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「ローグワン」スピンオフの最適解という傑作

外出規制でご多聞に漏れず、自宅で映画を鑑賞しまくる日々を過ごしています。スターウォーズを1作目から9作目まで一気見し、改めて壮大なスペースオペラに心打たれました。

スターウォーズにはスピンオフ作品も数本出ており、そちらも鑑賞。そして、今日はコレをどうしても取り上げたい。

最近ハリウッド作品はナンバリングシリーズとそこからのスピンオフという展開が王道のようになっています。そういう意味で、このローグワンはスピンオフのある種「最適解」と言える一本だと思います。


「ローグワン」とは

圧倒的な破壊力を誇る帝国軍の宇宙要塞デス・スターの設計図を奪うという任務を遂行した反乱軍兵士たちの戦いを追う、スターウォーズサイドストーリー。監督はハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』のギャレス・エドワーズ。

公開当時、劇場で鑑賞し、感動の渦に包まれたのもまだ記憶に新しいが、改めて鑑賞した。結論から言うと、もう「素晴らしい!」の一言!

このnoteでオリジナルシリーズより先にこの感動を書き記したいと思いました。傑作です。


「ローグワン」のどこが凄いのか?

スターウォーズの第1作目「エピソードⅣ」は帝国軍の最終兵器デススターの設計図を盗むことに成功した所から始まります。
今回のローグワンは「その設計図ってどーやって盗み出したの?」って所を描いたもの。

この作品はナンバリングシリーズではなくスピンオフ作品。でも、ナンバリングシリーズ以上にスターウォーズでした。

それは約40年にわたるスペースオペラの「精神(遺伝子)を引き継いでいる」こと。

1.「親子の絆」の遺伝子
エピソードⅠ〜Ⅵはダースベイダーを軸とした親子の愛とすれ違いを描いている。
今作も主人公は違えど、この太い幹は同じ。だから心に響く、共感する。


2.「フォース」の遺伝子
スターウォーズと言えばフォース。
しかし今作にジェダイの騎士は登場しない。フォースを使える人はいない。
みんな普通の人。超人はいない。
でも、そこにはフォースが描かれている。信じる、信じ合う力。

「May the force be with us」

この主人公の言葉は重い。
フォースを持っていない人間が、ジェダイの騎士でもない一般人の寄せ集めのならず者部隊に語りかけるこの言葉に、「信じるしかない」という極限状態と覚悟を感じる。命を賭ける重みを感じる。


3.「黒澤明」の遺伝子
スターウォーズの生みの親ジョージルーカスは黒澤明に強烈に影響を受けている。C-3PO、R2-D2、オビワンの関係は「隠し砦の三悪人」の完全オマージュ。
で今回は「七人の侍」。ならず者の7人が希望をつなぐ命懸けの物語。
ローグワンの「ローグ」は「ならず者」の意。正に七人の侍。
シリーズに流れる黒澤遺伝子までも引き継いでいるあたり、ギャレス•エドワーズ監督、抜け目ない。
ちなみにこの監督は渡辺謙主演のハリウッド版「GODZILLA」の監督。原作ゴジラのDNAをしっかり掴んだ作品に脱帽したのを覚えてる。肝心な所を外さず掴むのが上手い天晴れな監督。


まとめ

あの設計図の裏にはこんな大変な戦争があったのか…と感慨深く感じる。
続きでエピソードⅣを見ると、ラストのデススターを破壊するシーンに感動が100倍に増幅されること間違いなしです。

この姿こそがスピンオフの一つの答えだと思います。
オリジナルシリーズの価値をグイッと引き上げる秘話的役割。でもそこに流れる精神はオリジナルシリーズのそれと同じ。

スターウォーズの歴史に大きな爪痕を残した作品でした。(個人的にはエピソード7なんかよりも断然。。)

ちなみに「エピソードⅤ帝国の逆襲」で主人公ルーク•スカイウォーカーがリーダーとして率いている部隊の名前が「ローグ中隊」。このローグワンの7人の侍が残した功績からその名前が残ったと考えると感慨深い。。

後半の空中戦は抜群の奥行き演出とシビれるカメラワークの結晶。

最後に、ローグワン公開時のキャッチコピーはこれ。

「希望は、死なない」

そう希望「は」。
観終わった後にこの言葉の重さを感じる。
なかなかの戦争映画でした…。

見逃した方、ぜひこのゴールデンウィークで鑑賞される事をおすすめします。

家にいましょう。
ローグワンを観ましょう(笑)

最後までお読み頂きありがとうございました。


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