マーケティング・コミュニケーションのツールその2〜マーケティング・マネジメント第16版を読む
第13章 マーケティング・コミュニケーションの6回目はコミュニケーション媒体の続編です。
前回記事では、広告、オンライン・コミュニケーション、ソーシャルメディアについてでした。(記事はこちら)
今回は、モバイル・コミュニケーション、イベントと経験、クチコミ、パブリシティとパブリック・リレーションズ、パッケージングまでです。ちなみに、人的販売はボリュームが大きく14章で別に章立されています。
モバイル・コミュニケーション
スマホを見ている時間が新聞や雑誌を読む時間をすっかり奪っていることは電車で周りの乗客を眺めるだけで一目瞭然です。
モバイル機器について、4つの特徴は以下のとおりです。
アプリ会員だったりクーポンなど、さまざまな企業がスマホにプレゼンスを持とうと励んでいます。
イベントと経験
イベントのスポンサーは比較的ターゲットが明確でイベントのコンテンツと共にイメージの向上も図れることができます。
地域コミュニティに根差したイベントなどのスポンサーになることで社会貢献意識を示すということもあります。
最近、e-スポーツのスポンサーなどは地域振興とz世代へのアプローチの両面で注目されています。
クチコミ
マーケターにとって最も望ましいコミュニケーションが消費者間でブランドについての肯定的な情報をやり取りして評価が上昇することです。
ステマ疑惑なんてことのリスクもありますので、企業から積極的に関わるべきではないですから、セイリエンス(突出性)と独自性を保ち、顧客のトップオブマインドにいるべく努力をすることが重要です。
パブリシティとパブリック・リレーションズ
パブリシティは、雑誌や新聞等に記事として取り上げてもらうこと。
大手企業であれば広告主としての関係性であったり、B2Bですと決められた業界新聞などでターゲットを絞り込むなど、色々と可能性の検討は可能です。
パブリック・リレーションは、大企業ではマーケターではなく、会社のPR部門等が担いますが、マーケティング活動と足並みを揃えるという点でもマーケターも積極的に関わるべきでしょう。
パッケージ
パッケージは、製品戦略でもありますし、ブランディングとしてもロゴやブランドカラーなど重要な要素となります。
店舗で購入される際に購入者が最初に目にするのがパッケージですので大切なコミュニケーション・ツールとなります。
パッケージには以下の主要な3原則があります。
視認性:情報の氾濫を回避して、買い物客の注意を惹きつけ、好意的に検討し、購入に導くこと
差別性:競合製品と区別がつきやすいこと
透明性:提供物の価値を明確に伝えていること
まとめ
前回記事から代表的なマーケティング・ツールである8つを説明しました。
コミュニケーションの手段として、すぐに取り入れられるものもあれば、長期的に視野に入れるものもあるでしょう。
また、1人で全てを担えない場合には、IMC(統合型マーケティング・コミュニケーション)を意識して一貫性の保持に努めましょう。
自社にとって、最も効率と効果の高いコミュニケーション手段を探索しながらトライしてみましょう。
最後までお読みいただき有難うございました。
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