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大人の事情はいつから有効。

難しいな、と思う。
昔、それこそ学生の頃は
「そんなもんか」と片付けられたはずなのに。

20歳で社会に出て、
他の同級生たちが大学生活を謳歌して
楽しんでいるなか、会社員になった。

2年勤めていた。
好きでもない仕事に従事し、
楽しくもない業務におわれ、
嬉しくもないのに笑顔を絶やさなかった。

人には恵まれた。
先輩にも、同期にも、お客さんにも。
そこに不満はなかった。

だから、不満だった。
縛られた時間のなかに、私の時間はなかった。
仕事内容的にはきつくなかったと思う。
だから、余計に。
なにをすればいいのかわからなくなってしまった。

「仕事なんだ」「仕事だから」

が、いいわけになってしまった。

大人の事情

と、片付けられるのが大嫌いだった幼い頃の私は

大人の事情
と片付けるような大人になってしまっていた。

そしてそれに気づいたときに、困惑した。
大人の事情って、なんだ、と。

私は大人なのか、22なのに。
私は大人なのか、22だから。

どちらにも当てはまる気がしたし
どちらにも当てはまらない気がした。

大人の事情は、何歳から有効なのだろうか。
例えば私が今、小学生に
「大人の事情だから」などといったら
私は大人の扱いになるのだろうか。

間違いなく私より何年も何十年も
年齢を重ね、多くの時代の変化を
みてきたであろう人たちは、
わたしから見たら間違いなく「大人」なのに、
私はその仲間入りをしているのだろうか。
その仲間入りをしたといえるのだろうか。

勤めていたとき、年齢層が上のお客様が多かった。
世間で言われる、イイモノを知っている方々で
私みたいな若輩者でも、足蹴にせずいてくれた。

彼らから見れば、ただのひよっこの私。
それでも「大人」なのだ。間違いなく。

今、私はその2年勤めたいた会社をやめて
ライターをしている。

いくつかの媒体をかけもちし、
自分のやりたかった言語レベルの強化をし、
前々から話のあった仕事も手をだし、
自分が幸せに、満足できることだけを。

22だ。
わたしが社会にでたときに、
働いていたときに、
大学を謳歌し、飲みに出て
オールだの単位がだのいっていた友人たちが
大学を卒業する。

卒業し、私が通ってきた
2年間の社会人の道を
後追いしてくる、そんな年なのだ。

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