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ルテインは単なる色素なんだけど……

ルテインとブルーベリーが眼に良いとアピールするサプリ、ほんとに効果ありますか。と質問をいただきましたよ~。ルテインとブルーベリーについて調べてみました。

【ルテイン】


ルテインとは黄色の色素のこと。な~んだ。単なる色なんですね。

黄、橙、赤などの天然色素群であるカロテノイド(カロチノイド)の仲間です。カロテノイドは動植物や微生物など750種以上からなる天然色素群で、緑黄色野菜に多く含まれています。

緑黄色野菜をしっかり摂りましょう

私たちの身体ですと眼や皮膚、乳房組織、母乳、子宮頸部、脳にあり、なかでも眼には多くのルテインが存在することから、眼の健康を守る成分として知られているそうです。体内で作れないので食事から摂取します。

ルテインが不足すると、光による酸化ダメージから水晶体や黄斑部を守れなくなり、白内障、加齢黄斑変性症、緑内障など眼の疾患にかかりやすくなると言われていますよ( ゚Д゚)。

眼球の黄斑部におけるルテインの役割は、青色光(ブルーライト)の吸収なんです。光を吸収してストレスを軽減したり、酸化を防御する働きをします。黄斑のルテインが減ると、眼の機能低下を招き、加齢性黄斑変性などの症状につながるんです。

ルテインは、紫外線や有害可視光線などから眼を守る大切な色素。そして同時に、それらの光を受け止める結果として色素劣化が生じてしまいます。

ホウレン草やケールなどルテインが含まれる野菜をしっかり食べて、リスク軽減を図りたいものですね。卵黄や動物性脂肪にも含まれているそうですよ。食は大事です。加齢によるリスクを軽減しましょう。

【ブルーベリー】(アントシアニン)

ブルーベリーには、青紫色のアントシアニンという植物成分のポリフェノールが大変多く含まれています。成分の名前ではなくて、植物名のブルーベリーが有名ですね。

ベリー、いろいろ

アントシアニンを緑内障の予防食として捉える場合があります。網膜や視神経、毛様体の血流を促す働きがあるため、目の疲労や視力回復、老眼の予防など、様々な効果があるそうです。

抗加齢医学(アンチエイジング医学)によると、青紫色の天然色素「アントシアニン」もまた、植物を有害な紫外線から守る働きをしているとか。植物が自身を守るための機能(抗酸化)を、人間も利用していることになりますね。

強い抗酸化作用は、私たちの眼や身体の老化防止に欠かせない栄養素。加齢に伴う老眼や白内障、加齢黄斑変性等の眼病や、視力低下の予防に効果を発揮してくれます。しかもアントシアニンには、血流を促進して目の毛様体筋の緊張をほぐす効果があるそうなんです。

毛様体筋の緊張はピント調節機能の低下を招き、眼精疲労を引き起こしますが、アントシアニンなどのポリフェノールを、私たちは食事で摂取しています。ルテインと同じく、体内で作れません。

ルテインと、ブルーベリー、いわゆるアントシアニンは、どちらも眼に良いとされる成分であることをお分かりいただけたかと思います。

ポリフェノールが多く含まれる食品
赤ワイン、コーヒー、緑茶、紅茶、チョコレート、ココア、大豆、そば、ショウガ、ブルーベリー、カリン

アントシアニンが多く含まれる食品
ブルーベリー、ぶどう、プルーンなどの果実類、紫いも、赤たまねぎ、ナス、黒豆、紫キャベツ、赤シソなどの野菜類

ルテインを多く含む食品
ブロッコリー、レタス、ほうれん草、ケール、グリンピース、芽キャベツ、夏カボチャ、とうもろこし、納豆など

あれれ、私たちの身近な食品で、簡単に十分な量を摂取できると思いませんか?  まぁ、なかには忙しくて食生活が不規則になっている方もおられますから、気になる場合はサプリで補充するのもアリですね。

サプリならば、天然成分由来のサプリを選んだほうが良いそうですよ。人工的に分子構造を変化させた合成サプリは安価で高濃度ではあるけれど摂りすぎが気なりますもんね。何事もほどほどが大事です。

ちなみに、メガネ分野には、ルティンに高ストレスを与える400~420㎚の有害可視光線をしっかり防げるレンズがあります。また、眼球の中のルティンそのものを守る働きをする高機能のレンズも登場していますよ♪

【参考記事】





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