汁分泌があります。

 若いころは平気だったのですが、30歳過ぎで飲んだ時になんか胸が張ってチクチクする感じがあり、お風呂に入っている時に「なんか出てるな」と気づきました。

 これについて以前散々文句を書きましたが、胸が張ったりチクチクして気持ち悪いのと、乳汁分泌自体が気持ち悪いのと、妊娠したくないのに乳汁が出るというショックでかなり精神状態が悪化しました。

第二位:薬疹

 薬疹とは、薬を内服したり注射したりすることで体が反応して発疹などを生じることです。

飲んだ薬
 ラモトリギン
この副作用が出る割合
 5%以上
どのくらいで副作用が出たか
 内服後約一週間後

 主に手足(ひじから先と太もも)にかゆみがあり、ぽつぽつと赤い発疹が出始め、数日でかなり広範に広がったので「あー、副作用!(# ゚Д゚)」と思いながら飲むのを止めました。他にリンパ節の腫れも生じていました。

(医師から副作用が出たら自己判断で飲むのを止めるように言われていました)

 痒いだけでさして実害はなく、ほぼ100%副作用だと分かっているので動揺はありませんでしたが、肌がどんどん醜くなっていくので精神的に落ち込みを感じました。自分がみじめで、哀れでした。

 きれいに治るのかな? 跡が残らないかな? というのも不安でした。

 実際は、薬を止めて、抗アレルギー薬を飲んでいると1~2週間で跡も無くきれいに治りました。良かったですね。

 そういえば写真が残っていたので、まあ、こんな感じになるんだなという参考までに載せておきます。

※ブツブツしていて気持ち悪いので苦手な方は避けてください。

↓ ↓ ↓








ラモトリギンによる薬疹症状
可哀そうに…。。







↑ ↑ ↑
隔離ここまで


第一位:アカシジア

 運動面と精神面において落ち着きが無い状態になります。静坐不能症とも呼ばれ、じっとしていられず歩き回ったり、焦燥感、不安感が生じます。

飲んだ薬
 アリピプラゾール
 リスペリドン
 トラゾドン
この副作用が出る割合
 5%以上(アリピプラゾール)
どのくらいで副作用が出たか
 内服後2~3日

 本当にこれが辛かったですね。この症状が出ている間辛すぎるから誰か今すぐ殺してほしいと思いました。

 「じっとしていられない」というのが本人の体感としてどういう感じかというと、他の感覚には例えられないのですが、(私の場合では)足の裏のあたりが耐えがたいほどソワソワして、特に理由も無いのに足の神経から「動け動け動け」と信号を送られているような感じでした。仕方なく足を動かしたり、歩くと緩和される感じがしたので、家の中を無意味にウロウロしたり足踏みするのですが、自分の意志でなく歩かされているのでイライラするし、疲れてくるのに、止まると独特のソワソワが復活して居ても立っても居られないので、また立ち上がって歩くしかない。

 それに加えて独特の焦燥感を言語化するなら命の危機ぐらい「何かしなきゃ、何かしなきゃ」と絶えず急かされているのに、現実的には「危険にさらされているわけでもなく、特に何もすることはない」ので、解消できないのに切迫感だけが募り、頭がおかしくなりそうでした。目の前に何か手軽に止められる方法があるなら、何も考えず飛び込んでしまうだろうと思われるぐらい辛い体験でした。

 仕方が無いので瞑想するしかなく、無理やり瞑想でなんとかしましたが、なんとかならない時は横になって、足をずっとこすり合わせていました。こんな状態では薬を飲み続けるのは無理でした。そして医者と薬剤師に軽くキレながら症状を訴えました。

(いや、許してください。この副作用本当に信じられないぐらいイライラするんです)

 実際アカシジアは自殺リスクが高い副作用なので、アカシジアが出やすい薬を飲む時はできれば誰か側についていてあげてください。

 なおこの時併発して振戦(手などの震え)もありましたが、もう色んな薬を飲み過ぎてどの薬で発生してるのかよく分かりませんし、人に見られたら「コイツアル中?」と思われるけど私は引きこもってるのでそんな心配もなく、キーボードは叩けるのでもう無視していました。神経質になり過ぎるの良くない。無視無視。

最後に

 以上、辛かった副作用TOP3でした。先日悲しい事故があってお薬手帳が爆散してしまったので、供養も込めて書いてみました。

 他にも傾眠、振戦、便秘とか色々ありますが、実際耐えがたかったのは上記3つですね。特にアカシジアは二度と味わいたくないですし、薬疹は自分が壊れていく感じがして嫌でしたし、乳汁分泌は何か大事なものを踏みにじられている感じでした。

(むしろ今思えば振戦はちょっと厨二病感があって楽しかったかもしれない。「お、俺の右手が疼くぜ…!!」)

 副作用を恐れて隠れて薬を飲まなくなるのは良くないので、医師に不安感を相談したり、副作用が出た時点ですぐ医師に相談ことが大切だと思います。

 この記事がどなたかの役に立つことを願います。


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