本の棚 #126『ビジョナリーカンパニー①』
『ビジョナリーカンパニー』
時代を超える生存の原則
ジェームズ・C・コリンズ
ジェリー・I・ポラス
『7つの習慣』に引き続き
「これは読んどいて損はないランキング」
があるとしたら上位にランクインする。
特に起業家、経営者、コンサルタントなど
組織を扱う人々にとっては
もはやバイブル的な存在だろう。
しかしあなどってはいけない。
この著書は、ただのサラリーマンが読んでも
多くの学びがあるのだ。
あまりにも金言がつまっているので
一つの記事にまとめることをあきらめることにする。
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理念の内容ではなく、理念をいかに深く「信じて」いるか、そして、会社の一挙一動に、いかに一貫して理念が実践され、息づき、現れているか
基本的な価値観に「正解」はない。
ビジョナリーカンパニーたちにも
相反するような価値観が存在するが
それは宗教をみても、そんなもんだ。
永続的にあり続けるためには
内容よりも「信じる」ことが大切で
ぼくはこの文面に「はっ!」とした。
どこかでありもしない正解を求めている
そんな自分が大きくなってきたからかもしれない。
深く深く信じて、まっすぐに行動にうつす。
シンプルだけど、これが強く美しい。
「ORの抑圧」で自らの首をしめるようなことはせず、「ANDの才能」を大切にする
二者択一でものごとを決めるのではなく
常にどちらもうまくいく方法を考える。
これは「WIN-WINを考える」のことだと思う。
表現は違うけれど、
やはりうまくいくための行動は
重なる点がたくさんあるんだ。
どちらかが妥協しなければならない、
もしくはどちらも満足度が低い、
そんなビジネスは続かない。
それなら「No Deal」のほうがいい。
ビジョナリーカンパニーで優秀な経営者が輩出し、継続性が保たれているのは、こうした企業が卓越した組織であるからであって、代々の経営者が優秀だから、卓越した企業になったのではないのだろう。
「時を告げるのではなく、時計をつくる」
本書の序盤に何度も出てくることば。
特殊能力で時間を把握できて
今が何時かを教えてくれる人よりも
それができる仕組み=時計をつくる。
カリスマ性を持った人も
いずれはお亡くなりになる。
つまり継続性はないわけだ。
しかし仕組みは残り続ける。
時計というのも仕組みではあるが
組織という仕組みはもっと価値がある。
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