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北明翰留学日記 #7 ーできることと,やりたいこととー

私は多分できることとやりたいことの乖離が激しい人間なんだろう.就職活動をするたびにそんなことを思う.しかし,動いてみなければわからない.動き始めなければやる気も出ない.

アカデミアにいたい気持ちはずっと前からあるし,お金が許せばまた博士課程にもいきたいけれど,労働をしていないことに少しずつ飽き始めてもいる.なにしろ稼ぎがない状態を長く続けると精神的におかしくなってしまうことは10年以上前に経験済みだ.何回も同じようなことをする必要はない.

だが,博士号をもっているというとキャリアアドバイザーからは研究職を勧められる.どうも博士や研究職も,日本に比べるとかなりましのようである.随分前にとった日本の博士がどこまで通用するのか全くわからないし,分野も全く違うが,情報収集のために教職員に話を聞くことを始めた.こうやって情報を集めるのは面白い.探せば見つかる.もし見つからなくても,納得してやめる判断ができる.

他の人たちの過ごし方を見ていて思うのは,大部分の人たちがやりたいことを中心に動いているということだ.そのためにはあまり親しくない人に連絡することさえ当たり前のようにするし,された方もそれなりに応援してくれる.ただ,黙っていると誰も何も教えてくれることはない.この辺が日本と違って面白いところだ.

私も残り少ない修士課程の間くらいは,最初にできるかできないかを考えるのをやめて,やりたいことをかなえるために,少しわがままに振る舞ってみるつもりだ.



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