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出版記念シリーズ③:半導体関連の日系企業は何処へ

三日坊主(ペンネーム)としてNoteにてブログを書いてきました。この度、後藤康之(本名)を出して、『最強の外資系資産運用術』という初書籍を出版する運びになりました(発売日:2021年4月9日)。そして、出版記念シリーズとして、資産運用や本に関連するテーマを書いていきます。

過去投稿は下記をご確認ください。
出版記念インタビュー(対談)
シリーズ①(資産運用の重要性)
シリーズ②(コロナ禍での資産運用)

今回は書籍内で中長期的なテーマの一つとして挙げている、半導体について書いてみます。

半導体は昨今の技術において必要不可欠な部品であり、特に上記記事のように既に供給不足と懸念されている中、工場事故により自動車用の半導体製造が滞り、自動車生産へも影響が出る模様。

車載向け半導体でシェア2位の同社の供給が長期間止まることを受け、トヨタ自動車や日産自動車は一部車種の減産の検討に入った。車で使う半導体は米テキサス州の寒波もあり世界規模で供給難が生じている。...ルネサスは火災発生から30日後の4月後半にいったん稼働を再開し、徐々に設備を動かして出荷していく方針。一方、検品など各種手続きに時間がかかるため出荷が火災前の水準に回復するには90~120日程度かかるとの見通しを示した。最大で7月後半まで本格的な製品供給が見込めない状況で、自動車メーカーも生産への影響を織り込み始めた。

また上記投稿や記事にもあるように、半導体が重要な部品である為、トランプ政権時代から、中国勢へ米国が設計や製造に関わる半導体は供給できないようにする、など対中政策の一環で、中国に圧力をかけておりました。その反撃という形の一部で、以前日本の半導体製造企業であった日立国際は、米国半導体製造装置メーカーへの売却が、中国の承認が下りず叶わなかった、という話にも発展。

そして来る日米首脳会談でも、半導体の安定的な供給網の確立を日米を通じて作る、という内容を協議する模様。ただ米マイクロンに旧東芝メモリ(現キオクシア)の買収話も上がっており、日米間の協力というよりかは、日本の半導体企業がもっと米企業に買収されていくことを容認?みたいな脈絡になるのだろうか。

キオクシアはデータ保存に使うNAND型フラッシュメモリーが主力で、米投資会社ベインキャピタルの特別目的会社や東芝などが出資している。WSJはマイクロンやWDはそれぞれ個別にキオクシア買収を検討しており、複数の関係者の話として「実現するならば、春の終わり頃に最終決定される」とした。


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