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「障がい」にかわる言葉

1月なのに「コクワガタ」がブリキの箱から出てきた!

びっくりするを通りこして

ちょっと笑えてくる。

今年の1月、冬ですよ。冬。寒いですよ。寒いのに。

なぜか。
去年の11月に「コクワガタ」を拾ったらしく。
それ以降、「コクワガタ」をカンカン(関西では鉄製などの箱をカンカンと呼ぶ)に入れて飼育しているとサトシが見せてくれた。

「ええええええ〜ーーー」

「冬やデーーーーー」

「コクワガタ」にして見れば、カンカンの箱の中で冬眠しているのが、
めっちゃ寒々しい感じがしたが、それでも生きているので、あながち間違っていないのではないかと思ってしまう。

なんかとても不思議な感じがして、サトシがカンカンの中に「コクワガタ」を飼っていることにちょっとおもろいなあと思って。
にやにやしてしまった。

「今日は、写真とらんといてや」とサトシ。

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サトシは、統合失調症と診断されているが、自閉症でもある。
精神障がいと行っても、傾向的には説明できるが、本人の性格や生い立ち、
年齢なんかも関係して、様々な症状が合併していることを感じる。


僕は、サトシの存在を自分を知る鏡、反射、反映みたいなことに感じることがある。


サトシも含め、自閉症の人々を関わっていると無垢で、いつも安心安全で
エスパーかというぐらい感覚でひとをしっかりみている。

昔、京都で療育作業所の引越しを手伝った時に、自閉症の方を助手席に道を案内してもらったが、寸分の狂いはなかった。

その療育作業所の理事長さんが言っていた言葉が印象に残るのです。

「この子たちの旅行にいくでしょ。絶対に道み迷わないし、危険なところだって危ない目には合わないのよ」

ある意味エスパーかよって。魔法使いか預言者か。

だから、今度サトシにあったら、
「エスパーサトシ」って言ってみようかと思う。
ちょっと怒るかな。

最後に、
今何かと話題のWHOの障がいの定義には、こうある。

Thus disability is a complex phenomenon, reflecting an interaction between features of a person’s body and features of the society in which he or she lives.
障害は複雑な現象であり、ある個人の肉体が持つ特徴と、その人が生きる社会の特徴とがもたらす相互作用の反映である。

そろそろ「障がい者」って言葉をやめたい。
「エスパー」って読んで見ることにする。

サポートいただけたら、「サトシとヤスシ」写真展の準備や取材の費用に使う予定です。