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繖山で御前立とクリソツ本尊「桑実寺(桑實寺(桑峰薬師堂))」チーム薬師躍動【近江八幡シリーズ】【滋賀湖東シリーズ】

奈良時代、天智天皇の勅願の寺で、西国薬師霊場の第四十六番の札所。繖山の西麓にあり、古代巨岩信仰と薬師如来の信仰とが結びついて、病苦を治す霊場と考えられていた。石段を500段ほど登ると、山の手に坊があり、さらに登ると境内に入る。本堂は室町時代前期の建築で重要文化財で、本尊の薬師如来は「かま薬師」の俗称があり、カサやできものに霊験がある。12年に一度の秘仏で2022年開扉した。

 昔は二院十六坊の僧坊を持っていた。
 本堂と桑實寺縁起絵巻は重要文化財に指定されているのは、室町時代に足利義晴将軍が仮幕府を開いた場所でもあることからも、それなりの寺だったのだろう。ちなみに、大師堂は織田信長のもの。

足利家と寺
 1532年には12代将軍・足利義晴が京の戦渦を逃れ、佐々木六角氏の保護のもとに3年間ここに仮の幕府を置きました。足利義晴は絵巻を作ることを発願し、1532年1月から6月にかけ制作したよう。その後、本尊・薬師如来坐像を奉納した。この絵巻は「桑実寺縁起絵巻」として、国の重要文化財に指定されている。

信長と寺
一度、寺は荒廃するが1576年に安土城を築城した織田信長の保護を受け復興する。1582年に安土城の女中たちが信長が竹生島へ参詣した留守中に禁足を破り、桑實寺へ参拝したことを咎め、女中たちと擁護した桑實寺の高僧たちが信長により殺害された。

変更履歴
2022/10/24 初版

▼HP

▼アクセス

滋賀県近江八幡市安土町桑実寺292

補足
途中まで駐車場があったようですね。ただ駐車場といっても空きスペースでフリーダムでした。まあ~文芸の郷・文芸セミナリヨの駐車場において、山方面にテクテクしていたら看板が出ています。

駐車場と言っても民家の空きスペースをなので、乗用車なら10台ぐらいかと。紅葉時は行き来も考えると近くの施設がよいかと思いますよ。

▼本尊

薬師如来坐像

▼見どころ

 奈良時代に天智天皇の勅願の寺で、西国薬師霊場の第四十六番の札所。繖山の西麓にあり、古代巨岩信仰と薬師如来の信仰とが結びついて、衆生の病苦を治す霊場と考えられていた。
 初代住職が中国留学の際、桑の実を持ち帰り養蚕を伝えたことからこの名前が付いたと伝えられている。石段を500段ほど登ると、山の手に坊があり、さらに登ると境内に入る。本堂は室町時代前期の建築で重要文化財で、本尊の薬師如来は「かま薬師」の俗称があり、カサやできものに霊験がある。12年に一度の秘仏で2022年開扉した。

 私たちが来た道は表参道ではないのかも。下の写真の右側から来ましたが、正式には左からなのだろう。しんどそう・・

 という感じの石段をずっと上り続けます。と言いつつ、すぐに山門が現れますが、まだまだ先です!?

 杖があるので持って行ったほうが良いです。

 ここだけの話ですが私たちが参拝したときは、某場所でも御朱印を頂けるルールになっている。寺の全景図を見ると、そんなに距離は感じないし、どの寺も長いと思わせて、短距離なので、ここもそうだろうと思っていたのが間違いだったのかも。。

 速攻で石橋に到着!楽勝だなと思い、花を楽しむ。

→地蔵堂

 お堂が見えた~!と地蔵堂ですね。本堂じゃない・・。

1769年に建立され、縁結び、子安地蔵尊として信仰されている。

 さて上ろうか。いや登ろうか!?

ご注意
 ここから写真が激減します。写真を撮る余裕なしです・・。いや、なくなっています。。

紅葉時期はオススメになるでしょうね。個人的には新緑も好きですけど。

→境内

 こんな感じで、苔むした石段を上ります・・・・・・・・・・・・・・寺に着きました!(いきなりですが・・)
 本堂です!!下の写真から奥には三重塔が見れたのですが、今はないです。復興をしようとしているようですね。

→本堂内

 本堂内陣拝観させていただきます。内陣左から本尊の背後を回って、本堂右側から本尊がいる須弥壇の順で回ります。

 まずは、天台大師と伝教大師が安置されています。天台大師・智顗(ちぎ)は、中国・南北朝時代から隋にかけての僧で「智者大師」とも呼ばれている。

 金剛界式大日如来坐像と阿弥陀如来坐像ですね。大日如来は三重塔内に安置されていたものです。三重塔が復活したら、戻られるのでしょう。その横の阿弥陀如来はよくわからないかったが、NOTEを書いて気づいた。三重塔には五智如来がいたんだろう!阿弥陀だけ残ったのかも??

 須弥壇背後の右側には弁財天、不動明王、阿弥陀如来が安置されている。弁才天は一面八臂で、宝厳寺あたりを意識したのかも。後述するが織田信長も宝厳寺に参ったようだし、織田家は延暦寺の焼き討ちなどから宗教に厳しいイメージを持つ人もいるかもしれませんが、神官の家柄ですかね。

 それでは、本尊ゾーンへ!釈迦の解脱直前のシーンのような仏像があるようですが、残念ながら出張されています。

先に行っておくと「チーム薬師」ですね。
 ※チーム薬師=薬師如来+日光・月光菩薩+十二神将

 寺伝では、天智天皇の四女の阿閇(あへ)皇女(後の元明天皇)の病気回復を僧に祈らせたところ、琵琶湖から薬師如来が降臨し、阿閇皇女の病気を治して去り、それに感激した天智天皇の勅願により、藤原鎌足の長男の定恵が677年に創建したと伝えられている。寺名は、定恵が唐から持ち帰った桑の実をこの地の農家にて栽培し、日本で最初に養蚕を始めたことに由来する。

内陣拝観終了です。外陣で休憩&境内の模様を写真で収める!まずは、寺の由緒ですね。

 本堂から境内の写真です。

本堂右には神社とお堂がありますね。

本堂右側奥へ回れるのかなと目をやると、壊れた社がありますね。。

→大師堂(経蔵)

 織田信長が関係するお堂ですが、保存状態が悪く、今は経蔵としている。

桑實寺(桑峰薬師堂)から観音正寺に続きます。たまに観音正寺から下山するときに、行きと違う道に行くと拝観料とられた!というネット情報も(笑)

→鎮守三社

 祭神はオオクニヌシ、スサノオ、スサノオの妃です。1681年に建立された社のようですが、祀られた時期は、もっと昔なんだろうなと思います。もしかしたら、2院制で塔頭もあった寺なので神道もあっても不思議じゃないですな。面白いのが、この地域は出雲色が強いんですよね。
 で、「スサノオの妃」はクシイナダ(イナダヒメ)でよいのかな?

→帰る(下山)風景

 もう12:00だな。。駐車場近くで昼食!文芸の郷・文芸セミナリヨあたりにある「文芸の郷レストラン」で食した。結構、人が多かったですね~。近江牛丼!!

詳細は以下を参照です。


▼旅行記

▼セットで行くところ

▼仏像展

▼秘仏公開



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