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春の甲子園で光った投手たち 【高校野球・ドラフト】

山梨学院が、山梨県勢初となる優勝を飾った2023年のセンバツ甲子園。今年も接戦が多く、最後まで目が離せない試合が続きました。

そして、今大会も個性豊かな投手が甲子園のマウンドで躍動。今後が楽しみな投手が何人もいました。

今回は私が特に楽しみだと思った6人の投手を紹介します。前編の今回は3人を紹介します。

以前、東北のハッブス大起投手、クラーク国際の新岡歩輝投手、専大松戸の平野大地投手も紹介しています。こちらも是非、ご覧ください。

前置きが長くなりましたが、最後まで是非、ご覧ください。

①林謙吾投手 (山梨学院) 右投・右打

山梨学院を優勝に導いた立役者であり、甲子園優勝投手という称号を勝ち取った林投手。

6試合全てに先発し、4試合で完投。準決勝では142球、決勝では118球を投じましたが、最後まで崩れませんでした。

持ち味は正確なコントロール。今大会では51回と3分の2を投げ、四死球はわずか6個。自ら崩れていくタイプではなく、コーナーを広く使った投球術は魅力的でした。

球速は130㌔中盤。カーブ、スライダー、チェンジアップを操り、これから伸びてきそうな投手です。

球速で勝負するのか、それともキレで勝負するのか。まだ何色にも染まっていない林投手。自慢の制球力を軸に、ここからどういった姿になるのか。大きな伸びしろを感じます。

②前田悠伍投手 (大阪桐蔭) 左投・左打

昨秋の明治神宮大会の覇者で、名門・大阪桐蔭のエースナンバーを背負った前田投手。大会屈指の好投手と呼ばれ、チームをベスト4に導きました。

初戦の敦賀気比戦では9㌄を1失点にまとめ、14個の三振を奪いました。キレのある直球、変化球を自在に操る姿は、もはや高校生レベルではありません。

準々決勝の東海大菅生戦でも先発し、9㌄を1失点。11個の三振を奪い、世代トップクラスの投手であることを改めて証明しました。

ただ、今大会は本調子ではなかった様子。平均的な球速は130㌔中盤で、力を入れると142㌔ほどを計測。本来であれば、もう少し球速が出ていてもおかしくない投手です。

その分、変化球で投球を組み立てることが出来たのは、大きなプラス材料です。スライダーだけでなく、緩いカーブやチェンジアップを上手く織り交ぜ、直球を速く見せる技術はプロでも通用します。

このまま大きな故障などがなければ、ドラフト上位候補です。

③東恩納蒼投手 (沖縄尚学) 右投・左打

まだまだ底が見えない投手です。チームを3回戦まで導き、防御率は脅威の0.82。圧倒的な安定感で、甲子園を湧かせました。

1回戦、2回戦は共に先発して完投。三振を次々に奪うタイプというよりは、打たせて取るタイプの投手に見えました。

球速は140㌔ほど。体が出来上がれば、さらに球速が伸びるでしょう。夏の甲子園で活躍すれば、上位候補に躍り出る可能性を秘めた投手です。

体を作り、順調に球速が上がれば、リリーフにも向いていると感じました。現時点では、DeNA山﨑康晃投手に似たタイプだと考えています。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。次回は後編として、3名の投手を紹介します。

【参考サイト】







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