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双極症で飛んで困ったことベスト3

双極症(双極性障害/躁うつ病)はうつ状態と躁状態を周期的に繰り返す脳の病気である(環境要因もあるが、遺伝的な要因が大きい)。

この病気になる前は、躁うつって急にコロコロ機嫌の変わる人のことかなと思っていたが、実際はもう少し長い。少なくとも数日以上のスパンで落ち込んでいる期間と激烈に機嫌の良い状態が訪れる。

今日は、この病気になって、困ったことを書いてみる。

第3位 仕事を飛ばしてしまう

うつになると仕事を辞めてしまう。というかできなくなってしまう。
休職期間中に治ればいいが、あまり治ったためしがない。結構な長期間うつ状態で休むことになる。

しかも、私の場合はうつ→躁→寛解→うつ……と数年ごとに繰り返しているのだが、うつから躁になったときに気が大きくなって仕事を辞めてしまうのだった。

第2位 お金が飛んでいく

躁状態のとき、金遣いがものすごく荒くなる。「お金なんていくらでも稼げるでしょ」という謎の確信によって、前回、前々回と、気が付いたら借金して、引っ越して、転職してと一通り環境を変えてしまっていた。

躁が落ち着いたときに残った借金が嫌で嫌でしょうがなかった。お金がないとき、私はもっとも不要と思われるもの=食費を削ってしまうので、今話題の虚無レシピのような食生活になっていた。何とか返せたが、「お金がない」が口癖で、ものすごいストレスだった。

第1位 人間関係を飛ばしてしまう

正直、うつから躁にいたるあたりで友人、恋人、家族などの人間関係をふっ飛ばしてしまう。

うつの時に周りに支えてもらったりするのだが、躁転したとき、そうやって支えられた自分が嫌になり、なかったことにするために、その事実を知っている人との連絡を絶ってしまう。どれだけ密接な関係でも全無視で応答ナシ。

日頃、「誰にも頼りたくない」という強烈なこだわりが常にあるみたいなのだが、うつ状態のときはさすがに弱っていて、弱いところを見せてしまう。そうすると、鬼婆みたいに「見~た~な~」と激しい怒りに駆られるのだった。ああ、恩知らず……。

まあ、だけど躁状態だとあまり他人のことは気遣えないので、自分を責めてもしょうがない。

終わりに

一人が好きなので、「人と人とのつながりが大切だよっ!」という風潮からは距離を置いておきたい私なのだが、なんだかんだ、こうして振り返ると、人間関係を飛ばしてしまったことが一番嫌だった。

お金は仕事は代えがきくけど……人も代えはきくけど……誰かを悲しませたいわけじゃないし、好きな人のことは好きなのだった。

とはいえ、今現在双極症で困っているかといわれると、別にどうとも思っていない。炭酸リチウムという薬を飲んでいれば再発は防げる(はず)。

なお、炭酸リチウムを飲み続けると甲状腺機能に異常が出るという報告もあるらしいが、なってもいないのに心配してもしょうがない。

あと双極症だと認知症の発症率が2倍になる上に寿命も12年くらい短くなるらしいが、傾向としてそうなだけであって、自分に当てはまるとも限らないし、まあやっぱり、結論として、なってもいない不調を心配してもしょうがない。

もっとヤバい病気の人もいるんだしそれに比べたら全然元気だよね。楽しく生きていこう。ラッキー☆彡


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