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海外に住むからこそ読みたい本5冊

海外駐在をする、したい、している、海外に住みたい、キャリア転換で海外との業務を考えている、などなど。

そんなあなたへ、海外で生きるってどんなことなのか、どういう意味があるのか? そんなことを考えるヒントになる本を、3か国10年駐在員している自分が駐在員向けにTwitter(@Yasu_expat)で紹介してきた本からリストアップしてみました。


グローバルな世界と自分をつなげる本


 リンダ・グラットン『ライフシフト』

人生100年時代に向けた人生設計を呼び掛けた本。ベストセラーにもなったので、ご存知の方も多いことでしょう。駐在員や海外移住を考えている人には、その選択が自分の人生における意味づけに役立ちます。本は分厚いですが、序章、1章で筆者の主張のポイントが十分理解できるので、意外と手ごわくないです。


 ハンチントン『文明の衝突と21世紀の日本』

冷戦後の世界は、文明を軸とした多極化だと予見した『文明の衝突』の簡約版。多様性の現代世界を見る大局的な視点と、その中で生きるヒントを示してくれます。


海外に住むってこんな感じ?

 ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

海外に住むと、否応なく異文化の中に入ります。他人の中に住む感じで、多様性というキーワードから逃れることができません。じゃあ、「多様性ってどうなの?」、「多様性って面倒なのに何で良いのか?」こういう思いに応えてくれるベストセラー。

中学生でも読める優しい語り口で考えさせてくれます。大ヒット納得の学び多い一冊。


 米原万理『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』

海外居住者・駐在者の目線から書いたエッセイは数多あり、何冊も読んできましたが、これはその中でも面白いです。'60年代共産政権下のプラハというなかなかレアな環境で小中学生の多感な時期を過ごした著者。プラハの友人との当時の交流と30年後の再会をつづった話は、外国人とも人間として交わることの愛おしさをもって身に迫ってきます。文庫本版の 斎藤美奈子さんの解説も秀逸。


 六嶋由岐子『ロンドン骨董街の人びと』

日本の大学を卒業後、単身ロンドンに乗り込んで名門骨董店に就職した著者のエッセイ。ロンドンに住む人たちの息遣いや、街並みのきらめきが肌に伝わってくる文章に、自分までロンドンにいるかのような錯覚を感じます。どこか醒めた目線が、海外に仮住まいしている日本人の気持ちにフィットするように思います。


最後に

今回は、過去Twitter(@Yasu_expat)で、海外駐在・海外生活に興味がある方向けに紹介してきた本のうち、キャリアについて考えたり、海外生活のイメージを持つのに参考になる本をピックアップしました。

海外に住むというのはすごい大きな異文化体験です。得られるものも大きく、変化が大きいこれからの時代を生き抜く力になってくれることでしょう。その時、今回ご紹介した本が何かの参考になれば幸いです!


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