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幸せの指標に"お金"とは別に新たなものさしを

谷津labブログ5月号

こんにちは! 谷津lab運営者の長島です!
 
皆様、5月はいかがお過ごしでしょうか?
 
谷津labにとって5月は「新たな挑戦」の月だったように思います。
5月1日にInstagramで投稿させて頂いた
「谷津lab新企画~未来を生み出す3つの取り組み~」“谷津with”/”谷津want”/”谷津crew“を皮切りに、期間限定で行った軽井沢グルメ紹介や翌月に向けた複数のイベント企画の実行準備等、これまでの谷津labとは違った顔を作る月でした。
 
ちなみに5/13より、習志野市のHPにて谷津lab初の取材記事も掲載されたので是非ご覧ください!




(タイトル:地元の大学生発案! “谷津”にお住まいの方々の好きな景色で彩る“地域の魅力発信ポスター”完成!!)
 
そして今月の谷津labブログで取り上げるテーマは、
 
「幸せの指標に”お金“とは別に新たなものさしを」
 
突然ですが、皆さんの周りに 「結局は金だ」とおっしゃる方はいらっしゃるでしょうか?
私の周りは20代の方が大半ですが、それでもそういう方は非常に多いです。
最初に誤解を生まない為に断りを入れますと、私は決してそのような考えを持つ方を否定したいわけではございません。ただ、少し違和感を感じるのです。
 
本当にそうなのだろうか?と。
 
かの有名なハーバード大学によって行われた75年間にわたる「人間の幸福と健康」に関する追跡調査によると、
 
人間の幸福と健康に直接的に関係があったのは、
 
“いい人間関係”
 
であると言われており、年収、学歴、職業では決まらないと明言されています。
 
せっかくなので、私が最近”いい人間関係”ってこういう事なのかなあと感じた体験の話をしましょう!
 
学生時代を谷津で過ごし、現在青森県田子町で地域おこし協力隊として活動されている五十嵐さんから「谷津と田子町を繋げるイベントを行いたい」という想いをInstagramのDMで頂き、ZOOMでのオンライン打ち合わせを経て、谷津で実際にお会いした時の1コマです。
 
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上記の企画について2時間程度の打ち合わせを行い、ひとまとまりした後、五十嵐さんから自身で販売している“田子バクテースープ”をプレゼントして頂きました。また、名刺交換の際私の名刺を気にいってくださり、五十嵐さんから「丁度新しい名刺作ろうと思っていたんだけど、デザインしてもらえないかな?」と名刺作成依頼を頂きました。そして私は五十嵐さんに、「では今度田子町を訪れる際に、作った名刺持っていきますね!」と伝えました。
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五十嵐さんから頂いた”田子バクテースープ”
谷津labの名刺(表)
谷津labの名刺(裏)

 こうした、自分にしかできない形(ここでいう五十嵐さんの販売商品と私の名刺デザイン)で相手に喜んでもらおうと思う気持ち、世間でいうプレゼント交換と言い換えられるでしょうか。これは“お金”を媒体として得るものとは違った良さがあると思います。

人から誕生日プレゼントでお金をもらうより、その人の想いの詰まったものをもらう方が嬉しくないでしょうか?(笑)

谷津labはまさにこうした“いい人間関係”を作る為の取り組みを行い続けたいと思っています。

 しかしここで課題なのが、上記のような事を数値化する方法がない、言い換えれば“いい人間関係”の指標が現状ない事です。その人の持つ人間関係をどのように数値化し、価値あるものにするのか。

それが"いい人間関係"が"お金を持つ"ことよりも幸せに繋がると判断されにくい原因になっていると思いますし、今後の新たな幸せの価値観を日本中に普及する為の最大の課題になる気がします。 

ただそうした課題に対して、すでに指標化に取り組んでいる場所があるのも事実です。
今回はその例としてある企業の新規事業と、谷津labが指標化に取り組んでいる一つの企画についての2つの事例を紹介したいと思います!

 1つ目は、私が日々アイデアを生み出し続けていくのに大変参考にさせていただいている面白法人カヤック様の新規事業の1つ“まちのコイン”というものです!  

鎌倉に本社を置くカヤック様は1998年に設立された企業で、ゲーム事業を主要事業としながら数多くのオリジナリティあるコンテンツを発信しています。

そして近年、新規事業として“ちいき資本主義事業”を始め、「お金で買えないしあわせがあふれるまちへ」というフレーズの元、地域通貨(通称:まちのコイン)を作成し、2019年に神奈川県“SDGsつながりポイント事業”にて活用されて以降、現在(2022/5/29時点)17カ所の地域で使用されています。

このまちのコインというのは、簡単に言うと“人と人を繋ぐコミュニティ通貨”と称せます。
「自分ができる事」と「してほしい事」をアプリ内のコインを使って交換する事で、人と人を繋げ、そのコインの流通具合が多ければ多いほど人間関係が構築されている(地域通貨の流通量=人と人の関係性の総和)事を表すことができ、“いい人間関係”を指標化するものとして非常に注目されているアプリになります。  


カヤック様のHP↓

まちのコインの詳細↓

谷津labが日々新たなアイデアを生み出すために重宝している本↓
面白法人カヤックCEO柳澤大輔 アイデアは考えるな 日経ビジネス文庫

 
この他にも、神奈川県相模原市藤野地区で発行されている「よろづ」や千葉県いすみ市の「米」、東京・国分寺の「ぶんじ」等、まちのコインに先駆け、多くの地域でその地域独自の地域通貨が発行されています。使用方法も様々で、手帳やメッセージカード等十人十色です。

現代のお金を「物の価値」と例えると、地域通貨は「気持ち」を現わしていると私は思います。

日本の各地方自治体がそれぞれの貨幣(気持ち)を持ち、その貨幣(気持ち)の流通具合を競い合うという状態は、そのまちのオリジナリティを創出することに繋がるのではないでしょうか?

 

2つ目は、谷津labがHP上で運営している谷津lab掲示板です!
一見“谷津の写真が見られる掲示板”という機能だけではないか、と思われがちですが決してそれだけではありません!(笑)
先ほど紹介したまちのコインは、コインを媒体に直接的なやりとりを通して1対1の知り合いを増やす(いい人間関係を作る)といった内容でした。

対して谷津lab掲示板は写真を媒体として、1対1のやりとりというよりかは、その写真がそのまちに住む人々全員の共有財産になり、その共有財産が増える(写真の数が増える)とコミュニティ(谷津に興味を持っている人々)が拡大する(増える)といった仕組みになっています。


「まちに住む人によって、まちの好きを増やす」 

掲示板開設への想いの最後に書かれたこの一文は、単に谷津の写真を募り、その数が多ければ多いほど谷津の魅力が増えるという意味だけでなく、投稿した当事者の人間関係の可能性が広がるという意味も兼ねています。

こうした事から谷津lab掲示板の活発さは、いい人間関係の指標になる一つの切り口になるのではないかと本気で思っています。なので、定期的にInstagramで谷津lab掲示板の宣伝を行っているのです。(笑)
 
 
以上2つの取り組みを紹介しました!

幸せの指標に“お金”とは別の新たなものさし、“いい人間関係”を指標化する取り組みとして、
まちのコインを代表とした地域通貨による「1対1の関係構築」や、谷津lab掲示板で投稿された写真の数で計る「共有財産の大きさ」を取り上げました。 


今回の内容を簡単画像まとめ!

 どちらもそれぞれの良さがあると思います!

自分は1対1の人間関係を望んでいるのか、それともコミュニティに属する一員になる事を望んでいるのか。自分にあった方法で“いい人間関係”を指標化する事に取り組んでみるのはいかがでしょうか? 

最後に、Mrs. Green Appleさんの新曲「ニュー・マイ・ノーマル」の最後の歌詞を紹介して終わりたいと思います。 

   明日を超えていかなきゃいけない 
   笑っていたいよね?

  手を取ってる実感がほしい
  みんなそうよね?


今の日本社会、そしてコロナ禍を生き抜いてるからなおさら思うこの気持ち。 


谷津labなりの形で実現したい!​​​​​​​​

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