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メンタルヘルスマネジメント

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メンタルヘルスケアマネジメントの勉強に関することをメモしていきます。
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記事一覧

メンタルヘルスと医療機関

精神科と心療内科メンタルヘルス不調に関する医療機関 メンタルヘルス不調に陥った場合には、医療機関で診察を受け、適切な治療を受ける必要がある 受診する医療機関には、「精神科(精神神経科)」や「心療内科」がある 「精神科(精神神経科)」や「心療内科」は、『心』に関する疾患を扱う 精神科 内面的な心の症状として現れるものを主として扱う 【メンタルヘルス不調】   長期にわたり不安や落ち込みなどが生じる。 幻聴や幻覚などが起こる。 長期にわたり眠れない。 【メ

メンタルヘルスケアに関する事業場外資源

メンタルヘルスケアに関する行政機関労働局・労働基準監督署 心の健康づくり、メンタルヘルス対策の基本的な情報発信や指導、相談窓口 労働基準監督署 事業者が労働に関する法律を遵守しているかを監督する機関 労務局 各都道府県や地方に複数存在する労働基準監督署の上部組織 保健所・保健センター 保健所 都道府県、政令指定都市、中核都市などに設置 心の健康相談 診療を受けるにあたっての相談 アルコールや認知症の相談 社会復帰への相談(職場復帰ではない) 保健セ

ソーシャルサポート

ソーシャルサポートソーシャルサポートとは ソーシャルサポートとは「社会的関係の中でやりとりされる支援のこと」 周囲からのサポート ストレス低減に直接的な効果を及ぼしたり、対処行動の効果を強める ストレス予防としては、とても重要 ソーシャルサポート源 以下の順に重要である。 1.配偶者 2.家族 3.友人 4.医師や看護師などの健康管理のプロ 仕事のストレスの対応では、上司、同僚>配偶者となる 職場におけるサポートの目的 1.社員のメンタルヘルスを維

コーピング

コーピング(問題焦点型・情動焦点型)コーピングについて ストレスに対処するための行動をストレスコーピング(コーピング)という ストレス要因の解決もしくは負担を減らすことを目的として、問題に対して何かしらの行動を起こすことを意味する 【コーピングの種類】  問題焦点コーピング ストレッサーそのものに働きかけて、それ自体を変化させて解決を図ろうとする方法 情動焦点コーピング ストレッサーそのものに働きかけるのではなく、それに対する考え方や感じ方を変えようとする方

ストレスマネジメント

ストレスマネジメントストレスマネジメント概要 ストレスに対して適切に対応することを「ストレスマネジメント」という ストレッサーがストレス耐性を超えた場合にメンタルヘルス不調が生じる 【ストレスマネジメントの対策(3つ)】  1.ストレッサーを減らすこと 2.ストレス耐性を高めること 3.ストレスを排出すること 【ストレスマネジメントの基本(3つ)】  1.睡眠 2.運動 3.食事 ストレスマネジメント(睡眠) メンタルヘルス不調を防止するための最

治療と仕事の両立支援

治療と仕事の両立支援概要 治療と仕事の両立支援とは、適切な治療を受けながら生き生きと働き続けられる社会を目指す取り組み 以下のようなことを無くす取り組み 病気を抱えながらも、働く意欲・能力のある労働者が、仕事を理由として治療機会を逃す 治療の必要性を理由として職業生活の継続を逃す 事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン 厚生労働省は、事業場が、がん、脳卒中などの疾病を抱える方々に対して、以下を行えるようにするためのガイドラインをまとめた 適切な

職場におけるメンタルヘルス対策(三次予防):職場復帰支援

職場におけるメンタルヘルス対策職場におけるメンタルヘルス対策は、3本の柱から成る 一次予防:メンタルヘルス不調の未然防止 二次予防:メンタルヘルス不調の早期発見と適切な対応 三次予防:職場復帰支援 職場におけるメンタルヘルス対策について(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000188314.pdf 今回は、「三次予防:職場復帰支援」についてまと

職場におけるメンタルヘルス対策(二次予防):コミュニケーション

職場におけるメンタルヘルス対策職場におけるメンタルヘルス対策は、3本の柱から成る 一次予防:メンタルヘルス不調の未然防止 二次予防:メンタルヘルス不調の早期発見と適切な対応 三次予防:職場復帰支援 職場におけるメンタルヘルス対策について(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000188314.pdf 今回は、「二次予防:メンタルヘルス不調の早期発見

職場におけるメンタルヘルス対策(一次予防):ストレスチェック

職場におけるメンタルヘルス対策職場におけるメンタルヘルス対策は、3本の柱から成る 一次予防:メンタルヘルス不調の未然防止 二次予防:メンタルヘルス不調の早期発見と適切な対応 三次予防:職場復帰支援 職場におけるメンタルヘルス対策について(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000188314.pdf ストレスチェックストレスチェックの目的 スト

長時間労働者に対する医師の面接指導

長時間労働者に対する医師の面接指導面接指導の実施要件 【一般労働者】 時間外労働時間:80時間以上 疲労の蓄積が認められる者 労働者からの申し出があった場合 【高度プロフェッショナル制度の対象者】 時間外労働時間:100時間以上 労働者の申し出にかかわらず実施 【研究開発業務に従事する労働者】 時間外労働時間:100時間以上 労働者の申し出にかかわらず実施 高ストレス者に対する面接指導の実施要件 ストレスチェクの結果、心理的な負担の程度が高い

職場環境の改善

職場環境改善のためのPDCA職場環境改善の進め方(3つ) 1.主として事業者や(安全)衛生委員会が行うもの 2.主として管理監督者が行うもの 3.★従業員参加型で行うもの 改善の進め方の中で最も効果のある方法は、「従業員参加型で行うもの」 職場環境改善の流れ 1.P:改善計画の立案 2.D:実行 →プロセス評価 3.C:一定期間後の進捗度及び評価 →アウトカム評価 4.A:職場の評価、計画見直し 職場の管理監督者が中心となり、職場環境の改善を進めることが

職場のストレス評価

職場のストレス評価について職場環境の改善 【ILO(国際労働機関)】 個人向けのアプローチの効果が一時的・限定的 職場環境などの改善を通じた対策のほうがより効果的 【厚生労働省(労働者の心の健康の保持増進のための指針)】 職場レイアウト、作業方法、コミュニケーション、職場組織の改善などを通じた職場環境等の改善は、労働者の心の健康の保持増進に効果的である 仕事のストレスの原因 1.作業内容及び方法 2.職場組織 3.物理化学的環境 【作業内容及び方法】

ハラスメント

ハラスメント概要ハラスメントの実態 民事上の個別労働紛争相談件数は年々増加傾向 「いじめ・嫌がらせ」に関する相談件数が8年連続トップ ハラスメントの種類(3つ) パワーハラスメント 上下関係などを利用し、精神的身体的苦痛を与える行為を行うこと セクシュアルハラスメント 性的な行為や性的な発言をすること マタニティハラスメント 妊娠・出産を原因とする嫌がらせ行為を行うこと ハラスメントによる損害賠償責任 不法行為責任 上司の部下に対するハラスメント行為

過重労働

過重労働の防止対策労働基準法の規定 時間外労働の限度時間 労働時間例外 1.災害・公務による臨時の必要がある場合 2.労使協定が締結されている場合 通常予見される場合 1ヵ月:45時間 1年:360時間 通常予見されない場合 1ヵ月:100時間 1年:720時間 過重労働の防止の総合対策(事業者が講ずべき措置)1.時間外・休日労働時間等の削減 2.年次有給休暇の取得促進 3.労働時間等の設定の改善 4.労働者の健康管理に係る措置の徹底 過重労働