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#創作童話
『虹色ずきんちゃん』
昔あるところに、白ずきんちゃんがいました。
白ずきんちゃんは、自分のずきんが真っ白な雪が降ってるような色で、とても気に入っていました。
でも、本当は心の中でどこか寂しさを感じてました。
それは色がたくさんある世界で、自分だけが少し仲間はずれのようで。
ある朝、起きたら少しだけ外の世界の音が違ってるような気がしました。
いつもと何が違うんだろう。。。
確かめたくて、外に出てみました。
童話「ウソツキツツキの鳴く島」
そこは、いつも霧に包まれた不思議な島。
ウソツキツツキが「ソーツキ、ソーツキ」鳴き、本の鳥が羽ばたき、みかんジュースの瓶の音がする雨が降ります。
もぐらのグラは、雨がやんだ後の森を散歩しながら森の声を聞くのが好きでした。
その日も、いつものように月の光を道しるべに歩いていました。
クリームソーダ色した風が、時折グラのひげをかすめては、闇に消えていきます。
グラは、明日を探していました。