日本では女子と男子は会話しない!?

私にいつも忠告してくるのは女の子でした。
異様な距離を感じていた私は誰にも話しかけませんでした。
正直言って私にとって学校は勉強するための場所であり、
誰かと交流したり、集団行動のために時間を過ごす場所という
認識はなく、ただ授業に集中して先生に質問する場所という
感じでした。

まず驚いたのは、授業中に先生が質問したとき
手を上げるのがほぼ私だけだったということ。
前の学校はほぼみんな手を上げていたのではないかと思います。
後で理解しますが、日本では人前で目立ったり間違えたり
することに羞恥心を持っている子がとても多かったです。
先生も質問しておいて、別に私が答えても
嬉しそうでもなければ、褒められることもなければ
ただ流れ作業というようにも見えました。
前の学校は、大げさなくらい「よくできました!」と先生が
言ってくれました。
間違えたとして日本のようにしーんとした独特な雰囲気は
なかったです。

私も次第に積極的には手を挙げなくなりました。
もし手を上げる子がいなくても、「これはこうですね」と
淡々と進める先生が多かったです。
先生も諦めてるようにも見えました。
これは高校でも同じでした。
それとただ淡々と教科書を読み上げる先生が多かったです。
黒板しかなかったという時代背景もありますが、
前の学校のように模造紙や実際のもの、クイズなどの
工夫した授業は少なかったです。
後で分かることですが、日本の先生はとても忙しかったり、
生徒からの評価というのはなくて、適当にこなしていても
支障がないというのも理由の一つだった様子。

私は次第に授業自体に興味がなくなり、ただ教科書を丸暗記する
ようになります。

私は日常でわからないことは特に意識することなく
近くにいる子に聞いていました。
ただ、快くない目が向けられているような気はしていました。
その違和感の正体は、その後私を異様に敵対する女の子によって
明らかになります。
それは”私が男の子に話しかけている”からでした。
よく見ると確かに男女のやり取りはほぼ見られません。
お弁当も男女のまっぷたつで食べています。
その後日本では男女が話すことは、仲を疑われたり
付き合っているという噂を流されるような行為だと気づきます。
今ならだからなんだ、と思うのですが、
当時の私はお願いだから余計なことには巻き込まれたくなかった。
その後実際噂が流れますが、私はその男の子とその後話さなくなりました。


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