勝手に評価してんじゃねえ!承認してんじゃねえ!〜ある同性愛者のカミングアウト
以前、ある哲学者の方がカミングアウトについて興味深いことを述べていた。
同性愛者の人にとって、
カミングアウトをしたときの「聞き手の適切なリアクション」について。
「え〜、そうなんだ!でも全然いいと思う」
みたいなリアクションは絶対NGらしい。
なぜか?
一見、
認めてあげているのだから良さそうだが。
しかし、この「全然いいと思う」のように
勝手に評価しているのがNGらしい。
勝手に自分の評価軸を持ってきてそれで測量し、
結果を伝えてんじゃねーよ、
ってことなんだろう。
じゃあ、何が正解なの?
この哲学者によると、
「へーそうなんだ!どんなタイプが好きなの?」
はOKらしい。
むず!(笑)
つまり、自然に会話を続ければいいのだ。
でも、これって日々のコミュニケーションにも示唆がある。
同性愛者にとって、その事実を伝えることは、自分が変な人だと思われるのではないか、今までと違う接し方をされるのではないか、みたいな不安があるだろう。
私は同性愛者ではないので、その気持はわからないが、同性愛者ではない人でも、こういう自分を知られたら…という事実を何かもっているだろう。
もし、それを言うなら、相手の反応に敏感になってしまうだろう。
日々のコミュニケーションの中に多かれ少なかれこういう瞬間はあるだろう。
日々のコミュニケーションの中で、
勝手に自分が信望している評価軸を、
あたかも普遍的に当然相手にも適用されるかに
前提するのはよくない。
人それぞれ価値観が異なるのだから、
まずは、互いの価値観を探り合い、
それを尊重した上で、
コミュニケーションをするのがよさそうだ。
そもそも、コミュニケーションって合意形成が目的なのだし。
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