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ターゲティングとは〜マーケティング・マネジメント第16版を読む

コトラー&ケラー&チェルネフのマーケティングマネジメントを読みながら気づきを記しています

ターゲティングとは何か?

マーケティングを少しでもかじると必ずターゲティング(標的顧客)の重要性を説かれます。

そもそも一つの製品やサービスがすべての顧客に喜んでもらえるとするとターゲットはすべての顧客でいいわけです。

そんなの今の時代では無理だろうというのがあたりまえの反応です。

でも、例えばスマホのiPhoneなんて真面目にターゲットなんて語らなくてもかなりの幅の消費者はターゲットとなりそうです。

それでも年齢であったり収入であったりといったグループ分け(セグメンテーション)は少なからず行っているだろうとは思います。

ずっとiPhoneユーザーっていう人でも「自分専用のスマホがあればいいな」なんて思っている人も多いでしょう。

だからせめてもの抵抗としてケースやリングを色々と買い替えているのかもしれません。

究極のターゲティングは、1つの市場セグメントが1人の顧客で構成されるワントゥーワンのアプローチであると本書ではしています。

そして、個別にデザインされた製品やサービス、プログラム、コミュニケーションを大量に用意して、顧客一人ひとりの要望に応えることをマス・カスタマイゼーションと言います。

最近、マスカスタマイぜーションが進んでいるなと思った業界があります。

スーツ業界です。

元々は量販型のスーツ店でカスタムオーダーを展開している例が多くなっています。

顧客ごとに細かく採寸して色目やボタンなど好みに応じて作ってもらえますが、これはパーツごとに海外で生産し在庫しておいて、詳しい採寸等のデータをオンラインで送信し1週間程度で届くというビジネスモデルだそうです。

スーツは割と選択の幅が広くないのでこういったビジネスモデルも他よりもやりやすいかもしれませんね。

マスカスタマイゼーションのような究極のワントゥワンマーケティングはそうそう簡単ではない場合はマーケティングマネジメントの定石を取ります。

すなわち、

1 顧客をニーズやウォンツの違いに基づきグループ分けする(セグメンテーション

2 参入するセグメントを決定する(ターゲティング

3 選択したセグメントに刺さる価値提案とポジショニングを開発する

最後までお読みいただき有難うございました。





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