見出し画像

海外旅行に意気揚々とハンディ翻訳機を携行して思いがけない展開に意気消沈した話。

今日は海外旅行でやらかした失敗談を書こうと思います。
この記事を読んでくださっているあなたは、海外旅行に出かけたときの会話スキルに自信はありますかね?

私はといえば、昭和の中学生・高校生でしたんで、自信たっぷりに胸を張って言えるんですよ、いや英会話が自信たっぷりなんじゃなくて、英会話がとんと役に立たないことを、胸を張って言えるってことですよ。(´д`;)

まぁ英会話を上手に操れないというのも、今どきの青年男子だったら後ろ指を指されるくらい恥ずかしいことなのかもしれないけど、私はだいじょうぶ至って厚顔無恥、恥ずかしいことなんてなぁ~んもありゃしません。(^o^)

でも、英会話くらいはできたほうがいいとは思うけど、日常で使いもしないのに習うっていうのも、どうなんだかねぇ・・・もったいない気がするよね。

まぁ、必要に迫られて身振り手振りを交えながら、単語の羅列でお茶を濁しても、それはそれで楽しいもんですよね。(^_^)b

さてと、私がまだ若かりし30代の頃に、初めてヨーロッパ旅行に出かけたときの話なんだけど、イタリア~フランス~スイス~スペインの4カ国を、10日間で駆け足するツアーに参加したことがあるんですね。

もちろん、初めてのヨーロッパ旅行だったけど、現地ツアーコンダクターが待っていてくれるフリープランの旅行を選択したんですよ、自由度が高くてマイペースで楽しめそうだったからね。

事前にちゃんと地球の歩き方をつぶさに読んでから、ガイドブックを片手にしてヨーロッパ旅行を楽しんだんですよ、それなりに。

翌年以降の海外旅行も、気に入ってしまったヨーロッパ旅行にしようということで、それ以来ヨーロッパの魅力に嵌まってしまったんですが、その契機となった初めてのヨーロッパ旅行での話なんですよね。


せっかく旅行に行くなら現地で会話に困らないようにと、イタリア語やフランス語、スペイン語を習ってから行こうかということになり、にわか勉強を始めたんですよ。

でも、ムリですわね、英会話も自慢じゃないけど上手に喋れないのに、伊仏西の3カ国語をマスターしようなんて冗談じゃないわって、隣のオバサンに呆れられるくらいの(喩えですよ)無茶なことなんですよ。

それで、早々に諦めちゃって考えついた手が、当時新発売され始めていた電卓みたいな携帯翻訳機を活用することだったんですよ。

これ、辞書機能も搭載のけっこう便利なヤツで、日・英・仏・独・伊・西と日本語から5カ国語に翻訳してくれる機能が付いてるんですよ、おまけに音声ボタンを押すと、なんと女性の声でその翻訳した音声が流れるんですね。

さっそく機能を確認して買いに行きました、都内の家電量販店に。
そして売り場で忙しそうにしている店員さんに申し訳ないので、充分な説明も受けずに買って帰りました。


さて、ここで思わぬトラブルが出来・・・・・・なんて期待した人、ぶぅ~です。
なんの問題もありゃしません、いたって順調この上もなく期待通りのハンディタイプ自動翻訳機を手に入れたわけですよ、むふふふ。(^-^)

色々いじって、楽しいですわ、出発の日が待ち遠しくてたまりません。
そうこうしているうちに出発の日も近づき、スーツケースに着替えやら携行していく旅行グッズを詰め込んで、さぁ準備万端整いました。^^

手回りの携行品やパスポートは小さめの肩がけのバッグに収納して、念のために斜めがけのショルダーバッグスタイルですよ、典型的なニッポンジン観光客のスタイル・・・現在の日本にやって来る中国人観光客と似てるのよ。

そして出発当日の早朝にスーツケースを車のトランクに詰め込んで、いざ成田空港へ出発。

無事、空港の有料駐車場に旅行日程を告げて車を預けて、出発ロビーへGO!
広すぎる空港内をやたら歩き回らされて、あちらこちらを見て回りカメラやビデオカメラで撮影しまくって、なんとか搭乗便に乗り込んだんですね。

帰国してから判明した撮影画像は、動画も含めて搭乗前のものと、途中の給油で立ち寄るアンカレッジ空港のものが多いのですよ、よほど嬉しくてテンションが高かったんだと思いますね。(´д`)

そんな舞い上がった気分で出発したわけですが・・・。


さぁ、この辺で、何か大事な忘れものをしたんじゃないかい?
なんて期待した人、ごめんなさいね。

何ごともなくって言うか、けっこうあったんだけど、そんなにたいしたことじゃないことだらけの、まぁよくあるゴタゴタ程度で笑って済ませられる話ばっかりでした。

ご期待に添えずに申し訳ないけど、無事にシャルル・ド・ゴール空港に到着して、貸切りバスで1時間ほどかけてパリの宿泊ホテルに着いたのが、まだ早朝の時間帯でしたね。

現地のツアコンの方にチェックイン手続きと部屋割りをしてもらい、あてがわれた部屋に荷物を運び込んで、しばらく仮眠ですよ、時差ボケ解消の。


ちょっとだけ寝て、スッキリしない頭のままで起き出して、夫婦仲良く市内観光に出かけることにしたんですね。

ロビーフロアに降りてみると、回りはみんな外国人だらけ、まぁ当然なんだけどね、日本人は私たちだけが起き出してきたのみで、他にはツアコンの姿も見えないのよね。

いったんホテルの玄関に出てみたけど、ホテル玄関にタクシーが待機していないんですよ、1台も。

それで仕方なくコンシェルジュデスクに向かったんですが、ここで例のハンディタイプの翻訳機が、さっそく活躍する場面登場となったんです。(^-^)

やおら、バッグから翻訳機を取り出してと、行き先のモンマルトルまで行くためのタクシーを呼ぶフランス語を検索しぃしぃ、入力ぽちぽちしてやっと日本語の文章からフランス語への翻訳機能を使ったんですね。

さすがにニッポンの技術ですわ、カシオさんありがとさんですわ、にんまりとしてから、一度音声ボタンを押して流ちょうなフランス語が流れてくるのを確認して、ボリューム調整もやや大きめの音量にして、いざ対決。

コンシェルジュデスクには二人の係がいて、数人の宿泊客らしい人たちとやり取りしていたのだけど、後ろに並んだ私たちを見つけた係のひとりがニッコリ微笑んで「何かご用かしら?」なんて目顔で訴えかけてきたのよね。

もちろん「何かご用かしら?」と喋ったわけではないけど、顔の表情がそんな感じの顔だったということね。

そこで最初は格好をつけて、翻訳機が喋ったフレーズをそのまま真似て、係の女性に話しかけてみたんですよ。(´д`)

カタカナでルビまでふってある翻訳機の画面を見ながら、そのまんまのモノマネで喋ったんですが、これが上手に喋りすぎたんでしょうね。

当然といえば当然だけど、コンシェルジュデスクの女性は私の目を見つめて小さく首を左右に振りながら、むみょごにょごにゃら、はっふんせるるごうんうぼんしゅじゅばん、もだぁ~むも・・・なんて息の抜けたフランス語でまくし立てるではないですか!

わからん!
ナニイウテルカ、わからんのよ!

ジッと首をかしげながら私をみている彼女の視線に炙られながら、瞬時に立て直した私はですね、今度は自分で喋らずに翻訳機に任せよう、そう思いついたんですよ。

そこでコンシェルジュデスクの彼女に、笑顔で翻訳機を差し出して音声ボタンを押したんですね。

すると効果てきめん、彼女がアォッ!て小さく驚きの声を出したかと思うとまたさっきより力強く、むみょごにょごにゃら、はっふんせるるごうんうぼんしゅじゅばん、もだぁ~むも・・・みたいなことを言うんですよ。(´д`;)

ぽか~んとしながらも、やっとここで気がついたのです、私も!

いくら翻訳機で伝えることができても、答えが聞き取れないじゃん!
いくら正確に質問できても、返ってくる言葉が分からんもん!
これじゃ翻訳機の意味ないじゃん!

ショッキングな現実を目の当たりにして、意気消沈した私たち夫婦はいったいどうしたでしょうか?

そうなんです、わざわざ携行してきた翻訳機が、やっと役に立ったのです。
私はフランス語が話せません」そうフランス語で翻訳してもらいました。

笑われました、思いっきり・・・。
きっとだけど、コンシェルジュデスクで働く彼女の持ちネタになったでしょうよ、孫や子の代まで語り草になったでしょうよ、たぶんだけど。(´д`;)

結局、役に立ったのは、身振り手振りと手書きのマンガで意思疎通することでした。

これが私たち夫婦が、初めてのヨーロッパ旅行でやらかした失敗です。
これ以降は、こんな失敗なんて二度としま・・・・・・。(/_;)

えぇ・・・こんな失敗もありましたが、モンマルトルの丘から降りてくるときの多すぎる犬の糞も踏んづけることなく、昼間っから生牡蠣をたらふく食べながら、シャブリのワインで乾杯したオープンテラスが懐かしい。

今はコロナで自粛生活がふつうだけど、家の中じゃ毎晩だって乾杯できるもんね!

だからたまにあの失敗談を思い出しては二人で笑いながら、夫婦仲良く乾杯してるんですよ、毎晩呑むからね晩酌で。(^o^)


ってことで、今回は
海外旅行に意気揚々とハンディ翻訳機を携行して思いがけない展開に意気消沈した話。
というアホな体験談でした。


では!

シルブプレ~も のほほんと。


この記事をわざわざ読んでいただいたご縁に感謝します! これからもクリエーター活動にがんばります!サポートを心の支えとクリエーター活動に活かしますので、よろしかったら応援よろしくお願いします。