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日本の伝統食品「梅干し」が持つ可能性

梅干しは日本の食卓に欠かせないアイテムです。その独特の酸味と塩味は、多くの日本人にとって懐かしい味わいです。梅干しが持つ、健康効果や夏バテ防止効果は誰もが信じて疑わないと思います。日経新聞(7月2日付)「値札の経済学」では梅干しの需要の高まりについて報じています。記事では、梅干しを嗜好品としていますが私はそうは思いません。日本人にとっては食生活に欠くことのできない必需品だと思っています。

栄養効果と健康メリット

梅干しにはクエン酸が豊富に含まれており、疲労回復や食欲増進に効果があります。また、抗菌作用もあり、食中毒予防にも役立つとされています。さらに、クエン酸は熱中症予防にも効果的で、夏の暑さ対策としても適しています。最近では、便秘解消や冷え性改善を目的とした「梅流し」や「梅干し緑茶」など、健康志向の若者にも人気です。

市場動向と価格

2024年の猛暑により、梅干しの需要が増加しています。物価高騰の中でも、梅干しは価格が安定しています。その背景には3年連続の豊作が続いたことにあるようです。ただし、今年は例年にない不作がすでに報じられており、今後の価格上昇が懸念されています。

インバウンド需要の可能性

抹茶味などインバウンドの影響もあって、日本の味に注目が高まっていますが、梅干しはどうでしょう。正直なところ、梅干しの注目度は現時点ではそこまで高くないかもしれませんが、特にアジア圏からの訪日外国人旅行客がお土産として購入することが増えているそうです。一部の健康志向の外国人に支持されているようですが、まだまだポテンシャルは発揮されていないのかもしれません。梅シソの和風パスタのような料理は外国人も好きだと思いますし、食べ方の工夫や健康効果のプロモーションを行うことで可能性は高まるでしょう。記事に紹介されている「立ち喰い梅干し屋」は海外からの旅行者も立ち寄るのかはわかりませんが、今度、スカイツリーの近くに行った際には視察してみたいなと思いました。

まとめ

梅干しは日本人にとって生活必需品であり、その独特の味と栄養効果から多くの人々に愛されています。私も定期的にお取り寄せで「紀州南高梅」を購入しています。今年の不作が少し心配ですが、健康効果を信じて梅干し習慣は続けようと思っています。日本の伝統食品としての梅干しが、今後さらに広く世界に知られるようになれば、そのビジネスチャンスは無限大です。

#日経COMEMO #NIKKEI

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