見出し画像

映画「とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー」を鑑賞しました(※ネタバレ無し)

【ご注意】
 ネタバレはありませんが、これから鑑賞予定の方は読まないことをお勧めします。

 映画「とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー」を鑑賞しました。

 朝の子供向け番組「きんだーてれび」のいちコーナーとして放映されたパペットアニメーション「PUI PUI モルカー」が、予想外の人気を受けて急遽映画化された作品。

 作品のヒットが予想外だったのは、当初発売されたキャラクターグッズがクリアファイルみたいな、すぐに作れそうなアイテムしか出なかったことからも見て取れます。もっとも、これについては、その前に「100日後に死ぬワニ」が完結直後に商品化や映画化を相次いで発表して荒れた経緯があるので警戒したのかも知れませんが。すみません、うがった見方しか出来なくて(笑)

 「モルカー」はパペットアニメーションで、一話2分40秒の作品を作るのに約1ヶ月の期間が必要(映画パンフレットの記述より)だそうなので、ヒットしたからと言って、すぐに新作や続編って訳には行かないようです。

 そこで、この映画ではテレビ放映版を3D化、MX4D化する事で映画化しています。私はMX4D版を鑑賞しました。

 上映開始日の7月22日は祝日だったので、予約時点から座席の争奪戦になっており、当日はほぼ満席でした。MX4Dになっているとは言え、内容はテレビ版と全く同じなのに、この人気です。当日はパンフレットやグッズも飛ぶように売れており、売店は長蛇の列。私は上映開始の二時間前に到着し、先にパンフレットとグッズを買いました。この判断は正解だったようで、上映後にはパンフレットは売り切れていました。

 また、この映画では、入場時に「ならせ!モルカーボール」と言うものが貰えます。これはモルカーのキャラクターを模したビニール製のボールで、笛が付いており、押すと「プイー」と言う音が出ます。これをモルカーの鳴き声に見立てて上映中にプイプイ鳴らそうと言う訳です。最近は映画館でも「応援上映」などと銘打って手拍子や掛け声を許可して観客同士で盛り上がろうと言うイベントがありますが、これならコロナ禍にあっても発声しないので安全に楽しめます。しかも内容はテレビ版と全く同じなので、多くの観客が作品を視聴済みですから、台詞(はありませんが)やSEが聞こえないとか気にしなくて良く、いつでも気兼ねせずプイプイ鳴らせます。これは上手いこと考えたなと思いました。

 この「モルカーボール」は上映中、実に上手く機能していて、各モルカーの登場シーンで鳴らすのはもちろん、BGMに合わせて音頭を取ったり、拍手の代わりに鳴らしたりと便利に使えます。11話で本物のモルモットが登場するシーンでは「モルカーボール」のプイプイも最高潮の盛り上がりを見せました。

画像1

 また、このモルカーボール自体も、凄いやっつけた造りになっており、塗り分け部分は色がはみ出しているし、本来押しても放しても音が鳴る笛は、上映途中で壊れて、押した時にしか音が鳴らなくなってしまいました。プレゼントとは言え、この辺りも、いかにもモルカー映画らしい急造さです。

 私はMX4Dで鑑賞したのですが、MX4Dの特徴として、座席の振動や光などの演出が加えられています。基本的には各モルカーの動きに合わせてシートが動いたり、爆発に合わせて振動したりします。子供の利用を想定してか動作はおとなしめの設定のように思いました。

 3D化については、元々の画面が3D化を想定していないので、アクションを強調した3D演出はあまり見られず、小道具や紙吹雪などのエフェクトで画面に奥行きを出す演出が多めになっています。

 内容はテレビ版と全く同じはずなのですが、ところどころで笑い声が起こったりと、何度でも楽しめる作品だと改めて思いました。

 この映画、意外と楽しかったのでリピートしたいのですが、二週間の限定上映とのことで、あまり時間的猶予がありません。私はMX4D版を観たので、もう一度観るなら3D版を観たいと思います。MX4D版では身長制限があり身長100センチ未満の人は利用出来ません。やはり子供向け作品なので、子供と一緒にプイプイ言わせながら観るのが楽しいと思います。

この記事が参加している募集

#映画感想文

66,918件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?