ふじわらやすし「福祉系写真家」

家族って。 自分って。 写真って。 自分の家族のことを「報道」する。 精神障がい者の…

ふじわらやすし「福祉系写真家」

家族って。 自分って。 写真って。 自分の家族のことを「報道」する。 精神障がい者の兄サトシと弟ヤスシとその家族。 2020.4.15障がい者支援員start https://linktr.ee/fujiwarafilms

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  • 考える家族 サトシとヤスシとその家族

    僕の家族に対する、考え方の変遷。 いわゆる機能不全家族。 それに対しての自分の想い。そして、行動の記録。

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シャッターを押すと、それは「告白」。

親父ハゲムの食糧を調達すること。 そのために庭に畑をつくること。 納屋を写真スタジオにしたいだの、泊まれる小屋を作りたいだの 色々夢は広がるが、 まずは、食糧を調達すること。 つまり、自給自足できるようにするということ。 その次には、水道・電気・ガスのライフラインの整備する。 今は、何も通っていない。 親父ハゲムには、 役場にいって、生活保護、その他使えそうな補助金を 聞きにいくこと。 それが駄目なら、ライフラインが通った住宅を供給してもらえる 制度がないか聞くこ

    • 土は裏切らなかったのだろう。

      ひとが心を開いていく時は、どういう時なのだろう? ひとが心を開いていく時に、どういうことが起こるのだろう? あれから、そう自問自答しながら過ごしてきた約3ヶ月。 本当に長い梅雨。そして灼熱の夏。 庭に野菜(トマト、万願寺とうがらし、カボチャ)を植えた5月23日。 その植えた野菜が気になりつつ。 長雨の6月13日にも訪れている。 その時、ハゲムは不在。 僕が植えた野菜の他に、 周りの砂利のうえに小さい小さい苗が植っている。 この時は、なぜか写真を撮らず。 野菜が雨水

      • たまには、写真の話を。

        写真を撮影しながら、 言葉を交わしてないけど、 言葉みたいなものを交わしていたんだ。 写真を撮るというのは、 そういうことだったんだ。 会話していたんだ。 不思議だなー。 言葉を交わさなくても、交わしていたんだ。 カメラを媒介にして、 言葉にならない言葉を交わして、 写真になる。 あなたが写真って聞かれたら、 思い浮かぶ写真はどんな写真ですか。 昨日、親父ハゲムを撮影してわかった。 あんだけ撮影させてくれたのは、 ハゲム嬉しかったんだろうな。

        • その涙の色は何色なんだろう。

          親父・ハゲム(珍しい名前、漢字は励。)は、正真正銘のキャンパーかも しれない。 キャンパー・ハゲム! だって家には、水道、電気、ガスが通っていないのに 10年ぐらい暮らしている。 嘘だろ。 大丈夫か。 気でも狂ったか。 ハゲムは、兵庫県丹波市の谷川というところに住んでいる。 元土木設計士なだけに重宝されるのか、77才になった今でも 警備員として暮らしている。 ここは、僕と兄サトシと母と父とで暮らした小学校までの6年間のいい思い出のある場所。 35年前の僕がみた景色が

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        • 考える家族 サトシとヤスシとその家族
          7本

        記事

          「あなたがやさしくなると、みんな幸せ」

          https://www.fujiwarafilms.com/ 僕のホームページができました。 フィルム写真を中心に。 どうぞ、お時間がありましたら、どうぞみてみてください。 プロフィールからもとべます。

          「あなたがやさしくなると、みんな幸せ」

          なぜ僕が精神障がい者の兄サトシの投稿を始めた理由。

          それは、自分と人に正直に生きると決めたから。 僕は、今まで、家族写真や結婚写真を主に撮影してきたフォトグラファーだ。 会社員最後は、広告写真をさせて頂いたが、どちらかというと「ふつうの人」を撮影する家族写真や結婚写真の方が興味があった。 兄サトシがエスパー(僕は、精神障がいのことをこう呼ぶことにした)になったのが、僕が17才高校2年生の冬。 その時の気持ちを綴ったノートに、 「事実はなんなんだ」とあるように、サトシがエスパーになったその日が衝撃的だったために、人間はこ

          なぜ僕が精神障がい者の兄サトシの投稿を始めた理由。

          「障がい」にかわる言葉

          1月なのに「コクワガタ」がブリキの箱から出てきた! びっくりするを通りこして ちょっと笑えてくる。 今年の1月、冬ですよ。冬。寒いですよ。寒いのに。 なぜか。 去年の11月に「コクワガタ」を拾ったらしく。 それ以降、「コクワガタ」をカンカン(関西では鉄製などの箱をカンカンと呼ぶ)に入れて飼育しているとサトシが見せてくれた。 「ええええええ〜ーーー」 「冬やデーーーーー」 「コクワガタ」にして見れば、カンカンの箱の中で冬眠しているのが、 めっちゃ寒々しい感じがした

          「障がい」にかわる言葉

          なんでこうなったのだろう。

          昨年の4月に父親が、肺気腫で倒れたと職場の警備会社から連絡が会った。 「ああ、ついにか」と半分観念してハゲムが入院した兵庫県柏原市の柏原病院に向った。 ハゲムと僕が暮らしたのは、兵庫県丹波市(旧山南町)の0才から6才までの幼少期の6年と中学校入学からの3年間だった。 幼少期の6年間は、父親の記憶があまりない。時々思い出すのは、親父の自転車の後ろに乗っている映像を思い出す。 父親は会社員時代、大手ゼネコンで土木設計士として勤めていたらしい。 だから大阪から丹波の自宅まで

          なんでこうなったのだろう。

          #オンライン写真家 の意味

          カメラの性能を比べると、それは一眼レフで撮る方が良いに決まってます。 家にいる時間も長くなる中で、僕ら写真家が話術を使ってオンライン上から記念になる時間=写真だけではなく、 「その場の幸せを感じもらえる時間を提供します」って言うことなんだと思います。 さてさて、 今回撮影させて頂いた家族は、毎年撮影させて頂いてる家族で 実は今年の2月に撮影させて頂いたばかり。 3月下旬に赤ちゃんが誕生し、5月にお宮参りを考えていらっしゃいますが、どうなるかわからないと仰られました。

          #オンライン写真家 の意味

          自己紹介note始めます #オンライン写真家

          初めまして写真家のふじわらやすしです。 自分で写真家を名乗るのはとても恥ずかしいですが、写真家なので仕方ございません。 今回 #オンライン写真家 produce by #ボラ写プロジェクト に参加させていただくことになりました。 そして、本日撮影したオンライン撮影中のひとコマ本日の被写体は、94才の僕のいくこ、おばあちゃんと74才のしげよちゃん(僕の母・・・)を撮影しました! 74才のしげよちゃん(僕の母笑)の持っているハーウェイのタブレットは、予想以上にスペックが低か

          自己紹介note始めます #オンライン写真家

          兄が障がい者になったことの意味。

          兄・サトシは18才の時にいわゆる精神障がい者になった。 僕が17才のときの冬に兄は、障がい者になった。 その冬は何月何日だったか記憶がない。覚える気にならなかったのだろう。 当時、僕はかなり動揺した。動揺しないように平静を装いつつ。動揺した。 おそらく3学期が始まる前に兄は、発病したのだと思う。 僕の友達が「3学期になってからヤッシー(僕の高校時代のあだ名)は暗くなったなあ」とか「目がクルクル回すようになってるでー」(おそらく精神的動揺から無意識に癖が出現していたと

          兄が障がい者になったことの意味。