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本の棚 #124 『すごい会議』

『すごい会議』
大橋禅太郎

これまでに数々の会議に参加してきた。

「あの会議でチームが変わり成果に繋がった」

心からそう思える会議は、

残念ながら1%もないかもしれない。

先日久しぶりに本社に集まり

この「すごい会議」の形式で

チームの今後について丸一日かけて

議論する機会があった。

いつもと違う感じで新鮮だったので

興味が湧いて、この本を読むに至る。

この著書では具体的な方法論が

著者の実体験というストーリーにのせて

記されていて、真面目なようで少し笑える。

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紙に書いてから発表する

会議をして意見を求められたとき

「〇〇さんと同じく」

「〇〇さんが仰ったように私も」

みたいに前の発表者の意見が

後の発表者の意見に影響することがある。

それをなくすために、まずは全員で

問いに対するアンサーを紙に書く。

そしてそれを読み上げる、とすれば

「自分の意見」を伝えることができる。

問題を「どのようにすれば」に置き換える

組織の問題や懸念をあげる。

例えば
「資金がない」
「製品が売れていない」

これを「どのようにすれば〜か?」に換えると

「どのようにすれば資金を得られるか?」
「どのようにすれば製品が売れるか?」

となる。

シンプルだけど…

この思考の転換ができまま、

できない言い訳ばかりを並べる会議とはおさらばしよう。

1つ言えることは

「受け身の姿勢で参加しても無駄」

ということだ。

主体性を発揮して、当事者意識をもつ。

そして決めたことをスピーディにやり抜く。

困難に対してめげずに打開策を考える。

受け身である時点でうまくいかないときに

「他責」にしてしまうことはわかりきっていることだ。

放っておくと会議の時間の95%は「コメントの交換」に使われている

自分がファシリテートしている会議を

動画で撮影して客観的に見たことはあるか?

ある人のほうが少ないだろうが

ほぼ「コメントの交換」だと言う。

それがダメならどうすればいい?

①明確化のための質問
②代替案の提示
③リクエスト

この3つに絞ると…

会議の効率は2000%あがるらしい。

「言える問題」よりも「言えない問題」のほうが、問題解決にとっては価値が高い。

この会議では、言えない問題にもフォーカスする。

普段言えないことをこの場で言うのだ。

「OPEN MIND」

臭いものに蓋をせずに

経営者からは見えていない問題を

ぶっこむことに価値がある。

なにが正解かなんてわからないんだ。

言えない問題にこそ価値がある。

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#推薦図書 #ユダヤ #会議 #成果

#ガズーバ #組織 #大橋禅太郎

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