オーティス･レディングの命日で思い出したドック・オブ・ベイとクリームのアルバムを薦めた同級生が実は･･･。

今日はオーティス･レディングの命日だったって！
それにちなんで今回は、18歳でドック・オブ・ベイ収録のレコードアルバムを薦めてくれた同級生の話などを少しばかり。

今朝からFMでやたらと懐かしいオーティス･レディングの渋い歌声が流れていると思ったら、今日がオーティスの命日だったらしいのですよ。

オーティス･レディングを聴くと18歳で初めてレコードアルバムを買った頃のことや、銀座で弾き語りの店で飲むときにいつもこの曲をリクエストしていたことを思い出すのよね。

オーティス･レディングのことを知らない人たちも多いだろうけど、彼の代表作であるドック･オブ･ベイの曲は聴いたことがあると思うのですよ。

私は音楽通なんかじゃないのだけど、18歳で社会人になってから会社の社員割引購入の制度を使い給与天引きの分割払いで、コンポーネントステレオを奮発して手に入れたんですね。

６畳一間の狭い独身寮の相部屋で、同じ部屋の先輩に遠慮シイシイどかっとスペースを占拠していたんだけど、先輩にもステレオの使用権を与える代わりに購入することと、部屋に置くのを認めてもらったんですよ。

当時はコンポーネントステレオが出始めてまだ間もない頃で、ステレオを所有するのが社内のブームになっていたんです。

なんてったってクレジットの○○でしたから、分割購入には抵抗がありませんし、信用調査で否決なんてこともないもんだから、入社2～3年の若手でも競ってコンポーネントステレオを購入していたんですね。

で、記念すべきレコードの購入をどれにするか、いろんなジャンルで悩んだ挙げ句に、幼なじみの自衛隊音楽隊に入隊していた同級生に相談したんですよ。

その音楽隊でサックスを吹いていた同級生が薦めてくれたのが、３枚のレコードアルバムでした。

休暇の日に同級生が遊びに来たついでに、メモを渡してくれたんですよ。
「おまえは、田舎モンだから、口で言うな！言うても通じんからこのメモを店員に見せろ！」

そう言って渡してくれた小さな紙切れに書いてあった、きったないミミズが這ったような英語･･･。

おまけに後で分かったことだけど、アルバム名のスペルをしっかり間違っているという、オチまで付けやがったんですよ。(´д｀;)

そうだ、その同級生のことを記事にしたことがありましたよ。
これ、この記事に登場する同級生Ｔこそ、ミミズが這ったようなスペルミスのアルバム名をメモで渡してくれたヤツですよ。(^_^)b

このＴのおすすめで購入したのが、オーティス･レディングのアルバム１枚とエリック・クラプトンがギターを担当していたクリーム（Cream）という伝説バンドのアルバム２枚だったんですよ。

クリームなんてまったく知らなかったんだけど、コンポーネントステレオで最初に聴いた時には震えがきましたね。ヾ(^v^)k

もちろん、エリック・クラプトンどころかジャック･ブルースもジンジャー･ベイカーも知らない人たちでしたよ、田舎モンの18歳の少年にとっちゃ初対面のうえに、どの程度有名なのかさえ知らなかったんですね･･･。(´д｀;)

こう言っちゃなんだけど、自衛隊の音楽隊でサックス吹いている同級生のお薦めだから、マーチとかの楽隊音楽だろうと思っていたんだけど、良いほうに当てが外れたんですよね。

さすがに音楽が専門だけに、目が高いと思っていました、長いこと･･･。

でもですね、驚愕の事実が判明したのは、還暦同窓会のときでした。
例の同級生Ｔと飲みながら何十年ぶりかの話が一段落した時に、その時の礼を言ったんですよ。

そしたら、あいつが
「おぉ～～そう言えば、そげんことがあったよなぁ･･･。」

そう言うもんだから、私もＴの眼力の凄さを褒めたんですよ。
それを聞いた他の同級生たちに、何の曲を薦めたのか問われて答えたのが

「･･･うんにゃ、覚えちょらん！」

それで私が、オーティス･レディングとクリームのアルバムを薦められたという話をしたと思ってください。

「オーティス･レディングは知っちょるけど、クリームって誰よ？」

そう答えるではありませんか！(!o!)ｵｵ!

「クリームよ、エリック・クラプトンの･･･。」
「･･･おおぉ～～そう言えば、そげんなバンドがおったよなぁ･･･。」

「なんよ、お前は、クリームを聴いちょらんのか･･･？」
「うんにゃ、聴いたこっも無かど、そんバンドは･･･。」

あれえぇ～～～～！　･･･ですよ。
なんちゅうこっちゃぁぁぁ～～～～！　　･･･ですよ。

「お前が、あんときに教えてくれたが、ね？」
「それぁ～～誰かに聞いてお前に渡しただけじゃろうよ･･･たぶん」

「なんちゅうこっちゃぁぁぁ～～～～！」
「おい、あんまり細かいことを気にすっと、ハゲるぞ！」

そう言って、焼酎のお湯割りグラスを飲み干したアイツは･･･。

･･･りっぱなぐらいに、ハゲてるんですよ。(／_･)／

まぁ、そんな後日談もある記念のアルバムですが

オーティス･レディングの命日を供養すると共に、同級生Ｔの頭の毛も供養してあげなきゃいかんようだわ。

ってことで、今回は
「オーティス･レディングの命日で思い出したドック・オブ・ベイとクリームのアルバムを薦めた同級生が実は･･･。」
という笑える思い出話。

では！

うっちゃられても　　のほほんと。