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まさしく山里「洞壽院・東林寺・六所神社」アマテラス妹「丹生神社」×2【観音の里シリーズ】【滋賀湖北シリーズ】

『観音の里』の木之本、余呉中心を巡ります。今回のメインはは33年に一度の秘仏公開の「聖観音@重文」の御開帳!!三六戸の家で持ち回りで仏像をお世話している。東京にて開催された「観音の里の祈りとくらし展Ⅱ」で出陳された観音様たちを拝観しに行きます。

 ここらあたりの地域は、信長の叡山焼き討ちや戦国時代のあまたの戦乱から守られ、明治時代の神仏分離令と廃仏毀釈を乗り越えた、村人たちによって守られた仏たちである。

丹生神社の上社と下社があります。実は奈良・丹生川上神社(2022年10月公開予定)と同じく3社かも?「宇陀水分神社」も3社あるんですね。そして、丹生といえばアマテラスの妹を祀っている和歌山「丹生都比売神社」ですね。

変更履歴
2022/09/10 初版

▼HP なし

▼アクセス

滋賀県長浜市余呉町菅並492

※参拝締メモ
この地は高時川に沿って渓谷を走り地図上は北上すれば福井の方に抜けるが、ダム建設中のためその大半が通行不能区間であり、ある意味滋賀の一番奥地とも言える。

▼祭神・本尊と脇時

※後述「▼見どころ」参照

▼見どころ

 奈良、京都の山里の寺の雰囲気があります。この地は高時川に沿って渓谷を走り地図上は北上すれば福井の方に抜けるが、ダム建設中のためその大半が通行不能区間であり、ある意味滋賀の一番奥地とも言える。

▽洞壽院・東林寺・六所神社

 右側が六所神社で左側が洞壽院管理で村人が大事に大事に世話をし守り続けた東林寺です。右側の道路は通行止めになっており、これ以上は進めないようになっています。しかし、この山奥に多くの人が来るもんだと思いつつ鳥居をくぐります。

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↑六所神社

 一の鳥居をくぐると、さっそく依代を目にしました。このあと拝殿から鳥居を見返すと、奈良県の高天原神社のアプローチを思い出しました。鬱蒼とした木々に囲まれてはいませんが、大木が参道の両側を一直線に並んでいます。

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 祭神はイザナギ、大己漬命、オオヤマヅミ、ククリヒメなど。

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 左が東林寺の拝殿で、右が六所神社の本殿で繋がっていますね。豪雪地のため、本殿は隠されています。真ん中が今回の一番の目的「東林寺」で、法要が行われています。

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ではお隣の東林寺へ!

↑東林寺(滋賀県長浜市余呉町菅並)

 六所神社隣にあり、本尊は秘仏「聖観音立像@重文」で平成28年9月25日に33年ぶりに御開帳!!と言いたいですが中開帳があったらしく14年ぶりのご開帳。墨書銘より、鎌倉時代の1216年の作で、平安時代末期の作風を引き継いでいる。

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 まだ集まりは少ないので、先に洞壽院へ!あとで戻ってきます。

↑洞壽院

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 今回の最大の目的である東林寺はここが管理している寺です。本日は33年に一度の御開帳で10時から法要、11時から御開帳のため待ち時間にこちらに寄りました。なかなかよい雰囲気でこの山奥にしてはしっかりした寺です。 

 本堂内には、釈迦三尊、大日如来、開山の如仲禅師などが安置され、昔は「永平寺への通り道・禅道場」として栄えたらしい。

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あっ・・ネタばれ・・。

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↑東林寺(戻る)

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 法要終了し、ようやく秘仏「聖観音@重文」の御開帳です。一時間に1本ぐらいのバスしかなく開始直前にこの日2本目のバスが来たらしく、後ろを見たら人が増えている。東京から来た人もいるようで、「湖北の観音様は東京の美術館で観たが、現地で見たかった!」ので来たらしい。その胸にはツアーで渡されるツアー札があった。後ほど、痛い目に合うことに。。。。

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 御開帳です。最初は村の方々が参拝し、仏像好きが次々に仏像の前へ行きます。正直、見にくいし暗い。。が、そこは仏像好きが集まっているだけあって、ペンライトが助けてくれます。ただ、純粋に祈りを捧げている方もちらほらいたので、正面は気を遣って空いていた感じです。

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 左から顔を撮らせていただきました。愛らしい顔です。本尊は秘仏「聖観音立像」で重要文化財!!ノミの跡が残っており、東京出張でも好評だったようです。

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 脇寺に守られており!?上手く撮れません。。この仏像は墨書銘により、鎌倉時代の1216年作で、平安時代末期の作風を引き継ぎながら、地元仏師によりこの地域なりの解釈が織り交ぜられたものと考えられています。

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「丹生谷文化財フェスタ」
2016年に秘仏公開!!って33年に一度だったはずなのに。。名目は「丹生谷文化財フェスタ」に伴い特別公開!!もう、これで最後かな??と思いつつ、福井・中山寺の馬頭観音坐像@重文も3年ほど毎年公開しているのを思い出す・・。

https://www.jalan.net/travel-journal/000102121/

▽源昌寺

 本尊「薬師如来立像@重文」のほかに阿弥陀如来坐像、 薬師如来坐像@重文、見返り文殊菩薩立像など安置している。寺ではなく民家にしか見えなかった。。この源昌寺には廃寺になったり維持管理が難しくなり、ここに預けられた仏像が多く安置されている。珍しいものとして、小ぶりではあるが獅子に乗った「見返りの文殊菩薩立像」が須弥壇の小さな厨子の中に安置され、見返り系がここにいるとは。。。

「丹生谷文化財フェスタ」
本尊「薬師如来立像@重文」が特別公開!!そのほかに阿弥陀如来坐像、 薬師如来坐像@重文、見返り文殊菩薩立像など安置している。寺ではなく民家にしか見えないが、は廃寺になったり維持管理が難しくなった仏像が多い。

https://www.jalan.net/travel-journal/000102121/

▽丹生神社上社

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 丹生神社上社。祭神「彌都波能賣命(罔象女神)」、「丹生都比賣」で、奈良・和歌山の山奥に乱立する丹生神社だが、ここは丹生と言いつつ鳥居が神明系。応神天皇の皇子と繋がりがある一族が関係しており、そのため、天神を示す神明系なのかなと勝手に思いました。

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▽丹生神社下社

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 丹生神社下社。神仏習合の名残があり、鐘が残っている。御祭神は「タカオカミ」、「 丹生都姫命」で、例祭には丹保高山から赤土(丹生)を採り、高取川の清水を汲んで、八十瓮に盛って神前に献じて赤土と清水を混ぜ、氏子の額に印を付けて無病息災を祈る習わしがある。

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▼旅行記

▼セットで行くところ

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