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本の棚 #123 『社員が惚れる会社のつくり方』

『社員が惚れる会社のつくり方』
〜エンゲージメント経営のすすめ〜
舞田竜宣

会社に「惚れる」

そんな経験はあるだろうか?

あるとしたらそれは素晴らしい出会いだ。

でも、惚れるってどういうことだ。

依存したり、ぶらさがるわけではないだろう。

タイトル的には、惚れたほうが

経営者としても、働く側としても

幸せを感じられるようなニュアンス。

「エンゲージメント」とは耳にするものの

今ひとつよくわからない。

わからないから、今日も本を読む。

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「徳の高い者には位を、功績の多い者には報奨を」

出ました、西郷隆盛の金言。

功績を上げたものに位を与える、

つまり成果を出したら、昇進するスタイルは

成果が指標だから測りやすい。

しかし、成果が高い人=徳が高い人

というわけではないから

昇進して部下をもつことで

部下をうまく使って(消費して)成果をあげる

という事件が起こりかねない。

人は「会社に入り、上司から去る」

就職するときには会社に入る、

そして辞めるときには上司から去る。


エンゲージメントにおいて重要なことは、「面白い」仕事をすることばかりではありません。「面白く」仕事をすることも、極めて重要です。

北海道の回転寿司屋さんでのこと。

そのお店では注文を紙に書いて

カウンターのなかの職人さんに渡す

すると…

「ご注文頂きました〜!」

と元気のいい声が店内に響く。

それに応えるように

「ありがとうございま〜す!」

と職人さん全員が声を出す。

なんだか楽しそうだ。

しかし、よく考えてもみよう。

「ただ注文受けただけ」なのだ。

注文のメモを受けとり、寿司をにぎる。

その仕事を「面白く」しているだけ。

身の回りのなんでもない仕事を

面白くする工夫はできているだろうか?


エンゲージメントが際立って高い人というのは、仕事だけでなく私生活も充実している。

社員の家族を幸せにする仕組み。

家族が会社のことを好きになってくれたら

朝も快く「いってらっしゃい」と言える。

そもそも会社と自分の家族に

なにかしらの接点があるという人のほうが

少ないのかもしれない。

ぼくの社長は毎年誕生日に手紙をくれる。

家に郵送で届くのだ。

どの時間を使って、どんなことを想って

こんな手書きの手紙を贈ってくれるのか。

それを見て家族は

「毎年本当に有難いことだね」

と言ってくれる。ぼくもそう思う。

これも立派な家族を幸せにする仕組みだ。

社長、ありがとうございます。


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