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「話す力」を読んで

最近、本屋さんのビジネス書コーナーに「話す」系の本をよく見かけます。

リスキリングの中でも「話す」ことへの苦手意識を克服したいというニーズが高いからだそうです。

そういったスキル系の本とは少し違うかもしれませんが阿川佐和子さんの「話す力」を読みました。

本屋さんの新書コーナーで見つけて面白そうだったので手に取ってみました。

10年ほど前に「聞く力」という本が大ベストセラーになったそうで、私はその本は読んでいないのですが「話す力」は続編的(本書のはじめには「二匹目のドジョウ」と言われていました)な位置づけです。

全体的な印象としては、話すというか「その場全体の中で相手との会話をはずませる」ための切り出し方や気の配り方なんかについてだと思いました。

自分自身のことではなくて阿川さんが出会った「話し上手」な人たちについて気づいたことをまとめられている感じです。

相手の話をうまく引き出すため1つの質問から広げることや、その場全体であえて目下の人を席の中心にして話を振っていくことなど、言葉一つでその場全体の空気を変える術がこの本には書かれていました。

座右の銘にされている聖書の「いつも喜んでいなさい」は私もすごく刺さりました。初対面の人にも機嫌よく接するのは重要です。無理やり「ありがとう」って連発するんじゃなくて「いつも機嫌よく喜んでいる」のって人の姿勢として大事だなと思います。

他にも、自分の話じゃなくて相手の話を聞く姿勢を持とうとか、たいした理解でもないのに専門用語に逃げるなとか、物語は興味を持ってもらいやすいなど、いろいろと学びにしたいと思うことがありました。

本章のタイトルが「話す力」だからか文調も話し言葉でエッセーのように非常に読みやすかったです。

最初にも書いたように話し方のスキル本ではなく、すっと頭に入ってくる内容ですので気軽に読んでみることをおすすめします。

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