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テストとアジャイルの狭間で生きている #jassttokyo #agilejapan…

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テストとアジャイルの狭間で生きている #jassttokyo #agilejapan #agiletechexpo

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  • 北明翰留学日記

    イギリスのバーミンガムの大学院生活や日々の雑感を書き散らします

  • アジャイルポエム

    • 43本

    アジャイルにまつわる話題を集めました。

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うみの,そとへ.

有給休暇の消化にもそろそろ飽きてきたうへのです. 長らくお世話になった某赤い会社と,大好きだったJaSST Tokyo実行委員を手放して,もう一度,研究に向き合ってみることにしました.今年の新年の抱負に大学院に行くことは決めていたのですが,それが海外大学院になるとは思っていませんでした.3日後には,もう日本にいません. 多分ほとんどの人は1年くらいかけて留学準備をすると思うのですが,私は勢い余って半年でやることになったので,タイムラインはかなりドタバタでした.出願書類の提

    • 北明翰留学日記 #7 ーできることと,やりたいこととー

      私は多分できることとやりたいことの乖離が激しい人間なんだろう.就職活動をするたびにそんなことを思う.しかし,動いてみなければわからない.動き始めなければやる気も出ない. アカデミアにいたい気持ちはずっと前からあるし,お金が許せばまた博士課程にもいきたいけれど,労働をしていないことに少しずつ飽き始めてもいる.なにしろ稼ぎがない状態を長く続けると精神的におかしくなってしまうことは10年以上前に経験済みだ.何回も同じようなことをする必要はない. だが,博士号をもっているというと

      • 北明翰留学日記 #6 ー休暇中の英語の思い出ー

        母国語でない言語のエッセイは本当に過酷だと思う.書くたびに自分の英語の拙さを目の当たりにし,1ワードごとに自己肯定感が下がる感覚を覚えたために,精神的に激しく消耗してしまった.内容の難しさなら知る楽しみの方が大きいが,自分の苦手なものを常に突きつけられている感覚はなかなかに辛いものがある. 苦手を克服することは,この年齢になってからの生存戦略としてはあまり賢い選択ではない気もするが,個人的には嫌いではない.ただ,人間というものは「自分は英語が大変稚拙なので,この英語を用いて

        • 会社を離れて思ったことを少し

          Agile Japan実行委員のうへのです.この記事はAgileJapanEXPO Advent Calendar 2023 19日目の記事です. 赤い会社でアジャイル導入やアジャイル組織におけるQAの支援をしたあと,大学院留学のために会社を離れて3ヶ月.1セメスターで履修したリーダーシップのモジュールの内容や,イギリスのアジャイルコミュニティの興味関心と,Agile Japanのセッションで得た組織文化や日本の文化の話というのは,どうもうまく噛み合わなくて,消化しきれてい

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        うみの,そとへ.

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          北明翰留学日記 #5 ー迫り来る締切,旅行という名の絶え間ない消費ー

          バーミンガムは,11月頃までは気温は低くても天気が良い日が多くて,イギリスの曇天も実は大したことはないのではないかと思っていたところ,12月に入ってから全くもって太陽を拝むことがなくなってしまった. 12月に入ってから複数の課題の締め切りを抱え,母国語でない言葉で書くエッセイはいくら時間があっても足りないし,いくら時間をかけてもぎこちないままだ.不甲斐なさに吐き気を催すし,悔しさもある.こういう時は自分の気が済むまでやるしかない.知らないうちに食事と睡眠を削っていて,人に言

          北明翰留学日記 #5 ー迫り来る締切,旅行という名の絶え間ない消費ー

          Agile Japanを海の外から見る ーClosing Keynoteと文化の衝突ー

          こんばんは.Agile Japan実行委員のうへのです.この記事はAgileJapanEXPO Advent Calendar 2023 18日目の記事です.日本時間の18日は終わりつつある気がするのですが,まだイギリス時間では終わっていないので,問題ないと言い張るつもりです. 今年の9月からイギリスのバーミンガムというところで大学院に通い始めました.そんな事情があり,この3ヶ月間,物理的に日本を外から見ることになったわけですが,見えてくるものの違いが本当に興味深かったので

          Agile Japanを海の外から見る ーClosing Keynoteと文化の衝突ー

          オンラインとは,そこにいるのかいないのか ー時空間を超えてAgile Japanに顔を出したー

          現在会期中のAgile Japan2023 にオンラインで繋いで,ちょっとだけ出演させてもらいました.こういうのができるのはハイブリッド開催の利点の一つでもあります.以下,ちょっとした気づきと雑感を残しておきます. 会場にいなくても,会場の模様とざわめきが中継されているのはそれだけで面白いし,この数ヶ月久しく見なかった「誰かとお辞儀をしあう」「名刺交換をする」という物理的な行為が流れてくるのが妙に新鮮に感じました.会場の様子はカメラに写っている範囲しか見えず,自分の足で誰か

          オンラインとは,そこにいるのかいないのか ー時空間を超えてAgile Japanに顔を出したー

          北明翰留学日記 #4 ー身体性に関する雑感ー

          大学院はオンラインで日本に住みながらパートタイムで通うという選択肢があったのかどうかを思う時,今なら明確にNoと言う.身体が物理的にここにあることが一つ私にとって大きな意味を持つように思うからだ. 現地の言葉をしゃべり,現地の水を飲み,現地で生産された肉や野菜を摂取するということはなんとも言えず不思議なことだ.別に何も変わらないような気もするし,何かが変わるような気もする.例えば,新しく生まれる体細胞はその土地で摂取したものを原料にしているわけだし,その土地の日照時間は私の

          北明翰留学日記 #4 ー身体性に関する雑感ー

          北明翰留学日記 #3 ー話すという行為についてー

          11月になって,街路樹が一斉に葉を落とし始めた.日は如実に短くなって,16時半ころにもう日没である.これだけ夏と冬の日照時間が異なると,夏時間を導入したくなる気持ちがわかる. 学生として過ごすとき,時間はいつも長いと感じる.1日に色々な出来事が詰め込まれている.新しい概念や気づきがある.新しい概念を解釈して自分の中に取り入れるのは時間がかかる.人と話さねばならない.自分から動かなければならない.その行為をしんどいと感じるときもないではない.しんどさも含めて,私はこの時間を気

          北明翰留学日記 #3 ー話すという行為についてー

          北明翰留学日記 #2 ー社会学よ,はじめましてー

          ここ最近バーミンガムは急激に寒くなって,朝目を覚ましてもまだ日が登っていない.日本ほど一年を通した気温差は激しくないようだが,冬はずっと曇っていて憂鬱な気分になると教えてもらった.あまりありがたい情報ではない. 私のコースは社会学専攻なのだが,ビジネススクールの講義もとれるちょっと変わったコースだ.人間の活動は社会学の対象になるはずだから,企業や組織を外側から見てみたい気持ちになったのがこのコースを選択した理由だ.研究のあり方や自然科学と比較したときの社会学への批判,研究す

          北明翰留学日記 #2 ー社会学よ,はじめましてー

          北明翰留学日記 #1 ー新しい人,新しい自分に出会うー

          早いもので,バーミンガムに来て3週間が経った.3週間も経つと生活には何の不自由も感じないし,英語にさらされることも不思議と慣れてしまうように思う.話すことだけはまだ苦手意識があるものの,せっかく身銭を切ってここにきたのだから,自分の持てる力で生きていくしかあるまいと言い聞かせている. 大学院の講義は2週間前から始まった.専攻にもよるようだが,私のいる社会学のコースでは,大量の読み物が宿題に出て,それをもとにディスカッションが進んでいく形式がメイン.若い時にこんな学びをしたか

          北明翰留学日記 #1 ー新しい人,新しい自分に出会うー

          JaSST'23Tokyoと,おわりのはじまり.

          JaSST Tokyo共同実行委員長のうへのです. JaSST'23 Tokyoの2日目にして最終日が終わりに差し掛かったタイミングで,本当に色々な感慨にうたれています. 運営が安定していたWebinar(去年はVimeoだったけど)+Discordを活用し,去年同様オンラインカンファレンスとして設計したJaSST'23 Tokyoですが,去年より驚くほど運営がスムーズにいきました.実行委員のオンラインカンファレンス運営の練度が上がったのもあるでしょうが,参加されているみ

          JaSST'23Tokyoと,おわりのはじまり.

          JaSST'23Tokyoと,10年後の世界と.

          こんばんは.JaSST Tokyo共同実行委員長のうへのです. 今日2023年3月9日は,JaSST'23 Tokyoの1日目.今回のJaSSTに込めた想いを綴ってみたいと思います. JaSST’23 Tokyoのテーマは,「相互理解で広がる世界」と題しました.これまでのJaSSTで多く取り上げられてきた王道のテーマだけではなく,基調講演のカオスエンジニアリングのように,テクニカルかつ組織的に取り組んでいかなければならないテーマを取り上げています. 最近「相互理解」のよ

          JaSST'23Tokyoと,10年後の世界と.

          Agile Japan 2022のアンケート結果を公開します!

          実行委員のうへのです。2022/11/1 & 15 & 16に開催したAgile Japan2022のアンケートにご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。ここに結果を公開させていただくことにしましたので、どうぞご覧ください! アンケ―ト概要回答人数:175名 回答期間:2022/11/15-2022/11/23 (参考情報) 事前登録者数:698名   視聴者数   :Day0  95名            Day1 539名               

          Agile Japan 2022のアンケート結果を公開します!

          Agile Japan 2022を開催しました

          2022年11月1日、15日、16日の3日間でAgile Japan 2022を開催しました。 テーマは、おそらく歴代のAgile Japanでもかなり大きなテーマであったろう ”Social Impact Agile"。 たくさんの方にご参加いただき、Agileを知っている私たち一人ひとりが社会に向けてできることについて考える3日間になったのではないかと思います。スポンサーの皆様、参加者の皆様、ご登壇いただいた皆様、本当にありがとうございました。 カンファレンスのアンケー

          Agile Japan 2022を開催しました

          長年の呪いが解けそうな気がした時のこと

          2022年のこれまでのふりかえりに、今まで書いたことのなかった個人的なポエムを書きたい気分になった。 私は子供の時から40歳の呪いというものに取り憑かれていた。自分の40歳から先の人生を想像できなくて、人生をそれまでに終わりにしなければいけないと思い込んでいたのである。理由はわからない。ただ、私が小さい頃に母親が40歳になることをひどく恐れていたことだけは覚えている。勿論彼女は生きるか死ぬかみたいな話をしていたわけはないが、私の中に何か黒い塊のようなものが残った。 202

          長年の呪いが解けそうな気がした時のこと