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ホオポノポノ。

ハワイのストレスマネジメント方法としてすっかり有名になった『ホオポノポノ(Ho'oponopono)』。これはハワイ語辞典の中では「心の洗浄。祈り、議論、告白、後悔、互いの補償と許しによって関係を整える家族会議」と定義されている。
この言葉は、家族のあるいは個人の癒しの方法として知られ、「ゆがんだエネルギーを元の状態に戻すこと」を意味している。
本来、人間はゆがみがない自然な状態で生まれてくるが、日々生活していくうちに、環境や人から受ける影響、考え方、つらい記憶など、いろいろな原因によってゆがみ、バランスを崩した状態になってしまうのだ。
それが身体の症状となって現れれば「病気」になるし、心の症状となって現れた場合は「ストレス」や「鬱」などとして現れてくる。
本来あるべき自然な状態、バランスの良い状態に戻す解決方法がホオポノポノという古代ハワイに伝わる『幸せになるための心のあり方を作る方法』なのである。

古代ハワイアンの時代、ホオポノポノを実際に施すにはカフナ(祈祷師)による浄化が必要だった。
誤った考え方、つらい記憶など、ゆがんでしまったエネルギーを手放すためにその人の感情エネルギーの源にアクセスし、「愛」と「許し」のエネルギーで満たされるように導き、ゆがみのない元の状態に戻ったのだ。

その後1958年、ハワイ語の権威であるメアリー・カヴェナ・プクイが著書の中で「ホオポノポノとは、大家族が壊れた家族関係を修復し、もとの状態に戻すために集まること」と記述した。
個人の問題は家族の問題、ひいては社会の問題であり、全体のバランスを取ることを重んじて、家族が話し合い、反省し、許し合うことで問題解決されるという考え方なのだ。一般の人々にもその考え方が浸透し、ホオポノポノの概念が確立された。

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1970年代に入ると、セルフ・アイデンティティ・スルー・ホオポノポノというものが提唱され始めた。提唱したのは、モーナ・ナラマク・シメオナという人で、ハワイの人間州宝にもなった偉大な人物。
彼女は個人で行う新しい時代のホオポノポノを提唱したのだ。彼女は、起きている現実の出来事はすべて自分自身にすべての責任があるという立脚点に立ち、現実を変えるためには自分自身が変わらなくてはならないということを伝えている。
そのためには14段階によるプロセスを踏むことによって心が浄化されて解放されると説いたのだ。彼女が提唱するホオポノポノは、その後弟子であるアール・パーマイ・テン氏が引き継ぎ、ハワイ社会のなかに浸透していった。

その後、モナのワークショップにスタン・ヒューレン(イハレアカラ・ヒューレン)氏が参加し、彼女が亡くなった後、現在日本でも知られているホオポノポノ(セルフ・アイデンティティ・スルー・ホオポノポノ)が確立された。

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ヒューレン博士は4つの言葉、「ありがとう」「ごめんなさい」「許してください」「愛しています」を唱えることで状況が改善されると説いている。
このシンプルかつ独特の方法がマーケティングのスペシャリスト、ジョー・ヴィターリ氏に大きな衝撃を与え、『世界一風変わりなセラピスト』として紹介され、瞬く間に世界中へと広まった。
なにより、2006年に映画『ザ・シークレット』に出演して世界的に有名になったジョー・ヴィターリ氏が、ネット上で彼のことを語ったことが大流行したきっかけである。

ホオポノポノは時代によってさまざまなかたちへと姿を変化させているが、幸せになるための方法という点ではいつの時代も同じである。
幸せは人から与えられるものではない。自分自身の考え方、人として基本的なあり方、社会との関わり方を正すことで、自然と幸せを感じられるようになっていくのだ。

それでも人は想う。

自分らしさってなんだろう? 自分ってなんだろう?

このシンプルだけど、難しい問いにみんなが悩んでいる。実はひとりの人間は「3つの自己」からできている。それがわかると、自分とは何か? という究極の疑問の闇に少し光が差してくる。

まずは自分を知ること。幻想としての自分じゃなく、本質としての自分。
ホオポノポノの真髄は、きっと、ここにある。

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ある言葉がいつも私の心の中にある。
この言葉は『癒しのパワースポット・ハワイ島編』の取材中に、とある聖地でカフ(聖地を護る人)から伝えらえた言葉だ。

「過去も未来もないんだよ。あるのは「今」という時間の連続だけなんだ。過ぎてしまった「今」を人は過去と呼ぶし、これから来る「今」を人は未来と呼ぶ。概念上そう呼んでいるだけで、実際は「今この瞬間」しか存在しないんだよ。
だから過去にとらわれたり、未来に不安を抱いたりすることなんかない。「今」を大切にして感謝を持って生きれば、それでパーフェクトなんだよ。
人は人生のすべてを創造できる偉大なクリエイターなんだ」

ハッとさせられる言葉だった。
多くの人たちは「今」に生きていない。過去に縛られたり、未来を心配して不安になったりして生きている。
昔がこうだったから、きっと今回もこうだ、と過去の出来事に今でもとらわれ続けていたり、こうならないように、と常に不安を抱え未来を憂いて生きている。
自分に自信が持てず、周りばかりがよく見え、誰かと比較しては落ち込む。

何でも「不安」を基準に物事を考える「思考の癖」がついてしまっている。完全に脳が侵されて人は幻想の中を生きている。本質的な「私」ではなく、自分の「思考」が、自分を洗脳しながら生きていることにも気づかない。
どんなに表面的に、意識的に、心の平和や安定を求めていても、深い意識の潜在意識でネガティブな感情のあり方でいると、現実の世界にもそれが反映されてしまい、求めているものとは全然違うものを引き寄せてしまう。

人は考えれば考えるほど、ポジティブな方に思考は動かず、ネガティブな思考へと傾いていく。直観的に、こうしたい、こうしよう、と思っても、必ず思考(マインド)が邪魔をする。不安をベースに環境構築しようとしてしまうのだ。
直観は「大いなる存在からのメッセージ」だ。しかし直観には根拠がない。自分に自信がないから根拠がないことには自身が持てない。ちょっとでもワクワクするほうへと素直に進めばいいのに、マインドが邪魔をして、〇〇したらどうしよう、〇〇しないようにしなくちゃ、となり、マインドの奴隷は強化されていく。

成功者は知っている。ハワイの賢人も教えてくれた人生の大切な哲学。「今」を感謝して生きること。マインドにコントロールされるのではなく、マインドをコントロールして生きること。自分という存在は、自分の人生の偉大なクリエイターだということ。「すべては自分次第」なのである。

ハワイに昔から伝わるホオポノポノは今の時代に必要なものであり、「今」を生き続けることの重要性を充分に理解していた古代ハワイアンの大いなる智慧であり、まさに古代ハワイアンの時代から脈々と伝えられてきた「秘法=ザ・シークレット」なのだ。

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人は誰もが「3つの自己」で生きている。それを統合していくこと。
そこから起こるあらゆる「奇跡」こそ、ハワイアンが古代から伝えてきたシークレット(秘法)なのだ。

地球の波動はアセンションして急速に変化している。
思考の癖を変えること。3つの自己を統合すること。
それによってミラクルな人生の扉が開かれるはずだ。

「過去にとらわれたり、未来に不安を抱いたりすることなんかない。
「今」を大切にして感謝を持って生きれば、それでパーフェクトなんだよ。
人は人生のすべてを創造できる偉大なクリエイターなんだ」

この言葉の本当の意味が、きっと、わかるはずだ。

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