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ASARI NOTE

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ASARIによるライナーノーツのような音楽紹介です。
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2024年5月の記事一覧

Magic Fig - S/T

サンフランシスコを拠点に活動するインディーサイケデリックバンド。2024年の本作が最初の作品…

ASARI
3週間前
6

浅井直樹 - アバ・ハイジ

1988年にプライベートプレスで発表された本作はその後、2010年代にヨーロッパのレコードコレク…

ASARI
3週間前
6

Юрий Морозов - Ночной певец

アルファベット表記ではYuri Morozov。レニングラードを拠点に旧ソ連で活動を続けていたが、自…

ASARI
4週間前
6

CHBB - S/T

2024年にリリースされた本作はベアーテ・バルテルによるリエゾン・ダンジェルーズ以前のサウン…

ASARI
4週間前
6

of Montreal - Lady on the Cusp

カオティックで複雑なバックトラックがケビンの世界観と歌にしっかり噛み合っている本作は2024…

ASARI
1か月前
9

Sun Ra - Cosmos

フリーでもスタンダードでもなく、このあとのLanquidityにも通じるモダンなアプローチの本作は…

ASARI
1か月前
10

Erlend Øye & La Comitiva - La Comitiva

インターバルを気にしせず赴くまま作品を作り続けているイメージのあるアーランドオイエが拠点をノルウェーからシチリアに移して新たに結成したユニットの作品。これまでに発信されてきたシングルなどの集積が2024年にあらためて発表された。ユニット名のLa Comitivaは、遊び友達というような意味のようだ。オイエの繊細なアプローチを残しつつ、賑やかさと朴訥な感覚に覆われた美しいアルバムだと思う。 冒頭のMatrimonio di Ruggieroは、ブラジリアンポップ直球のギターが

Herbie Hancock - Secrets

Head HuntersからSunlightへの変遷がわかる過渡期のようにも思える1976年のアルバム。硬質なア…

ASARI
1か月前
15

CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN - Correspondances

コンセプトを打ち立ててそこに従ってサウンドを追求していく姿勢にアーティストコレクティブ的…

ASARI
1か月前
7

Гая - ВИА "Гая"

アルファベット表記はGaya 、1960年代後半から1980年代までアゼルバイジャンを拠点に活動した…

ASARI
1か月前
6

J Dilla - Donuts

語り尽くされたJ Dillaのインストビートアルバムでありラストアルバム。本作は1分前後のトラッ…

ASARI
1か月前
13

Anna Yamada - Monokuro

コマイヌというエレクトロニカユニットでの活動と並行してソロ名義でも活動を続けていたが、本…

ASARI
1か月前
10

Brian Wilson - At My Piano

ブライアンウィルソン自身が自作曲を奏でるピアノインスト作品。本作は2021年にリリースされた…

ASARI
1か月前
17

Joy Guidry - Amen

ゴスペルをルーツとしつつ、エレクトロニカアンビエントスケープを湛えたスピリチュアルジャズの流れを汲んだ音楽に取り組む米国んJoy Guidryの3枚目のアルバムが2024年に発表された。静けさ野中に重層するさまざまな音色が非常に美しく配置されている。 It’s Okay to Let Me Goは、ジャズギターのインプロビゼーションがとても美しい。質感はロバートワイアットの初期の頃のソロ作品にも近い求道的な雰囲気を纏っている。随所にエレクトロニカ的なアプローチが織り込まれて