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「学び手は常に正しい」と、常に言っていたい

療育指導員(発達障害のある子を教える先生)の新人時代、先輩の先生からもらった私の授業のフィードバック。捨てられず取ってたのが出てきた。いやー、愛がある。

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八ツ本先生の課題は口頭で長々と説明しがちなところで、図や絵を使って視覚的に、口頭ではなるべく端的に伝えるよう、何度もフィードバックをもらったのだった。懐かしい。

人の情報処理の仕方はさまざまで、目で見て理解するのが得意な人、耳で聴いて理解するのが得意な人、文字で理解するのが得意な人…(もちろんバランス型の人も)がいるのだと、指導員時代に人の「認知特性」について学び、はじめて知った。それまでそんなこと、考えたこともなかった。

授業をするには、「相手の特性を分析する力」「特性に合わせて七変化な伝え方をする臨機応変さ」「理解度に応じてスモールステップで伝える的確さ」etc…と、それらを支えるさまざまな知識が必要。今振り返ると本当に、プロフェッショナルな仕事である。

これらの力は今も、発達障害の有無や大人子ども関わらず、人と関わるときにめちゃくちゃ役に立っている。

いつもできているわけではないけれど、自分の話が伝わっていないと感じると反射的に、「どうしたら伝わるのか」を考えるくせはついた。

100人いれば100通りの方法で情報処理をしているのだから、簡単に伝わらないことは、当然といえば当然。大事なのは、伝わらないときにいかに相手をよく見て、信じて、自分を省みて、伝え直すかということだ。

【学び手は常に正しい】のだというこのスタンスは、次の職場でも頭のてっぺんから足の先までピシッと通して持って行きたい。

子どもと関わる仕事に戻るの、楽しみだな。


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