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ノルウェー文学翻訳記事まとめ

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日本でも珍しいノルウェー語の詩や散文等を翻訳したもの。
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記事一覧

ロルフ・ヤコブセン「君が望むなら」翻訳+解説

今日は3月8日、ノルウェーの詩人ロルフ・ヤコブセンの生誕115周年の日である。遠国ノルウェー…

山下泰春
2年前

「人間の条件」としての地球、そしてロルフ・ヤコブセンの「それは青い―」という詩を…

先月の19日、NASAが2度目の火星探査車を着陸させることに成功し、生命の痕跡を本格的に調査で…

山下泰春
2年前

ロルフ・ヤコブセン「太陽が中国人を照らすとき(地理学の授業1)」翻訳+解説

太陽が中国人を照らすとき (地理学の授業1) 太陽が中国人を照らすとき 星の夜が私たちと共…

山下泰春
2年前

ロルフ・ヤコブセン「首を吊れ」翻訳+解説

首を吊れ 小さい冬が来て 大きい冬も来た 灰色の雨を降らす春も来た 夏ではない夏、ある種間…

山下泰春
2年前
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ロルフ・ヤコブセン「しかし私たちは生きる――」翻訳

―しかし私たちは生きる スーパーマーケットとチーズの棚によって、そして私たちは生きる、 五…

山下泰春
2年前
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アルヌルフ・エーヴェルラン「家の表札」翻訳+解説

家の表札 人に伝えるのには向かない 人生における幸福がある。 それは君が人を幸せにすること…

山下泰春
1年前
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ノルウェー初のモダニスト詩人ロルフ・ヤコブセンについて

一つの言語を習得する以上、その言語の文学作品を読みたいと思うのはごく自然な欲求だろう。今回は、『アレ』Vol.8の巻頭言でも触れていたが、ノルウェー初のモダニスト詩人であるロルフ・ヤコブセン(1907~1994)について紹介したいと思う。 彼は「ノルウェー文学」という括りでは本来であれば絶対に外すことのできない詩人であるにも関わらず、これまで日本ではドイツ文学者である飯吉光夫による紹介を除いて、ほとんど触れられてこなかった。それも、1990年10月刊行の『現代詩手帖』に彼の

ロルフ・ヤコブセンの詩「ゴム」について

ゴム 六月の明け方四時過ぎの白けた朝、 国道がまだ濡れて灰色だった頃、 延々と続く森のトン…

山下泰春
3年前
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ソニア・ニェーゴー「(シーッ、彼は寝ているから出ておいで)」翻訳+解説

Sonja Nyegaard (Hysj han sover kom ut her) シーッ、彼は寝ているから出ておいで それは君…

山下泰春
3年前
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ソニア・ニェーゴー詩集『暗闇とは奇跡である』より三篇翻訳+解説

光と闇(Lys og mørke) I 僕は闇の方へ光を放つ 薄く見えるものはすべて皆 君が見る終わ…

山下泰春
3年前