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  • コルクラボ ガーデン [CORK Lab GARDEN]

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    「コルクラボのメンバーが書いたコルクラボに関するnote」を集めたゆるーいマガジンです #コルクラボ

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    日々の感じたこと、本や映画のレビュー、友達日記などをゆるゆると。

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【ポートフォリオ】 ライター・編集者 八ツ本真衣

自己紹介東京出身、沖縄県在住の、保育士・ウェブライター・フォトグラファーです。このポートフォリオでは、ウェブライター・編集者としての実績を掲載します。 5年間ほど、取材ライターとして活動していました。また、2年間はウェブメディアの編集部に所属して編集者としてSEO記事の企画や編集・取材記事の企画やディレクションを行っていました。8年間ほど、副業としてフォトグラファーの活動もしています。 2024年現在、平日は学校で子どもと関わる仕事をしていますが、副業としてライターやフォ

    • 5年前の教え子と、再会した日

      5年前に埼玉で教えていたときの教え子と、再会した。 教室に通い始めたころ、口より先に手が出てしまい、小学校での人間関係に悩んでいた彼。 それが今や、通信制の高校に通いながら3つの会社で働き、貧困格差や教育問題に関心を持ってプレゼン大会で賞をとる、まぶしいくらいに生き生きとした高校生になっていたのだ。 飛び込みでいろいろな人に聞き取りをしてフィールドワークしちゃうたくましさと、沖縄の広がる海と空を見て「地球がまるいってよくわかるー!」と叫んじゃうピュアさが同居している高校

      • 13年ぶりのひめゆり平和祈念資料館で思うこと-慰霊の日に寄せて-

        6月23日、沖縄では役所や学校が休みになる。私の働いている学童もお休みで、今、自宅でラジオを聴きながらこれを書いている。 「慰霊の日」ー沖縄戦で旧日本軍の組織的な戦闘が終わったとされる日。 沖縄では県の記念日に制定されており、戦没者に追悼を捧げ平和を祈る特別な日である。 しかし、私の持っているスケジュール帳の「6月23日」の欄には何も書かれていない。沖縄タイムスの調査では、全国の75.5%が「慰霊の日」について知らなかったと回答したそうだ。かく言う私も、こんなに沖縄によ

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          【photogallery】やんばるドライブ

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        【ポートフォリオ】 ライター・編集者 八ツ本真衣

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        記事

          ちくちく言葉もふわふわ言葉も、増えて大きくなるんだね

          沖縄県の学童クラブで働いている学童保育士です。 #学童の日常 を、noteとtwitterにて気まぐれに更新中。 最近、学童の子どもたちの間でちくちく言葉が多い。 「だまれ!」「しね!」 クラブ中にこんな言葉が飛び交っていると、子どもたちの顔もだんだんチクチクした表情に。怒りっぽい気持ち、イライラした気持ちが伝染していくような様子がある。 少し前まではこんなに乱暴な言葉は聞かれなかったのに、流行り始めたらあっという間。一体どこで覚えてきているのだろう… そこで、絵本

          ちくちく言葉もふわふわ言葉も、増えて大きくなるんだね

          星が降る。生きている。

          石垣島の白保海岸で、満天の星空を見た。 この星空が海の上に、球体の天井を覆うように360°広がっていた。ズームレンズの広角側24mmではとても収まりきらない、大パノラマ。 まるで、真っ黒な布にきらきらのラメをサラサラと振ったみたいだ。 30分も眺めていれば、流れ星がひとつふたつ、みっつと流れていく。 今にも星が、ぽとんと落っこちてきそう。 「星が降る」とはよくいったものだ。 サンゴ礁の海は、波音がやさしい。大きな波は沖合のリーフで砕けて、浜辺にはごく小さな波が打ち寄

          星が降る。生きている。

          簡単に伝わらないのは、当たり前

          沖縄県の学童クラブで働いている学童保育士です。 #学童の日常 を、noteとtwitterにて気まぐれに更新中。 元気いっぱいでユニークな子どもたちと、毎日を過ごしている。一斉休校の影響で1日保育が続いた先月、子どもたちにこんな声かけをしている自分に気づいて、ハッとした。 「話しているとき、しゃべるのはやめて!」 「危ないから、走らないで!」 「〜しないで」は、伝わりにくい私が前職(発達障害のある子に対する療育指導員)で学んだ伝え方は「具体的に、肯定語で。」 「〜しな

          簡単に伝わらないのは、当たり前

          全力で遊び、全力で怒る小さな人たち

          沖縄県の学童クラブで働いている学童保育士です。 #学童の日常 を、noteとtwitterにて気まぐれに更新中。 学童ですごしていると、日々何かの事件が起きる。 なぜなら子どもたちは常に全力で、遊ぶのも喧嘩するのも、泣くのも怒るのも、命がけだからだ。 非日常が、日常。これから書くのは、そんな毎日の1コマである。 「ぜったいに、あやまらないからね!!!」隠れんぼ中のAくん、机の下に息をひそめて隠れているのをBくんにバラされて、鬼に見つかってしまった。カンカンに怒ったAく

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          優劣のない世界で、表現すること

          優劣のある世界で表現することは、緊張する。 思いのままに表現して「間違ってるよ」と言われたら傷つくから、誰かの決めた「正解」に寄せようとする。もしくは、表現することをやめてしまう。 そうやって生きてきて、ある日突然「自分らしさを」と言われても困っちゃう。本当は誰もが産まれながらに持ってるはずなのに、表に出せなくなってしまっているから。 * 先日、インプロ(即興演劇)のワークショップと、絵画ワークショップに参加した。両者に共通していたのは、優劣のない世界でのびのびと表現

          優劣のない世界で、表現すること

          私の会社員生活を支えてくれた、商店街のお寿司やさんの話

          のれんをくぐると、「らっしゃい!」と威勢の良い声が迎えてくれる。いつも上下に弾みながら寿司を握っている大将は「あっどうも!いつもありがとうございます!」とカウンターの向こうから朗らかに声をかけてくれて、私はいつもどおり「特盛握りセット(1,030円)」を注文する。 お茶を飲みながらしばらく待っていると、つやつやしたお寿司12貫がお味噌汁や茶碗蒸しと一緒にお盆に乗って運ばれてきて、ごくんとつばを飲み込む。ひときわ目を引くのは、6匹も甘えびがのったお寿司。 奥の厨房から顔を出

          私の会社員生活を支えてくれた、商店街のお寿司やさんの話

          かけがえがなくて、寂しい

          バタバタと片付けをしている間はよかった。慌ただしすぎて、感傷に浸るひまもなかったから。 家を離れる数時間前にしてようやく大方のダンボール詰めがおわり、風呂場でシャンプーを片付けているとき、急にきた。 女子3人のシェアハウスだから、風呂場には3人ぶんの別々のリンスとシャンプーがずらりと並んでいる。そのなかから自分のシャンプーとリンスをとった瞬間、「私はもうここの住人じゃなくなる」という現実が突きつけられて、寂しさの波がザバーンと襲ってきた。不意打ちだったので驚いて、喉の奥で

          かけがえがなくて、寂しい

          【Photo gallery】甲府盆地の春

          *フォトグラファー・ライターの八ツ本真衣です。不定期で、今まで撮影した写真を組んでアップしています。季節の移ろいを感じる自然の写真や、その人自身の飾らない瞬間が見える写真が好きです。 旅に出ると、日本の国土の6割が山地だということを体感する。 「盆地」はその名のとおり、お盆のようにぐるりと山に囲まれた土地だ。夏は暑くて冬は寒いけれど、どちらを向いても目に入ってくる山々が、季節の移ろいを教えてくれる。 春の甲府盆地は、山の斜面が桃の花でピンク色に染まって美しい。秋にはおい

          【Photo gallery】甲府盆地の春

          「学び手は常に正しい」と、常に言っていたい

          療育指導員(発達障害のある子を教える先生)の新人時代、先輩の先生からもらった私の授業のフィードバック。捨てられず取ってたのが出てきた。いやー、愛がある。 八ツ本先生の課題は口頭で長々と説明しがちなところで、図や絵を使って視覚的に、口頭ではなるべく端的に伝えるよう、何度もフィードバックをもらったのだった。懐かしい。 人の情報処理の仕方はさまざまで、目で見て理解するのが得意な人、耳で聴いて理解するのが得意な人、文字で理解するのが得意な人…(もちろんバランス型の人も)がいるのだ

          「学び手は常に正しい」と、常に言っていたい

          都心の桜が、目にしみる

          取材で渋谷に行ったら、桜が満開だった。カンヒザクラだろうか。 冬のモノクロな街並みに慣れてしまったころ、久しぶりに見る満開の花はあまりにも美しくて、鮮やかな色が目にしみる。自分のなかに彩りをとりいれるかのように、何度もまばたきをした。 桜を見ながら、最近みたこのツイートを思い出していた。 街ゆく人のほとんどはマスクをしてうつむきがちに歩いているけれど、桜は堂々と朗らかに咲いている。そのことにホッとしたし、ホッとした自分のこころを大切にしようと思った。

          都心の桜が、目にしみる

          沖縄に移住する。流れに身をまかせてみる。

          2020年が明けたときには、その1ヶ月後に自分がこんな選択をしているとは思わなかった。人生何があるかわからない。 5月から沖縄に移住して、学童の先生になります。 なぜ、沖縄なのか新天地は、那覇のお隣の街・浦添。 新規立ち上げの学童保育で、スタッフとして働くことになった。 今年は、子どもと関わる現場に戻ろう と決めていて、それも、子どもたちと過ごす場で自然発生的に起きることを受け入れる余白のある環境がいいと思っていた。 保育園や学童の求人を探したり見学に行き始めたとこ

          沖縄に移住する。流れに身をまかせてみる。

          年が明けて、ぶり大根

          1週間ぶりに鎌倉に戻ってきた。もっと長く離れていたような気がするけれど。 久しぶりに台所に立つのがたのしくて、ゆっくり時間をかけて夜ごはんづくりを。 ぶり大根、里芋の煮ころがし、キャベツと桜海老の卵スープ、ごぼうの塩麹きんぴら。 ぶり大根はぶりのアラを丁寧に下処理してから順番に調味料を加え、味を大根にじっくり染ませるように落とし蓋をしてコトコト。仕上げにゆずの皮を刻んで散らす。 里芋は、甘みをいれずに醤油とお酒だけでお芋の味を楽しむ派。冷蔵庫に残ってた下仁田ねぎもい

          年が明けて、ぶり大根