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陰陽五行中医薬膳

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薬膳・中医学の基本となる陰陽論や五行論を、やわるしすの目線で解説しています。冬に出す本の下書きとして書いていますので、ご意見ご感想いただけると嬉しいです。本になる際に反映させてい…
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2020年3月の記事一覧

通じざれば即ち痛む、ということ

通じざれば即ち痛む、ということ

「止痛即痛」という言葉があります。そのままの意味なんですが、何が「止まる」のか。止まったらまずいわけですから、動いているものですね。心臓?そりゃ止まったらまずい。でも痛いでは済まないですね。
これは、「気血津液」の話です。気血津液が止まり滞りができると、その場所だったり、その先だったりで痛みが発生するよ、という意味の言葉です。

気血津液については、こちらの2つをご覧ください。「体を流れている大事

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層構造で見る体

層構造で見る体

中医学では、人体を様々な角度から観察します。その一つに、層構造でみる方法があります。上中下の層もありますが、ここで紹介するのはマトリョーシカ的な層です。

空気に触れている部分を「表(ひょう)」、触れていない内側を「裏(り)」、その間を「半表半裏(はんぴょうはんり)」と言います。

体調不良、病気の素となる邪というものは、外から入ってくるか内側で生まれるか、どちらも可能性があります。その邪のある場

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