【虎に翼】結婚は女の幸せなのか
こんにちは。又森芳美です。
今期の朝ドラ【虎に翼】皆さん見られましたか?
私は、好きな俳優さんが出ていたのもあり、ハマっています!
伊藤沙莉さん演じる「寅子」と書いて「ともこ」が、
戦前から戦後の時代の中で、女性の生き方に葛藤し、
自分の道を進んでいく話です。
戦前の結婚:女は婚姻によって無能力者となる
劇中の戦前は女学校を出てすぐに、
結婚することが女性の幸せと言われていました。
寅子は、世の家庭での女性のふるまいを見て、
本当は賢く強い女性がそれを表に出さない、
女性のあり方に違和感を感じていました。
明治民法では、女性は結婚する前は父親に、
結婚後は夫に従うものとされており、
「女は婚姻によって無能力者となる」と記載されていました。
法律行為ができないという意味です。
妻の持っていた財産は、夫のものになる
家事以外の選択はすべて夫の許可が必要
衝撃のフレーズです!無能力者って!
この衝撃の法律との出会いから、寅子は弁護士を志し大学進学を決めます。
弁護士になった後も、結婚していない女性は信用できないと
仕事を任せてもらうことができません。
さらに結婚して子供ができると、
家事をしないで仕事をしていると言われ、
つわりにより仕事がままならなくなり、
周りに子育てに専念するように促され、
仕事をやめる決意をせざるを得なくなります。
寅子の失望感を思うとなんとも切ない。
戦後の結婚:すべて国民は、法の下に平等?
戦後、日本国憲法の制定により、
国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の三原則が定められます。
しかし、家長制度のなごりはあり、夫の戸籍に入ることが多く、
夫婦別姓が認められていないことにより、
夫が妻を自分の支配下にあると勘違いしてしまうことも多々あるようです。
妻は家事をし、男性が仕事をする。
女性が出しゃばっても得をしないから、おとなしくしていよう。
ドラマを通して、女性の社会進出が進まない、
日本人の思考の背景が見えた気がします。
厚生労働省「人口動態統計」よると、
2022年 は94.7%の夫婦が、夫の姓を選択しています。
現代人の生き方や多様性が求められる中で、
現代の法律が合わなくなっていて、
何をもって、平等とするのかも考えていく必要があると思います。
参考にしたデータを詳しく見たい方はこちら
まとめ:これからの夫婦のあり方
恩師「世の中、そう簡単には変わらんよ。
『雨垂れ石を穿(うが)つ』だよ、佐田君。
君の犠牲は、決してムダにはならない、
〜中略〜
また君の次の世代がきっと活躍を……」
寅子「私は今、私の話をしているんです!」
寅子が葛藤中、どうにか乗り越えようとしたところを諦めるよう、
恩師に諭された時に返した言葉です。
諦めたくない!
自分が成し遂げることを信じている人がいる。
それが前に進む力になっていたのに!
寅子にとって、哀しくショッキングで、
虚しく感じたであろう印象的なシーンでした。
世の中をもっとたくさんの人が生きやすくなるよう、
変えるべく今戦っている人がたくさんいると思います。
私も自分の道を信じて、まだまだ道半ばですが進んでいます。
私は夫の戸籍に入りました。
夫と結婚をしたのは、お互いの家族や仲間を大事にして、
生き方を応援しあい、高めあい、励まし合える関係であることがあります。
私は結婚して幸せですし、これからもより幸せになります。
男女ともにお互いが力を発揮できる世の中になるよう、
何ができるか考え尽力していきたいですね。
ドラマも寅子がどんな選択をして、
どう道を切り開いていくのか楽しみですし、
今頑張っている人の心に響くドラマだと思いますので、ぜひご覧ください。
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