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本の棚 #15 『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。』

『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。』
カレン・フェラン


コンサルタントとして

組織運営(店舗運営)に関わるようになり

もうすぐ一年が経とうとしている。

あれはコロナ禍での異動だった。

それまで接客販売、

サブマネージャー、

マネージャー、

セールストレーナー、

スーパーバイザーなどを

10年間は営業の仕事がメイン。

店舗運営の指導という観点だけなら

これまでの経験を活かせると

そう思っていた。

しかし、そんなに甘くない。

会社が違うとカルチャーが違う。

それは良い悪いの話ではないが

10年間狭い世界で生きてきたんだなと

しみじみ感じた。(悲観はしてない)

この本のタイトルを見たときに

「あっ、自分も可能性あるな」

と素直に思って手にとった。

自分の関わる店舗の

閉店は経験したことがあるが

倒産を経験したこと、ない。

そんな経験をする可能性がある

仕事を、今しているんだ。


その目標が判断力を奪う

目標設定は手段だ。

目標が目的化すると…

へんなことになる。

「なぜ、なんのために」

そこが思い出せなくなる。

これさえクリアすれば

いいんでしょスタイルだと

短期的には成果を出せるが

続かない、あゝ続かない。

働き方のスタイルとして

短距離走ではなくマラソン、

いやマラソンでも速いな、

…ジョギングだ!

私はそれくらいがいい。

飽きずにコツコツできる。

健康にもいいだろう。

あまりにストレッチした目標設定は

準備不足の身体と心を

容赦なく削っていく。

目標設定という手段を

自分自身でうまく使おう。


業績考課のプロセスは、社員の熱意を挫くのだ。

客観的な評価

公正公平な評価

それは難しいだろう。

100点満点で育ってきてるから

5段階評価で

「4でもすごい良い評価」

なんて言われても受け入れられない

そんな人がいると書いてあった。

自己評価なんて

もう正直よくわからない。

高くすると「自信過剰」

低くすると「謙遜しすぎ」

結局真ん中あたりの設定で完了。

そんな人もいるだろう。


対処方法や手順を示すことと、失敗例や問題点を示すことのちがいは、前者は読者の考え方を狭めるのに対し、後者は考え方を広げる点にある。

「あっ、このパターンね」

と話を聞いている途中に

解決策を伝えてしまう。

経験を重ねるごとに(年をとるごとに?)

そうなってしまいがちだ。

それを続けると言われた人も

部下や後輩に同じようにする。

はい簡単、「考えない集団」の

できあがりだ。

すぐに対処法を示してしまう人は

おそらく視点が近く(視座が低く)

少し遠くをみる能力に欠ける。

少し遠くをみて、回り道をできる人は

質問者に問題点を示し考えさせる。

そして「待つ」ができる。

そのほうが未来のその人のため

そして自分のためになると

わかっているんだ、と思う。


まやかしの専門用語をやめる

異動によってこれまで

関わってきた狭い世界から

半歩ほど外の世界に出ている。

そこでは同じ日本人ではあるが

よくわからないことばが飛び交う。

多くはアルファベットか横文字。

本当にわからないので…

ググる。笑

ググるのがめんどくさいときは

すぐに聞く。

わかったふうで進んでいくと

オンラインミーティングが

終わった途端に

まるで無人島に置き去りに

されたかのごとく

孤独にさいなまれる。

会社が違い、業界が違うと

もう軽いパニックだ。

わからないことは勉強すれば

それでこと足りる。

逆の立場になったときに

相手がそうならないように

自分の発することばを

いかに一般化するか。

一般化できないということは

そのことば(専門用語)を

正しく理解できていない、

そう思うようにしている。

専門用語とは話が変わるが、

コロナの影響?かわからないが

「エビデンス」という人類が

確実に増えている。

エビ⤴デンス

エビ⤵デンス

というアクセントまで

気になってきた今日このごろ。

ときにはエビデンスの意味を

理解していないのに

エビデンスと言いたいだけの人も

見かけるようになった。

安易に使わないほうが

身のためだと

ミュートにしながらつぶやく。


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