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本の棚 #154 『負けてたまるか!リーダーのための仕事論』

前著『若者のための仕事論』を

入社当時から何度も読み返した。

まずはアリ、そしてトンボ、最後はヒト。

そんな働き方をしなさい、という

丹羽さんの仕事論。

サラリーマン(商社マン)としての

リアルな体験談をまじえながら

偉い人なのに全然偉そうじゃない。

そんな文章に、また惹かれる。

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上司は三年、部下は三日

リーダーとなる、つまり部下ができたら

気をつけなはれ。

上司が部下のことを知るのには3年かかるけど

部下が上司のことを知るのには3日で十分。

それくらいに部下は上司のことを

よく見ているということだ。

実際に「よく見てるなぁ」と思わされたことが

何度もあるし、いつも感心する。笑

立場が変わったということを自覚して

部下との付き合いはフェアに、

そしてオープンにする。

このフェア、公平さはやはりバランスが

難しい。上司も人間だから、慕われると

面倒をみてやりたくなるものだ。

しかしそれがバランスを崩してしまう原因に

なるかもしれない。


単に「やりたい」というだけではなくて、それでどのくらい稼ぐつもりなのか

投資のリスクとリターン

これこそ、経営の本質だと著者は言う。

利益がなければ、やりたいことも

叶えたいことも続けられなくなる。

会社、企業は稼ぐことを目的としている。

個人のやりたいことを叶えたいならば

やはり利益という視点は大切に。

情熱、やる気があればそれで十分ではない。

それを土台として、ロジカルに組み立てる。

うまくいかないときにも

めげている場合ではない。そのときに

情熱の炎を絶やさずに、根気強く

また一つ一つ積み上げていくのだ。

部下から相談や報告が来ないのも、上司の責任

「なんで報告しないんだ!」

本当はわかっている、上司である自分のせいだ。

本当は少し気になっていたんだ。

しかし、報告や相談がしにくい状況を

こちら側がつくってしまった、ということ。

上司として責任をとる、時として

非難の矢面に立つこともある。

自らが「報告しやすい環境をつくる」

メールで報告?報告書を作成?

いやいや、かたちにこだわりすぎるな、

一声かけるだけ、それでいい。

社長なんて、会社を辞めたらただのオジサンなのです。

この謙虚さ、どうやって身につけているのだろう。

人の上に立つものとして

権力に酔ってしまってはいけない。

いろんな権限を持つようになっても

一歩会社を出れば、ただのオジサン。

身体には当然のごとく栄養を与え続けているけれど、なぜ読書をして心に栄養を与えようとはしないのか

丹羽さんは毎日寝る前30分の読書を

40年以上継続している。

読書に関する本も書かれている。

人間に流れる「動物の血」を

つまりは、野生的な部分を

コントロールするためには

読書によって心に栄養を与え続けることが

とても有効だ。

いらいらする、叫びたくなる、攻撃的になる

そんなときこそ、読書によって

著者との対話、自分との対話の時間を。


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#読書 #推薦図書 #リーダーシップ

#経営者 #学び #リーダーなき国は滅びる

#丹羽宇一郎

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