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鎌倉時代の春日大社あり「円成寺」運慶国宝もあり!紅葉もどうぞ!

運慶作「大日如来坐像@国宝」が有名だが、もっと凄いのは鎌倉時代の春日大社の本殿が残っていること!これも国宝です!!奈良と京都の良いとこどりした神社仏閣地域で藤原氏との繋がりが強く、さり気無いものが国宝なので要注意。

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参拝記録
 2021/11/20・・・宝物館の運慶作・大日如来坐像と紅葉
 201Y/MM/DD・・多宝塔の運慶作・大日如来坐像内陣拝観
 2010/10/31・・・多宝塔の運慶作・大日如来坐像

変更履歴

2023/12/05 動画追加(https://www.youtube.com/watch?v=zM1-zfMkl0s
2022/12/08 
動画追加
2022/11/11 動画追加


▼HP

▼アクセス

奈良市忍辱山町1273
※駐車場は無料で20台程度。奈良市内方面からの場合、手前の駐車場を無視して、もう少し先に行くと5台ぐらいの駐車場(車が置けるところ)がある。

▼本尊と脇時

阿弥陀如来坐像@重文

▼見どころ

奈良市東部山間部の「柳生街道」沿いにある真言宗御室派の寺。道も2車線あるので山間部だが安心して運転できる。

 ※写真は2021年中心。過去のはわかるように示します。

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円成寺の歴史は、756年に聖武上皇・孝謙天皇の勅願により鑑真和上弟子・虚滝和尚が開山した説と、平安時代の貞観期に創建された説がある。一般的には1026年に命禅上人が十一面観音を安置したことが創建の由来であると考えられている。

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↑2011年↓2021年の写真。運慶作の大日如来坐像は安置先が変わったが、多宝塔のままですね。その代り、追記していますね。たぶん、寺の人の字ですかね。味わいがあります。

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▽円成寺庭園

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浄瑠璃寺と同じ感覚を得る。ひとまず庭園と紅葉!

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池に移る楼門と紅葉。

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池を周る。あっ食事処あるんだと思っていたら、妻がここで食べたよね~と一言。記憶なし(爆)

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楼門周辺からの写真。

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参拝後に日が差していたので写真再び。

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 平安時代末期に造成された浄土式と舟遊式を兼備した「寝殿造系庭園」は全国でも貴重な遺構なようで、新緑や紅葉の眺めが素晴らしい。京都・浄瑠璃寺、京都・平等院の池とお堂のコントラストが好きという方は必須である!

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▽楼門@重文

 楼門@重文は室町時代に建立された円成寺の山門は出入りは出来ないが、庭園から境内からの写真を撮るのに大事な要素といえようか。
 庭園からの写真から。

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↑2011年10月の庭園×楼門の写真。↓2021年11月の写真。

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境内から。

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 池の向こう側に写真を撮りに来ている人が集まっている。あそこより左手が本NOTEで写真を撮ったところですね。

▽相應殿:運慶「金剛界式大日如来坐像@国宝」

 10年前に拝観したとき、運慶作「金剛界式大日如来坐像@国宝」は多宝塔に安置されていたが、現在は「相應殿(そうおうでん)」という収蔵庫・宝物館に移り、四天王を従えて180度あらゆる角度からも見仏できるようになっている。
 像高98.8cmで、大正時代の修理の際に台座蓮肉部天板裏面から「運慶」という墨書が確認された。1175年11月に注文を受け、1176年10月に納品したとわかり国宝に。
 設計は父・康慶で制作が運慶。やはり全体のバランスがよく、1mmも無駄がない気がする。私自身は運慶よりも快慶推しだが、金剛界式大日如来については運慶が一枚上である(快慶作の大日如来は石山寺です)。
 最後に、もともと大日如来がいた多宝塔には金の残った作った当初の色合いの摸刻がある。
 雑誌がたくさん置かれていますね。さすが、日本を代表する美仏!

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ということで、行きたくなった方は、専門家の説明をどうぞ!(笑)

▽護摩堂

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↑2011年写真。ここから2021年写真。

 護摩堂には不動明王立像、食堂の本尊であり、開山した命禅上人の姿を表したとされる「僧形文殊菩薩坐像」を安置している。

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▽多宝塔

 もともと大日如来がいた多宝塔には金の残った作った当初の色合いの摸刻がある。

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 平安後期か鎌倉時代にタイムスリップ。昔はここに運慶作の大日如来坐像があり、一度だけ内陣に入ったのだが、設計が多宝塔外に目線が合うようになっており、良さが半減したのを覚えている。

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 最後に2011年のメモ。多宝塔には運慶作「大日如来@国宝」が安置されます。なかなか山里で気候が厳しいですが金箔なども残っており、存在感があります。

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 多宝塔前に列ができているんで、じっくり見れなかった記憶があります。で2016年に内陣拝観があったので行ったはずのだが、写真は何処へ・・。
 あと、2021年の写真と比べると多宝塔の色がきれいに補修された気がするな。


▽阿弥陀堂@重文「阿弥陀如来坐像@重文」「四天王立像@重文」

本堂@重文には、像高1.5mで、平安後期の定朝様式で金箔もよく残っている本尊「阿弥陀如来坐像@重文」が安置されている。外陣と内陣の4柱に極楽浄土の絵が微かに残っている。雪が積もるであろうこの地域でこの保存状態は素晴らしい! 

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 この寺の本堂は法華寺と同じで、お堂端に仏像小部屋があり、各仏像を大事に安置されている。本尊4方には鎌倉時代前半「四天王立像@重文」が守護し、初代本尊の「十一面観音立像」と旧観音堂本尊の「十一面観音立像」の2体がおり、聖徳太子2才像などおなじみの仏像たちである。

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 ちなみに延命地蔵菩薩だが、京都舞鶴にある快慶作「地蔵菩薩蔵坐像」に似ていると思ったのは私だけ??

 最後に四天王は運慶4男坊説・康勝作とされている 。東寺などでも運慶とともに仕事をしているので信ぴょう性が高いかも。

 では2011年の本堂写真を少々。

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▽春日堂・白山堂@国宝(鎌倉時代の春日大社移築)

 鎌倉時代の春日大社のお宮を移築した国宝がある。場所は本堂東側で「春日堂」と「白山堂」が、春日大社本殿でで現在残されるものとしては最古の「春日造」の建築である。

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 鎌倉時代の国宝!って、多分これだけ見たら「国宝なん?」とかわからないですよね。見た目も大事だけど中身(歴史)が大事ですね。

 2011年にここに来たとき、「ふ~ん。これが国宝なんだ」と思っていました。それからあっちこっちの神社仏閣に行き「春日移し」や「伊勢神宮遷宮の古材でできた神社・鳥居」の存在を知り、歴史のつながりを知ると、すごいな~と思うようになった。長生きして100歳、それより10倍以上の歴史がこの国に流れているのだから。戦禍を逃れいま私たちの前に存在するよう守り続けた人々がいる。

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 ということで、江戸時代ですでに、鎌倉時代の春日大社!?拝殿いるだろう!!と寺なのに拝殿を設けたのかも。そして戦争なども逃れたところに、この寺の位置に造った人は偉いなとも思う。当時は伊賀などへの通り道だったので超メインストリートだったのだろうけど。

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 リサイクル・リユースと謳われ、最近SDGsと言われていますが、日本では昔からしているんですよね。世界の皆さん日本を見習いなさい(笑)。

 では2011年の本堂写真を少々。2枚目の写真が良い角度で撮れている。もしかしたら本堂右手から撮ったのかな・・。

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▽宇賀神本殿

 2021年は3回目の参拝だが、記憶ないですね。。春日社・白山社周りで人が多かったので、ここまで来ていないかも。

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と思ったが2011年の写真見つけた。

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▽鐘楼

境内一番奥かな。上が2011年10月末、下が2021年11月20日の写真。

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▽そのほか

2011年に石仏を見つけているな・・2021年はスルーしている・・。

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 境内の無料ゾーンにトイレがあり、そこから境内を覗いた写真。石塔があるんですよね。この石塔ですが、結構、国の重要文化財も多いので、説明書きがあれば見ておいたほうが良いです。

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↑木と木の間に微かに石塔ありますよね。

▼セットで行くところ

後述の「▼旅行記」に円成寺周辺の神社仏閣記載。
木津川市の岩船寺、浄瑠璃寺などの南山城(NOTE)ですね。

仏像好きはこちらを参照。



▼旅行記

2011年5月4日とあるが10月っぽい・・・

2021年11月20日


▼仏像展



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