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生産管理システムを勉強してみた#8

新しいキャリアに挑戦予定

すぐに戦力になれるように生産管理システムについて勉強を開始
第8章。だいぶ生産管理システムが分かってきました。まだまだ続けます。

第6章で<全体のまとめ>を最初に持ってきて思ったのですが・・・
このシリーズ投稿は私の理解を深めるノート(備忘)になっていて、とにかく長いです。
なので最初にまとめを持ってきた方が、他に読んでいただける方が興味のある記事かどうかを判断し易いな、と思い過去公開済み分も含めてまとめを最初に持ってきました。

「記録する」+「発信する」というnoteの特徴が活かされる気づきでした。

参考図書

「第7章 生産管理の中核データベースとなるBOMを抑える」の振り返り

前章のまとめでも記載しましたが、全体図をイメージすると残るサブシステムは
⑤購買管理サブシステム(第8章)
②工程管理サブシステム(第9章)
③在庫管理サブシステム(第10章)
⑥原価・生産性管理サブシステム(第11章)
です。生産管理システムと一言で言っても多くのサブシステムの連携を頭に入れておかないといけませんが、常に全体像はイメージしておきます。

第5章から続けている以下の全体振り返りもテンプレートとして載せておきます

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第1章 生産管理システムが漠然としている背景
第2章 製造業の業態と流れる情報(滞りがちな情報)の整理
第3章 生産管理システムを重要要素で分解し、ユーザーの業態要素との組み合わせ方
※第4章以降は、3-1の生産管理は7つの主要機能で考えるをイメージするとよいです。
第4章 生産計画をコアとした時の、販売管理サブシステム(特に受注)と購買管理サブシステムとの関係(EDI機能含む)
第5章 コアとなる生産計画の作成ステップと攪乱の考慮
第6章 基準生産計画に含まれる製品の生産計画と必要部材を確認して製造指示への落とし込みを実施するMRP
第7章 生産管理システムの土台を支えるBOMの中身について理解
――――――――――――――――――――――――――――――

第8章 QCDを満たす購買管理サブシステム構築

第8章のまとめ

_まとめ

<8-5>購買の原点は取引先の選定と育成
<8-6>資材の物流・納品・検収のプロセス

は生産管理システムという点からみると必ずしも重要でないと判断しスキップしました。購買管理サブシステムは非常に重要ということでしたが、生産管理システムとMRP・BOMがしっかりしておけばEDI連携で基本は完結するようです。
また購買部門はEDI、ECなどのシステム導入をしているので、購買業務を理解して「どのタイミングで」「どうつなぎ込むか」が重要だと思いました。

今回は8-3の発注方式の全体と8-4の外注を利用するタイミングが理解できれば十分だと思いました。

<8-1 要点>軽視されがちな購買業務が急所となる

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・生産管理から見た発注計画は生産計画(MPS)に基づいて資材所要量(MRP)を行い、部品の「必要量」「納期」を決定すること
設計部門、購買部門が目指す共通のゴールは
①原価低減、②納期短縮、③品質の安定化、④管理の容易化
の4つ
であり、これを達成するためにも部品の標準化を進める

引用:生産管理システム構築のすべて ISBN 978-4-534-04674-1  P160~162参照

<8-1 所感>

本書中で工場あるあるのシーンを描いてくれています。現場のベテランと購買の若手のやり取りなのですが、分かる!と思うシーンです。
購買業務は重要ながらも、技術を持った人達からは「単に安く仕入れているだけ」というイメージを持たれてしまいがちです。
精神力で持ち堪える時代も終わり始めていますので、この章はちゃんと理解します。

<8-2 要点>購買の方法は工場購買から集中購買へシフトしている

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・生産管理システムにおいて購買システムは生産計画システムと並ぶ重要なシステム
・生産計画システムと比較して、EC:Electric Commerce、EDI:Electric Date Interchangeが当たり前のように利用されており、購買管理システムの開発では、I/Fを確保したリアルタイム処理を考える必要がある
・近年の発注方式はほとんどが「内示・確定」の発注方式
①内示:不確実な先行計画からMRPで資材所要量を求め、納入業者に提示すること
②確定:使用時期が来たら納入指示を出す
※下請法では内示した部材はすべて引取り責任があるため、内示と確定の差分は次回の内示で調整する

引用:生産管理システム構築のすべて ISBN 978-4-534-04674-1  P163~165参照

<8-2 所感>

確かに購買システムは生産計画と異なり、すでにシステムが導入されていることが多い印象です。業務そのものはシンプルで標準化し易いのだと思います。
それでも購買が苦労するのは、予期せぬ欠品、超短納期指示、予期せぬ納期遅延(昨今の半導体不足のような)など外乱が多くイレギュラー作業で疲労困憊なのかもしれません。

組織のパワーバランスも寄与しそうです。全くシステムと関係ないですがパワーのある責任者が購買部門に立つと統制は取れるのかもしれません。(あくまで個人的見解)

<8-3 要点>発注方式は在庫管理と深い関係がある

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<8-3 所感>

要点は以下の絵にまとめました。概念として知っておく程度で良いと思います。

発注方式と在庫管理

<8-4 要点>外注を活用する

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・外注利用の目的
①コスト低減:人件費の違い、小ロットで量産効果が出ないとき
②技術調達:自社に設備や技術がない場合
③技術方針:ローテク、単純作業に自社資源を使わずコア業務に特化したいとき
④投資戦略:外注先の資本を利用し、自社の資本をコアビジネスに集中したいとき
⑤負荷調整:需要変動影響の最小化のために自社生産能力を小さく損益分岐点を下げる
⑥労務対策:自社で生産出来ないものを外注で作る

引用:生産管理システム構築のすべて ISBN 978-4-534-04674-1  P173~175参照

<8-4 所感>

餅は餅屋という言葉を最近ソフトの世界でもよく耳にします。自社で開発するのではなくモジュールやパッケージを利用して自社商品力の強みを増すことです。
「美味い・安い・早い」=「Q・C・D」ではないですが、外注は決して悪いことではないと思います。
ただ<①コスト低減>は地域差やバイイングパワーの優劣で、どこかに犠牲が出ていることは確かです。これはサステイナブルなビジネスを目指し・創るには反しています。
「美味いものは高い、早いものは高い」という価値主導型のマーケット形成を日本で早急に進めることが未来世代にできる貢献だと思います。


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