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本当のわたしに還る時。

自分の人生を大切にしながら生きていくには、
自分の才能をよく理解し、
その才能を発揮できる職業を選ぶことが大切だ。
そうでないと、仕事の苦痛に耐えるだけでなく、
自分を無価値だと思い続けなくてはならない。

でも多くの人は、才能を見つけろと言われると、
芸術的なものや、少し特別なものばかりを思い浮かべる。
つまり、ずば抜けた才能にしか価値がないと考えてしまう。
そういう才能にとらわれると、
自分の才能や長所にきちんと目を向けられなくなる。

『私は私のままで生きることにした』という本の中の「自分が輝ける場所で生きていく」という節に書かれている文章だ。

韓国のイラストレーターであり、作家のキム・スヒョンという女性が書いた本だが、韓国ではベストセラーになった本のようだ。私がこの本を手にしたのは3月のこと。旅先でたまたま訪れた書店で、なんとなく、惹かれて買ったのだ。

表紙の裏にはこう書かれている。

私たちはみんな、ヒーローになること、
特別な何者かになることを夢見ていた。
だけど今では、
世界どころか、自分を救うことに
必死な大人になってしまった。

中途半端な年齢、中途半端な経歴、
中途半端な実力をもつ、
中途半端な大人になった私たちは、
誰もが大人のふりをしながら生きている。

本書には、今を生きる普通の人への
いたわりと応援を詰め込んだ。
何が正解なのかわからない世の中で、
誰のまねもせず、誰もうらやまず、
自分を認めて愛する方法を伝えたい。

平凡だけど美しい、
ごく普通の「私たち」のために!

読んでいると不思議なほど癒される。リラックスしてくる。
こんなに力入れて、頑張って生きていたんだな、ということに気づく。

風の時代にふさわしい、自分を認めて自分を輝かせてくれる本だと思う。
同時に風の時代の生き方、風の時代の歩き方のエッセンスが詰め込まれた本だと思ったのだ。タイトルからして、時代にマッチしている。韓国社会の事情と日本社会の事情との違いはあるものの、共通している社会に対する感情の波はあると認識している。ヒットの裏にはSNSで韓国のスターの後押しがあったとは言え、60万部を超えるベストセラーというのは、やはり時代の追い風が強く作用していると感じるのだ。

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自分が輝ける場所ってどこなんだろう? と模索しながら生きている人は実に多い。私もセッションを通して感じることは、みんな本当の自分を探求し、自分自身の居場所を探している、ということだ。
生きづらさを感じているのであれば、それを嘆いても仕方がない。どこかに行き詰まりを感じているのであれば、それは真の自分からズレているという真のあなたからのサインだ。
あなたの自我(エゴ)がどこか怖れを感じて生きているなら、いや、怖れを感じていることさえ気づかぬまま、ただモヤモヤと生きづらい感じがあるのであれば、そこは本来のあなたがいる場所ではないのだ。
何か不都合なことが起きたら、“この出来事は私に何を教えようとしているのか?” この質問を自分に投げる癖をつけるといい。
すべてはあなたが本当のあなたを生きて幸せな道を歩むために、決してあきらめないあなたのハイヤーセルフが導いてくれている「愛」なのだ。
本当のわたしに還る時。そんなタイミングが今多くの人たちに訪れている。コロナ以前のような時代に戻ることはない。社会的なシステムは一生懸命戻そうとしているが、きっとその日は訪れない。まずは自分を知ること。本当の自分を知って、周りを見渡すことなく、あなたの魂を輝かせること。あなたはあなたであることが人に貢献することになるはずだから。


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