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タクフォレストリー
2023年7月8日 14:23
1徳島の山奥。大歩危(おおぼけ)、小歩危(こぼけ)という駅があり、そこから山を越えた祖谷(いや)の村に住んでいた頃の話を書こうと思う。ラフティングの仕事で山奥に住み始めたのだが、週末の2日間しか、お客さんが来ない日々が続いていた。最初の頃は、仲間とゴムボートで川を下ったり、1人でカヤックの練習をしてスキルアップに努めていた。しかし、客を乗せないとお金にならないので、山菜を採ったり、畑で
2023年7月6日 08:18
自分のルーツとされる父方の祖父と母方の祖父との思い出を、脳を振り絞って書くことにしよう。1まずは母方のお爺さんの話を書きたい。「わしはマッカーサーに警察官を辞めさせられたんやー」というのが母の父親、通称"高川原のお爺さん"である。私が子供の頃、近くの警察署へ祖父に連れられ行った思い出がある。署長室まで通され、かなりのおもてなしを受けたように感じた。「ご無沙汰です。お元気でし
2023年7月1日 06:55
1川崎市で働いていた会社の陸上部が「明日から廃部になります」と突然、上司に告げられた。そして会社は、早期退職制度なるものを用意して、まだ3年目の僕に200万円の退職金を提示してきた。さらに辞めても1年間は、会社の寮に残っていいという。まだ20歳だった僕は迷わずその条件に飛びついた。当時は、お金をあまり使うことがなく、世間知らずで、200万円もあれば、一生暮らせるのではと、勘違い
2023年7月2日 09:23
人生の大きな転機となった、中学校の部活について書こうと思う。中学に入り僕はサッカー部にするか、はたまた陸上部に入るかで悩んでいた。少年サッカーの友達は、ほぼ全員がサッカー部へ入部した。1992年。Jリーグ元年のこの春は、サッカー経験のない子や、ボールを触ったことがない者までが、サッカー部へ入るという人気ぶりであった。さらにサッカー部には、仲のいい先輩がたくさんいた。それに比べて、陸上