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お酒は文化であるとの合言葉に、今日もグラスを傾ける

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九州では、おいしいお酒に事欠くことがない。日本酒に焼酎によりどりみどりである。健康には気をつけながら、米に、麦に、芋に、素材のすばらしさを味わいながら、今日の一杯を楽しもう。
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最後の夜も楽しんで。そして九州にさよならを

太宰府を後にし、いつもの風景へと戻って来た。博多駅 から一度、家へ戻り最後の片付けを。それが終われば、 今度は博多の街へと出かける。最後の夜も楽しんで。 博多の最後の思い出は、九州で出会い味わったもの。 福岡国際センターはコンベンションセンターの一角に 以前に行われたイベント告知の動画も 九州で出会った日本酒は、新たな世界を開いてくれた 蔵元の風景がなつかしい。くらの細道へはいつの日か 田中六五を醸す白糸酒造の風景にも訪れた 駿は新しくなった、いそのさわで生み出さ

瑞々しく透き通るようなその味わいに

2021年4月に単身赴任で福岡に来て、早いものでもう 2年になる。長いようであっという間の2年間。その間 福岡はもとより九州の魅力をこれでもかというくらい 楽しんでいる。瑞々しく透き通るようなその味わいに。 福岡にくるまではお酒といえばスーパードライ一択。 焼酎はまだしも日本酒といえば正月のお屠蘇か、遠い 昔の学生の頃、えらい目にあった鬼殺しくらい。日本酒 を自らの意思で進んで飲むなんて、考えもしなかった。 それがどうだろう。今や冷蔵庫の中に常備されている 日本酒と焼酎。

佐賀といえばやはり日本酒

佐賀県に日本酒で乾杯を推進する条例があるという。 やはり佐賀といえば日本酒。山の麓の天山酒造を後に して帰路につく。帰り道も酒造の風景を眺めていこう。 佐賀駅から始めた佐賀平野をぐるりと回る自転車旅。 試飲はできずとも日本酒が作られる風景を感じれば、 その日本酒を立体的に味わえるような気がしている。 若い夢は、太郎氏の作品の中でもお気に入りのひとつ。 前に書いた気球とそば。思っていれば叶うこともある でも、佐賀といえば日本酒。斬新な取り組みもある。 私も、ささやかでは

背振山地の麓を目指して

今回の旅の目的は、佐賀で3年ぶりの開催のバルーン フェスタを楽しむこと。そして、もう一つの目的地は、 ここ背振山地の麓にある。佐賀と聞いて思い浮かべる ものは、いろいろあるがやはり日本酒。2021年6月に 佐賀県の清酒が地理的表示(GI)に指定されている。 ここ佐賀平野でつくられる良質なお米と、背振山地の 伏流水の恵みにて、日本酒づくりが盛んな場所である。 山と海と空、神社に日本酒。佐賀県にある七色の景色。 豊かな自然の恵みを受けて醸される天山酒造の日本酒 先月11月2

そして日本酒のある風景へ

旅の締めくくりは肥前浜宿へ。肥前浜駅のほど近くに 広がる町並みを楽しんで、自転車を電車に乗せ帰路に つくという旅の計画。なんとか予定通りに着きそうだ。 さあ、赤鳥居の向こうの日本酒のある風景を目指そう。 その赤鳥居をモチーフにしたジャパニーズジン。 伝統と文化が根付く町に、新しい取り組みがある。 幸姫酒造では祐徳稲荷神社のお神酒を作られている。 お土産は旅の楽しみ。今日のお土産は何にしようか。 富久千代酒造にはオーベルジュなどの新しい取組も 光武酒造場では、日本酒の

壱岐は焼酎の島でもある

住吉神社を後にして、次の目的地を目指し進む。 神々の住まう壱岐島。その神様に捧げるお神酒。 ハレの日にお酒は欠かせない。もちろんケの日も。 壱岐は焼酎の島。そんな焼酎の風景に会いにいく。 麦焼酎の発祥の地。壱岐には焼酎の風景がある。 壱岐の蔵酒造は6社が集まってできた蔵元だ 海鴉はとても口当たりのよい焼酎。ロックで楽しもう。 店内に社長もいらっしゃった。お土産は海鴉にしよう 前回の旅では潮が引いていて島に渡ることができた。 猿川川(さるこうがわ)の川畔に位置する猿

ごまとブドウの香りに引き寄せられて

うきはへの道のりは意外に遠い。途中、日本酒の酒蔵の 風景を楽しむ。日頃程よくお酒の余韻を味わっている。 お酒が生み出される所には、豊かな自然があり、文化が ある。旅をすれば、その風景にも出会うことができる。 二人の彼女は今も棚に並んでいる。甲乙つけがたい コンプリートの言葉につられそうに。ひとまず冷静に 「紅乙女」を生み出したのは、田主丸に300年続く蔵元 「若竹屋酒造場」の十二代目林田博行氏のもとへ嫁いだ 林田春野。その赤い薔薇のイラストには、4人の子を 育てた優しく

くらの細道を訪ねよう

うきはへの旅を続けよう。JR田代駅で降りてしまった ことで旅の予定を変え、うきはへの旅を楽しむことに。 うきはへの途中には、いくつかの酒造も点在している。 くらの細道。それは山口酒造場、山の壽酒造、みいの寿 の3つの蔵による酒蔵巡りのイベント。今年の4月に 開催されていた。知った時には、終了していたので来年 を心待ちに。予習として、くらの細道を訪ねてみる。 山の壽酒蔵は、2017年に片山郁代さんが8代目社長に 就任してから、杜氏制の廃止や酒造ブランドの大幅な リニューアル

尾鈴山の水と森の蒸留所

米の本格焼酎である 尾鈴山 山翡翠。米の焼酎にある ほのかな甘みを感じる。そのお酒は、フルーティで 清涼感のある香りと熟成による穏やかなバニラ香が あると紹介される。じっくりとその奥行きを味わう。 尾鈴山蒸留所。そこは焼酎蔵の黒木本店の別蔵として、 1998年に作られた。黒木本店のある宮崎県高鍋町から 少し離れた山の中にある。黒木本店は「百年の孤独」 や「㐂六(きろく)」を手掛ける有数の焼酎蔵でもある。 その蒸留所で作られている焼酎は、芋焼酎の山ねこ、 麦焼酎の山猿、米焼

むぎやそばだけではない素材のよさ

焼酎の沼は深い。もちろん日本酒の沼も深い。 いわんやビールも。そしてグラスやうつわも。 中でも、焼酎はいろんな素材の特徴を楽しめる。 最近は大分むぎ焼酎、壱岐焼酎とむぎづくし、 そして雲海、天照とそばが続いたので、一度、 他の焼酎を振り返ってみる。楽しいひととき。 まずは芋。芋といえばやはり、黒霧島。 クロキリはコンビニでも手軽に手に入る。 火山の噴火ほどに、熱くたぎるものがある。 米からは、白岳しろ。高橋酒造は、熊本の最南端に 位置する人吉・球磨地域にある。そう、球磨

その時は神楽も一緒に楽しもう

いつかまた、雲海の景色に出会いに高千穂を旅しよう。 その時は神楽も一緒に楽しみたい。今年7月に訪れた 高千穂の旅では、それぞれの神社に設置された神楽殿、 舞に使われる面、彫りものなどの神楽の風景があった。 高千穂に伝承される夜神楽は国の重要無形民俗文化財 に指定され、11月中旬から2月上旬にかけ三十三番の 神楽が夜通しで舞い続けられるという。驚きの文化だ。 訪れた高千穂神社では代表的な4番を、毎日20時から 1時間演じられる、やはり一泊二日の旅の計画となる。 九州では、

いつか雲海を楽しみたい

高千穂の旅を満喫した。高千穂には、国見ヶ丘という 雲海の名所があり、秋の早朝が見ごろのようである。 いつか雲海を楽しみたい。泊まりなら自転車もありだ と思う。博多から高速バスで高千穂へ。晩には神楽を 楽しみ、翌朝に雲海。わくわくする旅になりそうだ。 その旅はまだまだ先になりそうなので、ひとまずこの 雲海を楽しもう。雲海酒造のそば焼酎、その名も雲海。 グラスを満たす、焼酎の向こうに雲海を思い描こう。 雲海全麹仕込み。透明感のある輝きは、日光を浴びる 雲海のようだ。その美しさ

壱岐と大分の間で揺れる想い

どちらをメインで頂こうか。壱岐焼酎と大分むぎ焼酎。 甲乙つけがたい。私の住む博多は壱岐と大分の中間だ。 近くのスーパーのサニーで御島裸やIKIKKO、新しく できたドラッグストアでは、壱岐スーパーゴールドも 手に入るようになった。それに対して大分むぎ焼酎の いいちこや二階堂はコンビニにだいたい置いてある。 博多は、壱岐と大分のむぎ焼酎が手に入りやすい所だ。 壱岐と大分の間で揺れる想い。やはり自分の目で焼酎 の風景を確かめてみたい。まずは動画で予習しよう。 大分に位置する

大分には魅力的な食文化がある

大分には魅力的な食文化がある。代表するのは鳥料理。 からあげととり天で、どれだけお酒が進んだだろうか。 日田名物のもみじと合わせ、鳥の大三角形とよばれて いるらしい。石丸謙二郎氏のナレーションが心地よい。 世界の車窓からでおなじみの石丸謙二郎氏は大分県の 出身。JR九州の特急ソニックは、大分に近づくにつれ、 車内に石丸氏の大分観光のナレーションが流れ出す。 この心地よいナレーションも出張の楽しみのひとつ。 そして、大分の食文化の中でもお酒は欠かせない。そう 大分は麦焼酎の