内向型人間の時代を読んでみた

こんばんは!いけぼうです。

 今回は内向型人間の時代という本を読んでみました。外向型と内向型と人間は何が違うのか?そしてどちらがいいのでしょうか?

 簡単にまとめてみましたのでご参考までに。

結論から言うと【私たちは、外向型の人間を理想とする価値観の中で暮らしている。つまり、社交的でつねに先頭に立ちスポットライトを浴びてこそ快適でいられる、そんな自己を持つことが理想だと、多くの人が信じている。だが、外向型の人間を理想とする考えをそのまま鵜吞みにするのは大きな間違いだ。進化論からゴッホのひまわりの絵、そしてパソコンにいたるまで、偉大なアイデアや美術や発明の一部は、自分の内的世界に耳を傾け、そこに秘められた宝を見つけるすべてを知っていた、物静かで思索的な人々によるものだ。】

内向的な人間とは?

 ・内向型は自己の内部の思考や感情に心惹かれ、周囲で起きる出来事の意味を考え、ひとりになることでエネルギーを充電する。


 ・内向型の人間が、クリエイティブな発想や、ねばり強い持続力、緻密さといった独自の能力を存分に発揮し、社会的で行動力にあふれ瞬発力がある外向型と補完しあってこそ、すばらしい成果がもらたらされる。

 ・内向型の人が秘めている能力は、もっと評価されるべきなのだ。

 ・内向型にとっての秘訣は、世の中の一般的なやり方に流されずに、自分の流儀を貫くこと。だから、いつも自分らしくしていよう。
 最大の目標は自分自身のもてる力を最大限に利用すること。内向型は報酬に敏感ではないので、もって生まれた能力を使ってフローを見つければ限りないエネルギーを発揮する

 フローとは、人間が物事に完全に没頭し、精神的に集中している状態のこと。フローの状態になると、飽きたり不安を感じたりせず、自分に十分な能力があるかと心配になったりもしない。

 鍵となるのは、行動がもらたす報酬ではなく、その「行動自体を目的」とすること。報酬とは関係ない個人的な追求。

 ・創造的な人間は、集団にうまく調和したいと願う人間ではなく、ひとりでいたいと願う人間。孤独は魔法のような働きをする。ひとりでいるときだけ集中的実践が可能になり成果をもたらす。さらに、重要なのはあなた個人にとって非常にやりがいを感じさせてくれる事柄に取り組むこと、強い意欲が必要。

 ・内向型の人々は外向型の人々よりも、オンライン上で自分について「本当の自分」をさらけだし、オンラインの会話により多くの時間を割く。彼らはデジタルコミュニケーションを歓迎する。

 ・内向型のリーダーは部下がイニシアチブを取る能動的なタイプである時により効果的。なぜなら内向型リーダーは能動性の有効な循環をつくる。助言を受け入れ、能動的になるように従業員に動機づけをするから。

 ・内向型は熟考することに認知能力を使いきってしまう。課題の処理がどう進んでいるか監視することに認知能力を使う。【持続性】

 ・内向型は外向型よりも人前で話すのを恐れる傾向がある。理由としては、壇上にあがって聴衆の視線が集中すると、私達の本能はそれを補食獣の目のぎらつきと錯覚して、壇上から逃げたくなってしまうからだ。だが、聴衆のほうは、私たちが落ち着いてその場にじっとしているものと期待している

 ・「新皮質」新しい脳。とても敏感な人「高反応であり内向型」は、自分の周囲の情報や物理的なものも感情的なものを詳細に処理する。普通なら見逃してしまう微妙なことに気づく。たとえば他人の感情の変化や電球が少しまぶしすぎるといったことだ。行動する前に観察する傾向があり、計画から大きく外れない人生を送ろうとする。

 ・高反応の気質には危険因子がつきもの。子供でいうと両親の不和や死、虐待に対して、非常に脆弱。そのような体験をすると、鬱状態に陥ったり、不安に襲われたり、極端に内気になったりする傾向が標準的な子供よりも強い。さらにその4分の1は強い不安を主訴とする「社会不安障害」と呼ばれる状態。

【偉人の例】

 私は自分の思考を抑制することを自然に身につけた。考えのない言葉をしゃべったり書いたりすることはなかった。沈黙は真実を信奉する者の精神的規律なのだと経験から教えられた。やたらとしゃべる人はたくさんいる。そうしたおしゃべりは世界のためになるとはとうてい言えない。それは時間の無駄である

 私の内気さは、本当のところ、私の盾であり甲羅である。それは成長をもたらす。私が真実を見抜くのをいつも助けてくれる。
内気な彼から生まれたもの

    【抑制は自分が持っている最大の財産のひとつである】

                             ガンジー


  「私はそんなに頭がいいわけではない。問題に長く取り組むだけだ」

                         アインシュタイン

外向的とは

 ・外向的「自分の存在を誇張する」を心地よく感じるタイプ。逆に内向的な人がいなければ存在しない人間。

 ・外向型は外部の人々や活動に心惹かれ、その出来事に自分から飛び込み、社会で活動しないと充電が必要となる。外部からの「刺激レベル」が異なる。
 

 ・アジア系は静かにしているほうが問題解決能力を発揮し、ヨーロッパ系はしゃべりながらのほうが能力を発揮する。アジアでは家族や企業や社会の大きな集団の一部とみなされ、西洋人は個性を助長する積極性や言語表現スキルを重んじる。

 ・外向型のリーダーは部下が受動的なタイプである時に集団のパフォーマンスを向上させる

 ・外向型は多すぎる情報を処理するのがうまい。当面の目標に認知能力のほとんどを割り当てる。あきらめやすい。【陽気】

  ・面識のない人同士をしゃべらせた場合、「よくしゃべる人」のほうが知的で外見がすぐれ、感じがいいと判断される。よくしゃべる人はリーダーとみなされる。さらに早口でしゃべることもそれを助長する。口ごもりながらしゃべる人よりも立て板に水のようにしゃべる人のほうが有能であるとみなされる

  ・外向型は「熱狂」と呼ばれるべき感情を頻繁に抱く、これは急激に活性化する熱烈な感情だ。ドーパミンの活性が強い。大脳辺縁系と呼ばれる原始的な哺乳類に共通する「古い脳」を持っている。これは報酬を求め快楽を愛する部分で「野心」を抱いている。なので社交的にふるまう。

 ・外向的とは、活動的で陽気で、自信過剰な感情的気質である。性格の文化では、利己的な理由のために、外交的な性格を築くように促される。他人との出会いは、相手の好意を勝ち取れるかどうか。自分を上手に売り込めるか。

 おまけ

 ・オープンオフィスは生産性を阻害する。過度の刺激は学習をも阻害する。オフィスはうるさすぎて、しょっちゅう邪魔が入るから。
会議も「有害」だとさえ考えられる。

 ・人間の脳は一度に2つのことに注意を払えない。森のなかを静かに散歩した人は、騒音が溢れる街中を歩いた人よりも学習効果が高い。

  ・コネクターとは、「世界を結びつける特別な才能」や「社会のつながりをつくる本能的な能力」をもった人々のこと。

  ・「気質」とは生まれ持ったもので、生物学的な基盤を持った行動や感情のパターン。それに対して「性格」とは後天的に獲得したさまざまな要素が混じり合ってつくられる。

 気質が土台であり、性格は建物である。

 他人に見られる自分を意識する時代。「人格の文化」においては、思慮深く、規律正しく、高潔な人物が理想とされる。他人にどんな印象を与えるかよりも、自分がどうふるまうかが重要視される。「性格(personality)」という言葉は18世紀までは英語にはなく、「性格がいい」という言葉は20世紀から。「人格の時代」から「性格の時代」へ。

 ・人生の秘訣は、適正な明かりのなかに自分を置くことだ。ハリウッドのスポットライトがふさわしい人もいれば、机に置いたスタンドがふさわしい人もいる。持続力、集中力、洞察力、繊細さといった、自分に自然に備わっている力を発揮して、愛着を感じられ自分が大切だと思う仕事をしよう。

 ・スイートスポットとは「最適な覚醒レベル」。すばらしい本を手にして満ちた気分でハンモックに横たわる瞬間。だが、30分後には同じ場所を何度も読んでいるのに気づく。それが覚醒の低い証拠。そこで次は友人と食事に出掛けることでスイートスポットに戻れる。刺激レベルを一段階上げることである。

 ・コア・パーソナル・プロジェクト(自分の進むべき道や仕事)の見つけ方

▷子供の頃に大好きだったことを思い出す

▷自分がどんな仕事に興味をもっているかを考える

▷自分が何をうらやましいと感じるか

自分が望んでいるものを持っている人をうらやむ。その道があなたの道。

 ・天才が1%の才能と99%の努力の賜物ならば、私たちの文化はその1%をもてはやす傾向がある。その華々しさやまぶしさを愛する。だが、偉大なる力は残りの99%にある。

まとめ

 外向型の人間を理想とする価値観の中で暮らしている。つまり、社交的でつねに先頭に立ちスポットライトを浴びてこそ快適でいられる、そんな自己を持つことが理想だと、多くの人が信じている。

 しかし、もの静かな内向的な人間よって外向型の人々は存在しているのだ。内向的だからこそ秘められているパワーを育て、社会を変えていくことが重要である。

 外交的で社交性のある人がもてはやされる時代があったが、今はそうではない。以前は内気で消極的で目立たなかった内向的な性格の人びとがいてこそ外向的な人々が存在している。

 内向的な人の能力やパワーを活かすことで社会を変えていけるのだ。

 もし自分が内向的だと思うのであれば自信を持って、自分に合った価値観のモノや才能、能力を活かせることを見つけよう。

 それがあなたにしかできない個性であり、あなたの能力。他人に振り回されない人生を送ることで満足のいく人生にできるでしょう。自分のスイートスポットを探すこと【趣味で良い】が人生を幸福にするために必要な行動なのではないでしょうか?

 つまり、どんどん挑戦してみて自分に合った生活習慣や趣味を決めていく、洗練していくことが必要です。本から学べることは沢山あります。有意義な人生を送れるように参考になれば幸いです。

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いけぼう

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