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あなたのアベンジャーズ エンドゲームを支える21作品は何か?

マーベルの「アベンジャーズ エンドゲーム」という映画は、過去の作品の物語と密接に関係があり、それらを知っていると深く理解でき楽しめるらしい。マーベルのシリーズは莫大な本数があり、アベンジャーズに関する作品は21本あるという。私はほとんど見ていないので、この作品について語る友人たちに全くついていけない。

なんてめんどくさい作品だ、と思っていたが、実際世の中のあらゆる経験はこの構造になっている。

どういうことか。

つまり、われわれは無数の物語という糸が複雑に絡み合った世界を生きている。例えば、「私は中国ビジネスをしている」といったとき人によって「中国」に関する様々な物語が想起される。世界史や歴史で習った中国、世界まる見えでみた中国、小学校のころの転校生の中国人のイメージなどから、そのリアルな意味を感じる。

国民的スポーツの野球が典型的だ。毎日同じ形式のゲームを見ているだけではつまらない。一度も優勝経験のないチームが2位につけている、とか、あの選手は先日このピッチャーからデットボールを受けた、とかこの選手は不倫を報道された、とか小さな物語が一つ一つの意味を浮かび上がらせる。

「アベンジャーズ エンドゲーム」を楽しみたいなら、関連する21物語に精通している必要がある。そうすれば、伏線を理解し一場面ごとにそれらを知らない人では感じられない意味を見いだせる。

日常生活も、実は同じだ。

世界中で日々、ニュースが次々と報道される。テレビ、新聞、ネットメディアなどマスなものから、知人や家族のちょっとしたニュースまで。

こうしたニュースに如何に深い「意味」を感じるかは、日々どんな物語にコミットしているかということ。戦争や文化の歴史について詳しければ、日々のニュース、米国や中国の一つ一つの動きに意味を感じ取ることができる。

これは良い悪いの話ではない。

あなたの「アベンジャーズ エンドゲーム」を面白くする21の作品は何だろうか。いろいろな物語にコミットすれば、もっと世界はより意味に溢れていくでしょう。



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