鉄印帳旅(八日市駅) #16
前回からの続きです。
ちょっと長いです。
近江鉄道ミュージアム
スマホのUSB-Cケーブルを買ってきて戻ってきた時間が10時。
この時間に開館する施設が駅の中にあります。
それが「近江鉄道ミュージアム」
改札口で無料の入場券(硬券)を受け取り、ホームに入って階段で二階へ。
その先に入口があります。
あと、この近江鉄道ではびわこ京阪奈線フリーきっぷで移動しています。
この切符だと1,050円で信楽高原鐵道まで自由に乗れるので、とてもお値打ちです。
いずれは大阪まで電車がつながって欲しいことのようですが、信楽から京田辺まで列車をつなげて大阪から人が来ること。実現して欲しい人はたくさんいるでしょうね!
運転したくなります。
プラレールがありました。あえて木になっているのなぜだろう?
タブレット閉塞式で使われるタブレット閉塞機だ。
タブレットの穴は異なるんですね。
蒸気機関車とかも当然、走っていたらしい。
新幹線との共演を見たいけど蒸気出すから無理かw
このED形の電気機関車見てみたいんだけど、近くにある近江酒造さんに行けば近江鉄道から引き取られたものが見られるらしい。
ただし平日でないと見学できないようなので、行ける日を探して近江八幡駅から近江鉄道に乗ってお酒を買いつつ見学したい。
あっ・・・
南天の葉っぱ
さて、1階に戻ると・・・高校生が何やらやっていたので気になって声をかけました。たらばかにカレーがちらっと見えたのでまた買わないといけないか?と少しビビりました。🤣
カレーの向かいの机には何か怪しい薬品と実験道具。
なるほど。これがあのスタンプのもう1つの場所かなと思い、1つスタンプが押されたチケットを見せました。
話を聞くと葉脈を擦って葉の部分を落とし、葉脈だけにしたアクセサリーを作る体験をしているとのこと。
「誰でもちょっとした時間があれば参加できますよ!」
と、可愛くて元気な女子生徒が言うのでちょっとやってみることにしました。
「この歯ブラシで液体を含ませて最初はポンポンと叩き、それからそっと磨いていきます」
なるほど。言われたとおり、ポンポンと叩き、優しく歯ブラシでに擦り磨き始めます。全然、めくれてくる気がしない。しんどいぞ!
こちらには既にできあがったものが・・・
これでいいかもと思う自分の弱気が少し嫌になる。
だだくさに勢いに任せて擦ると破けそうです。
さらにだんだんと葉脈が見えてくるにしたがって、いつかやぶけるんじゃないか?という恐怖感が増してきます。😱
集中力がいるので時折、女子生徒ちゃんにお願いしてやってもらいました。
人のだとちょっと集中力増しそうだし、お手本見たいし。
「でも私もあんまり、うまくなくて・・・」
そう言いながらも上手にやってくれてました。
その間、学校の活動としてやっているとか就職先の話とか、聞いたらいろいろ話してくれました。今は将来のこと考えるの大変だろうなぁ。
かわりばんこに擦ってだいぶめくれてきました。
「ところでこの葉っぱは何の葉っぱなの?」
「え・・・先生が取ってきたから先生に聞かないと・・・」
あはは、先生は・・・いないねw
◇◇◇
ちょっとぽっちゃりな先生がやってきました。
差し入れ持ってきたのかな?と思ったら自分が食べるパンを買ってきていた模様。
女子生徒が
「先生!・・・この葉っぱって何の葉っぱですかー?」
先生にその声は届かずwww
タイミングが悪いってあるよね。
何度目かの呼びかけで、ようやく気づいてもらえて
「これは学校でそのへんに生えてた南天の葉っぱだよ」
「へぇ~、南天のどあめの南天だね」
(南天の葉は毒の成分もあるけど薬にもなるらしい)
その南天の葉っぱをなんかよく分からない溶液で煮込んで一晩寝かせたものらしい。
女子生徒ちゃん曰く、先生が葉脈にするのが一番上手いということでお手本を見せてもらいました。
すごく手際よくポンポンと叩いてひっくり返して、葉の両面から葉脈以外の部分を取り除いていきます。熟練の技、お見事です!
先生の協力もあって無事に葉脈だけになりました。
これをアクセサリーにするためにレジンをつけていきます。
真ん中に垂らして、つまようじでそーっと全体に伸ばします。
レジンを固めるために紫外線照射装置に入れます。
吸血鬼が浴びると死んじゃうやつね。
なんだか、貴重なアート写真が撮れた感じがします。
もうこれだけでこの旅をして良かったなーって思う一瞬でした。
待つ時間がドキドキ。
両面にレジンを塗って、ネジとも接着して再度、固めたら完成です。
切符を模したラベルと紐、そしてミラクルフルーツというものもいただきました。これはとてもいい記念・お土産になりました。
ミラクルフルーツは食べると酸っぱいものが甘く感じられる不思議な果実らしいです。トマトが嫌いな人はこれをなめてからトマト食べてみたらどうかな?😄
ちなみにミラクルフルーツ自体はほんのり甘いかなぐらいです。美味しいですけどね。
貴重な体験をすることができました。
「みんな恥ずかしがって、やってくれないんですよー😃」
そう女子生徒ちゃんは言ってたのですが
決して裕福でないローカル鉄道。
駅、地元の人たち、そして利用する若者たち。
彼らが駅で何かやっていたらぜひとも応援してあげたいなと思うのでした。
さて、乗車するとまもなく隣に座った珍妙な客「セミ」と一緒に旅を続けます。
お願いだから、大人しくしててね。
続く
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