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小売業にあった最先端のマーケティングのヒント!?~マーケティング・マネジメント第16版を読む

今回は、第16章の小売業のマネジメントです。

小売業といってもかなり幅広いです。大手の百貨店からスーパーもあれば、商店街の個人商店のような業種も含みます。

小売業はここ10-20年くらいの間にデジタルの波に押されて脅威にさらされてきましあ。逆に有店舗としての価値を見出して進化を遂げていると思います。生物の生存競争のように生き残るものと絶滅するものとではっきりと分かれています。

顧客ニーズとして、やはり買い物する前に見て触りたい、失敗したくないという思いもありますから(アマゾンのレビューだけでポチッとして後悔した人も多いと思います)、やはり店舗で実物を見たいと思っている人も多いです。

本質的ニーズを活用して生き残りを図った業態から学ぶことは多いです。

では早速、小売業のマーケティング戦略の構築から見ていきましょう。

小売業の戦略構築

まず、小売業が戦略として以下のことを意思決定します。

ターゲット顧客
品揃えと調達
サービス品質:セルフサービスか?フルサービスか?
店舗の雰囲気
価格設定
インセンティブ:EDLP(いつでも特価)か? Hi-Low Pricing(時々セール価格にする)か?

上記の決定事項において、重要なことは一貫性です。
たとえば、ディスカウントストアのドン・キホーテですとこんな感じでしょう。

ターゲット顧客:20~30代くらいを中心とした良いものをできる限り安く一度に買い物したい一般庶民
品揃えと調達:豊富な品揃えと商品回転率
サービス品質:セルフサービス(自分で商品を探す)+できる限り省力化
店舗の雰囲気:圧縮陳列と迷路のような店舗(買い物かごに迷うことなく掘りこむことを期待)
価格設定:お買い得価格
インセンティブ:EDLP(いつでも特価)

やはり店舗の雰囲気と豊富な品揃えが他のディスカウントストアとの競争優位を生んでいると言えるかと思います。
いかに一貫性を持たせてお店のポジションを保つかが重要です。

オムニチャネル小売業としてのマネジメント

流通戦略でも紹介したオムニチャネルは小売業主導でも多く取り入れられています。

オムニチャネルの記事はこちらです↓

オムニチャネル小売の事例として思い浮かぶのは家具のニトリです。
ニトリのアプリでできる”手ぶらdeショッピング”は実によくできています。
店舗でほしい商品の値札に記載されたバーコードを読み込むことで商品がアプリで購入し自宅まで配送することが可能になります。
たとえば、自転車に乗ってニトリにいって商品を目で確かめて購入して配送もしてもらえるというスグレモノです。


まとめ

小売業のマーケティング戦略の構築とオムニチャネルについて説明しました。ネット購入などリスクにさらされることで小売業は大きく進化しています。だからこそ、製造業やB2Bビジネスに従事する業界も小売りから学べる部分があると思います。いや、もしかすると新たなビジネスモデルのヒントが見つかるかもしれません。ぜひ、業界が違う人も小売業の生き残り策に注目してみましょう。

最後までお読みいただき有難うございます。


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