アコンカグア登山にかかった費用公開
アコンカグアに挑戦するにあたって、1からすべての登山道具を揃えました。
出発3時間前のパッキングの様子はこちら。
登山にかかった費用を公開します。
入山料
ハイシーズン、ローシーズンで若干、値段が変わりますが、804USDで20日間の滞在が可能でした。
INKAベースキャンプ使用料
ベースキャンプとなるプラザ・デ・ムーラスのトイレ利用や水、お湯を自由に利用できます。
あとは1泊目のコンフルエンシアでの宿泊料、夕食、朝食、行きのムーラ利用料が含まれます。
山岳保険
INKAのオフィスで加入します。緊急時にはヘリで運ばれることもあるので必須です。
ダブルブーツ・アイゼンのレンタル
メンドーサにあるPireという登山用品店でレンタルしました。あとガス3本も購入して合計で160USDです。
米ドル合計
現地で支払いした米ドルの合計が1,573USDですね。
Gregoryバルトロ65L(旧モデル)
登山用の最強バックパックであるバルトロの旧モデルです。新モデルが出ていたためか、安くなっていたので購入しました。個人的にはこっちのデザインが好き。機能はほとんど変わらないです。
ショルダーハーネスにS, M, Lサイズがあるので必ず店頭でフィッティングしてから購入しましょう。
登山用としては背負いやすくて最強ですが、ふつうのバックパッカーにはパッキングの面でちょっと使いにくいかもしれません。
GoPro7 Black
PayPayのキャンペーンで安く購入しました。アクションカメラと言えば、GoProですよね。バックパックや頭に装着して撮影したり、登山中活躍しました。
G-Shock
高度計付きのG-Shockを購入したのですが、あまり精度がよくありませんでした。
MSR Freelight 2
MSRの2人用テントです。2レイヤーでドアも2つあります。軽量で組み立てやすいです。
ISUKAデナリ
-25℃まで耐えられる寝袋です。重いですが暖かくて、安心して眠ることができました。
サーマレストマットレス
銀色を上にすると暖かく、裏側の黄色を上にすると冷たくなる優れもの。アコーディオンのように折り畳めます。
BlackDiamondトレッキングポール
普通のトレッキングポールですね。
BlackDiamondグローブ
インナーグローブの上につけるグローブです。スマホ操作ができるものを選びました。
BlackDiamondゴアテックスグローブ
一番上につけるグローブです。指が別れているタイプなので、寒かったです。ミトングローブのほうが暖かくておすすめです。
モンベルジオラインベースレイヤー
肌着はモンベルがコスパ良いです。ベースレイヤーはポリエステル製で汗を吸収してすぐ蒸発させる役目があります。ユニクロなどのヒートテックはこの役目がないのでおすすめできません。汗が冷えると体温を奪って凍傷になる可能性があり、ベースレイヤーは重要なアイテムです。
モンベルジオラインメリノウールベースレイヤー
2層目に着ます。メリノウールはいろんなタイプがありますが、これはシンプルでファスナーなどついていないタイプです。ヒートテックよりも断然暖かいです。値段もそこそこしますが、これも速乾性があります。
モンベルジオラインメリノウールタイツ
タイツもメリノウールです。タイツとふつうのトレッキングパンツ2枚を履いていれば-20℃くらいまで耐えることができます。
モンベルジオラインインナーグローブ
これも速乾性のある素材です。手袋の一番下に着用します。
パタゴニアR2ジャケット
パタゴニアRシリーズの2ですね。2層目に着るフリース素材のものですが、主に3層目に着ていました。現行モデルとは素材が違う旧モデルです。
ナンガダウンジャケット
4層目に着るダウンです。日本製ダウンNangaのホワイトレーベルというものを購入しました。表面に撥水加工がしてあるので、これだけでも雪を弾きます。毎年、数量限定の販売だったと思います。
パタゴニアトレッキングパンツ
薄手のトレッキングパンツです。これとメリノウールタイツがあればパンツは十分です。
パタゴニアニットキャップ
メリノウールとポリエステルの2種類ありますが、ポリエステルを着用していました。メリノウーツのほうが暖かいです。
LOWAタホー
夏山用のトレッキングシューズです。僕が登ったときは雪がなかったので、C3コレラまでこれでいけます。ベースキャンプまでふつうのランニングシューズのようなもので登る人もいますが、岩場が多いのでなるべくソールが固くてしっかりしているものがいいと思います。LOWAタホーの履きやすさは抜群です。これもいい値段しますが、本当に買ってよかったと思います。ワックス加工をするとめちゃめちゃかっこよくて、一生使えるのでワックス加工はオススメします。ベースキャンプから上はレンタルしたダブルブーツで登ればいいので、ここまでしっかりしたシューズは必要ないと言えば必要ありません。
ウールソックス
ソックスはかならずメリノウールにしましょう。指先が凍傷になります。ふつうの靴下よりもクッション性があるので疲れにくいです。シューズに合う厚さのものを履いてください。
アークテリクスゴアテックスジャケット
一番外側の5層目に着ます。サミットプッシュでのみ着用しました。ダウンだと風が入ってきてしまうので、その風を防ぐために着ます。これがあるのとないのとでは、体感温度が全然違うので必ず着ましょう。アークテリクスは立体裁断になっていて、肩などを動かしやすいです。
マムートソフトシェルパンツ
アコンカグアでは履きませんでしたが、別の雪山でアイスクライミングをするときに履きました。アコンカグアはタイツとパンツの2枚で大丈夫です。
オークリーサングラス
レンズが大きくて、目が完全に隠れるタイプです。サングラスをしていないと眩しくて目が開けられないので必須です。
SOTOウインドマスター
ウインドマスターの付属品のゴトクは足が3本のものなのですが、僕はこちらの4本ゴトクを装着して使用していました。軽量でなおかつ火力があってよかったです。より熱効率がいいのはジェットボイルですね。
SOTOクッカーセット
鍋が2個セットになっているものです。中に小さいガス缶が収納できます。
スノーピークチタンマグ300
スノーピークのよくあるマグカップですね。300だと小さかったので、450にするべきでした。
食料
尾西のアルファ米、アマノフーズのカレー、リゾット、マルタイの棒ラーメン、アミノバイタル、ようかん、プロテインなど。
アマノフーズの畑のカレーシリーズが一番美味しかったですね。あとラーメンも。尾西のアルファ米はあまり美味しくなかったです。
疲労回復のため、スポーツドリンクは必須。水ばかり飲んでいても飽きるのであったほうがいいですね。お茶などもいいと思います。たんぱく質が不足するのでプロテインもあるといいと思いますよ。
日本円合計
402,958円です。
すべての合計
173,030円(1USD=110円)+408,958円=581,988円となりました。
ベースキャンプで食事を食べたり、シャワー、インターネットを使うと、さらに費用がかかります。復路のムーラの費用が入っていませんが、200USDくらいだったと思います。利用せずに下山することもできます。
あとはアルゼンチンまでの航空券の費用ですね。
僕は登山用品もすべて購入したので、これだけかかっていますが、すでに持っている人は必要なものだけを買えば節約できると思います。
ほとんど中古で購入して、帰国後に要らなくなったものはヤフオクなどで販売したので、そんなに費用はかかってないと思います。
ここに載せてあるものすべて重要アイテムですが、1、2層目のベースレイヤー、タイツは良いものを着たほうがいいじゃないかなと思います。
汗が冷えると凍傷になったり、命に関わります。5レイヤリングシステムも理解しておきましょう。
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