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新陳代謝としてのアウトサイダー・アート①
※写真は、上村空が制作した名古屋駅周辺の街の様子です。
「人って、ご飯を食べて、排泄しますよね」
はい、そうですね。
「生き物だけじゃないですよね。全てのものは、入れて出してを繰り返して、循環させることで維持されてるはずですよね」
まあ、経済とかもそうですよね。インフレとデフレを繰り返すのを循環というのであれば。
「そう、それが真理なはずなんです。だから、アートの世界だけじゃないですか」
現代アートとは、さよならと言ってあなたは椿を落とした(そしてもう戻らない)
アートが好きで、アートについてお喋りしたくなるときがあります。
※こう書くと、専門家じゃないのですが、とか、さして知識もない分際ですが、みたいに「すみません、ちゃんと分相応をわきまえてますので・・・・・・」みたいな一言を加えたくなるのですが、よく考えたらこれもおかしな話です。好きだから、ただお喋りしたいのです。
先日、ちょっと不思議なデジャヴュがありました。
少し遠出をした日のことです。
用事
私はあなたの瞳に映る一枚の絵
「アートには”あっち”と”こっち”があるのです」
そう教えてくださったのは、当時21世紀美術館で副館長を務めていらした黒澤伸さんです。
その頃の私は、ちょうど現代アートに関心を持ち始めたところで、21世紀美術館をご近所さんに持つという立地を活かして、現代アートを紹介するラジオ番組(超入門!ここから始まる現代アート!)を企画しました。
今から思えば、アートの知識も全く無いままで始めた、かなり挑戦
マメクロゴウチは私の戦闘服なんかじゃない
随分前のことになりますが、新型コロナウィルスの影響が落ち着いたタイミングで、長野に行ってきました。
いくつかあった目的の1つが、リニューアルされたばかりの長野県立美術館に行くこと。中谷芙二子さんの霧の彫刻が常設されていることや、別館で東山魁夷の作品が見られることももちろんでしたが、何よりもファッションブランドMame Kurogouchiの10年の歩みを振り返る企画展「10 Mame Kur
【GO FOR KOGEI】光のアートの旅をする ―初秋の那谷寺にて―
この秋の石川県は、アート好きにはちょっと忙しいのです。
北に位置する能登地方では、世界中から現代アート作品が集まる「奥能登国際芸術祭2020+」が開催中です。さいはての芸術祭、と銘打たれたこの大規模なアートフェスティバルは、本来であれば去年開催される予定だったはずがコロナ禍によって今年に延期になりました。準備期間が長くなった分、よりアーティストたちが地域と深く結びついた作品を作ることができた